単一畑 クリュッグ クロ・デュ・メニルは、ル・メニル・シュル・オジェ村の中心にある1698年から石垣に囲まれた1.84ヘクタールの畑のシャルドネだけを、単一年で仕込む希少なシャンパーニュです。初ヴィンテージは1979年で、1986年に初めて発表されました。毎年は造られず、条件のそろった年だけ生まれます。
この記事の目次
どんなワインか
クリュッグ クロ・デュ・メニルは、グランド・キュヴェで知られるクリュッグが、一つの畑・一つの品種・一つの年だけで造るシャンパーニュです。畑の名「クロ」は石垣で囲まれた畑を意味します。公式は「たった一区画のシャルドネの純粋さ」と表現しています。
多くの年と区画を重ねるのがクリュッグの基本なので、このワインはその真逆に位置します。公式によれば、シャンパーニュが複数の区画のブレンドを当然としていた時代に生まれた一本で、とても特別な年にだけ、この畑のぶどうの物語を語るとされています。
畑と造り
畑はコート・デ・ブランのシャルドネの名村、ル・メニル・シュル・オジェの中心にあり、村の教会に見下ろされる1.84ヘクタールの区画です。石垣には「1698年、クロード・ジャナンらがこの壁を築き、同じ年に息子ガスパールがぶどうを植えた」という銘が刻まれています。家々に囲まれた立地が、温かい微気候を生んでいるのかもしれない、と公式は書いています。
クリュッグ家5代目のレミとアンリの兄弟がこの畑を手に入れたのは1971年。当初の目的はグランド・キュヴェに良質なシャルドネを確保することでした。ところが試飲のたびに、この畑のワインは際立って純粋で精緻な個性を見せました。1979年の収穫がとりわけすばらしかったため、この畑とこの年だけのシャンパーニュを造り、1986年に初めて発表しました。
造るかどうかは毎年、目隠しの試飲で決めます。条件がそろわない年は、ワインはグランド・キュヴェやロゼのブレンドに回ります。仕込みは他のクリュッグと同じく小さな古いオーク樽での発酵で、熟成はセラーで10年を超えることが多いとされます。最新の2009年は、この畑から生まれた21番目のシャンパーニュです。
飲み頃と楽しみ方
公式は9〜12℃での提供と、同じ温度での保管を勧めています。冷やしすぎると香りと味わいの広がりが抑えられるためです。グラスは細いフルートより、香りが開く大ぶりなものが向きます。
公式は2009年について、殻付きの貝や白身魚のブール・ブラン(バターソース)など、柑橘を思わせる純粋さが生きる料理との相性を挙げています。同じ村のシャルドネだけで造るサロンと比べると、村の個性と造り手の個性の両方が見えてきます。
※生産量は公式に公表されていないため記載していません。価格は時期やヴィンテージにより大きく変わります。
クリュッグ クロ・デュ・メニルの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
クリュッグ クロ・デュ・メニルの
ヴィンテージ
| 2009 | この畑の21番目のシャンパーニュ。公式は、彫り込まれたようなエレガントな表現で、控えめさが美しさを生んでいると説明 |
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| 2006 | この畑の19番目のシャンパーニュ。公式は、正確な輪郭と際立つ気品をもつと紹介 |
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クリュッグ クロ・デュ・メニルの
ワイン情報
| 名称 | クリュッグ クロ・デュ・メニルKrug Clos du Mesnil |
| 生産者 | クリュッグ |
| 位置づけ | 単一畑 |
| 種類 | スパークリング |
| 国・地域 | フランス/シャンパーニュ/コート・デ・ブラン(ル・メニル・シュル・オジェ) |
| 原産地呼称 | AOCシャンパーニュ |
| 主な品種 | シャルドネ |
| 畑 | ル・メニル・シュル・オジェ村の中心、教会を見下ろす1.84ha。1698年から石垣で守られている |
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| 品種と年 | シャルドネのみ、単一年の収穫のみ |
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| 始まり | 1971年にレミとアンリのクリュッグ兄弟が畑を取得。初ヴィンテージは1979年で、1986年に初めて発表 |
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| 造る年の決め方 | テイスティング委員会が約6か月かけて全区画のワインを目隠しで試飲し、造るか、グランド・キュヴェなどのブレンドに回すかを決める |
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| 熟成 | セラーで10年を超えることが多い(公式) |
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| 最新のヴィンテージ | 2009年。この畑から生まれた21番目のシャンパーニュ |
| 飲み頃の温度 | 9〜12℃(公式。保管も同じ温度帯を推奨) |
| グラス | 公式はリーデルと共同開発した「ジョゼフ」グラスを紹介。白ワイン用の大ぶりなグラスでも |
| 飲み頃の目安 | 公式は、すべてのクリュッグは時とともに複雑さを増すとしている。リリース後も長く熟成を楽しめるタイプ |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
なぜ毎年造られないのですか?
クロ・デュ・メニルの畑は、もともとグランド・キュヴェに良質なシャルドネを安定して供給するために取得されたものです。公式によると、テイスティング委員会が毎年約6か月をかけて全区画のワインを目隠しで試飲し、シャルドネのもっとも純粋な表現が出た年だけクロ・デュ・メニルにします。そうでない年は、グランド・キュヴェやロゼのブレンドに使われます。
グランド・キュヴェとはどう違いますか?
グランド・キュヴェが120種以上のワインと10以上の年を重ねるのに対し、クロ・デュ・メニルは一つの畑、一つの品種(シャルドネ)、一つの年だけで造ります。クリュッグはこの2本と、ピノ・ノワールの単一畑クロ・ダンボネを「ソリスト(独奏者)」と呼び、ブレンドを軸とするメゾンの対極の表現と位置づけています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
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最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部