代表銘柄(プレステージ・キュヴェ) クリュッグ グランド・キュヴェは、1843年創業のクリュッグが毎年造る看板のシャンパーニュです。公式には120種以上のワイン、10以上の異なる年を重ねたブレンドで、年ごとの気候に左右されない最高の一本を目指したジョゼフ・クリュッグの考えを受け継ぎます。ラベルの数字は収穫年ではなくエディション(何作目か)を示します。
この記事の目次
どんなワインか
クリュッグ グランド・キュヴェは、1843年にランスで創業したクリュッグの看板ワインです。創業者ジョゼフ・クリュッグは、年ごとの気候の違いに左右されず、毎年自分にできる最高のシャンパーニュを造ることを夢見たとされます。公式サイトは、その答えがこのワインであり、「シャンパーニュのもっとも豊かな表現」だと説明しています。
鍵はブレンドの幅です。公式には、グランド・キュヴェは常に120種以上のワイン、10以上の異なる年から組み立てられ、もっとも古いワインは常に10年以上前のものです。単一年では得られない香りと味わいの広がりを狙う、という考え方です。
ラベルの「174」などの数字は収穫年ではなくエディション番号です。2016年から前ラベルに表示されるようになり、創業以来何度目の創作かを示します。168〜170の構成はクリュッグ168・169・170を比較で詳しく比べています。
畑と造り
クリュッグは区画ごとに1つのワインを造ります。収穫したぶどうを区画ごとに搾り、小さな古いオーク樽で別々に発酵させます。樽は香りを移さない中立的なもので、マロラクティック発酵は促さず、自然に起きた場合は止めない、と公式は説明しています。テイスティング委員会は毎年、その年のワイン約250種と、約15年分のリザーヴワイン約150種、あわせて約400種を味わい、ブレンドを決めます。
最新の174エディションは、2018年の収穫を中心に10の年・143種のワインで構成され、リザーヴワインが36%を占めます。品種比率はピノ・ノワール54%、シャルドネ29%、ムニエ17%です。一つ前の173エディションは2017年中心で13の年・150種、リザーヴワインは31%でした。比率は毎年変わります。
瓶詰め後はセラーで最低7年休ませ、マグナムはさらに1年、ジェロボアムは2年長く寝かせます。1つのエディションが仕上がるまでに20年以上かかる、と公式は説明しています。
飲み頃と楽しみ方
公式は9〜12℃での提供を勧めています。それより冷たいと香りと味わいの広がりが抑えられるためです。2011年にリーデルと共同で「ジョゼフ」というグラスを開発しており、細いフルートより、香りが開く大ぶりなグラスが合うワインです。
すべてのクリュッグは時とともに複雑さを増す、とメゾンは説明し、保管も飲む温度と同じ9〜12℃を勧めています。単一畑のシャルドネで造るクロ・デュ・メニルと飲み比べると、ブレンドと単一畑の違いがよく分かります。造りの基本は第6講 シャンパーニュ完全編でどうぞ。
※構成・価格はエディションや時期により変わります。手元のボトルの情報はKrug iD(裏ラベルの6桁)で確認できます。
クリュッグ グランド・キュヴェの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
クリュッグ グランド・キュヴェの
ヴィンテージ
| 174エディション | 2018年中心。2001〜2018年の10の年・143種、リザーヴワイン36%。セラーマスターは「課題の少ない美しい収穫で、自然にまとまった」と説明 |
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| 173エディション | 2017年中心。2001〜2017年の13の年・150種、リザーヴワイン31%。ピノ・ノワール44%・シャルドネ34%・ムニエ22% |
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| 172エディション | 2016年中心。1998〜2016年の11の年・146種、リザーヴワイン42%。春の多雨から猛暑で終わった対照的な年とされる |
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クリュッグ グランド・キュヴェの
ワイン情報
| 名称 | クリュッグ グランド・キュヴェKrug Grande Cuvée |
| 生産者 | クリュッグ |
| 位置づけ | 代表銘柄(プレステージ・キュヴェ) |
| 種類 | スパークリング |
| 国・地域 | フランス/シャンパーニュ/ランス |
| 原産地呼称 | AOCシャンパーニュ |
| 主な品種 | ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエ |
| 構成 | 常に120種以上のワイン、10以上の異なる年のブレンド。もっとも古いワインは常に10年以上前のもの |
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| 最新の構成例 | 174エディションは2018年の収穫を中心に10の年・143種のワイン。リザーヴワイン36%、ピノ・ノワール54%・シャルドネ29%・ムニエ17% |
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| 熟成 | 最終の構成が決まったあと、セラーで最低7年。マグナムはさらに1年、ジェロボアムは2年長く寝かせる |
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| 仕込み | 区画ごとに別々のワインにし、小さな古いオーク樽で発酵。マロラクティック発酵は促さない |
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| エディション番号 | 2016年から前ラベルに表示。創業以来、何度目の創作かを示す |
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| かかる年月 | 1つのエディションを仕上げるのに20年以上 |
| 飲み頃の温度 | 9〜12℃(公式。冷やしすぎると香りと味わいの広がりが抑えられるため) |
| グラス | 公式はリーデルと2011年に共同開発した「ジョゼフ」グラスを紹介。白ワイン用の大ぶりなグラスでも |
| 飲み頃の目安 | 公式は、すべてのクリュッグは時とともに複雑さを増すとし、保管も9〜12℃を勧めている |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「174」などの数字は収穫年ですか?
いいえ。エディション番号で、創業以来このワインが何度目に創られたかを示します。2016年から前ラベルに表示されるようになりました。たとえば174エディションは2018年の収穫を中心に、2001年までさかのぼる10の年のワインを重ねています。168〜170の比較は当サイトの別ページで詳しく紹介しています。
ヴィンテージ・シャンパーニュより格下なのですか?
クリュッグはそう考えていません。公式は、創業者が年の出来に左右されず毎年最高の一本を造ることを目指し、すべてのシャンパーニュを同じ水準に置くメゾンを築いたと説明しています。単一年のクリュッグ ヴィンテージは「その年の物語」、グランド・キュヴェは「もっとも豊かな表現」という位置づけです。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
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最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部