ヴィンテージ・キュヴェ(最上位) ラ・グランダネは、アイ村の名門ボランジェが例外的な年にだけ造るヴィンテージ・シャンパーニュです。グラン・クリュとプルミエ・クリュのぶどうだけを使い、すべてオーク樽で発酵。コルク栓の下で熟成させ、動瓶と澱抜きも手作業で、約10年をかけて仕上げます。
この記事の目次
どんなワインか
ラ・グランダネは、シャンパーニュのグラン・クリュの村アイに本拠を置くボランジェが、ぶどうの出来が例外的な年にだけ造るヴィンテージ・シャンパーニュです。名前は「偉大な年」を意味します。公式は、このワインをメゾンが守り続けてきた職人技の化身と呼び、力強く豊かで複雑、比類のない質感をもつ「食事のためのシャンパーニュ」と説明しています。
ボランジェは家族経営を続ける数少ない名門の一つで、ピノ・ノワールを家風の背骨としています。自社畑は180ヘクタールで、その85%がグラン・クリュとプルミエ・クリュです。メゾン全体の個性はシャンパーニュのグランメゾンで紹介しています。
畑と造り
ラ・グランダネに使うのは、グラン・クリュとプルミエ・クリュのぶどうだけです。最新の2018年は19のクリュから成り、ピノ・ノワール66%は主にヴェルズネ、アイ、マルイユ・シュル・アイ、シャルドネ34%は主にシュイィとキュイのものです。2015年は11のクリュで、ピノ・ノワール60%・シャルドネ40%でした。
発酵はすべてオーク樽で行います。公式によると、ボランジェは偉大なワインを今も樽で仕込む最後のメゾンの一つで、樽によるごく微量の酸素がワインに大きな熟成力を与えます。メゾンには約4,000の古樽があり、なかには100年近いものもあります。
瓶内二次発酵後の熟成は、コルク栓をした状態で行います(一般的な王冠栓ではありません)。セラーでの熟成期間はアペラシオンの規定の2倍以上で、およそ10年。最後に一本ずつ手で動瓶し、手作業で澱抜きします。ドザージュ(仕上げの糖分)は2018年が1リットルあたり6グラム、2015年が8グラムと控えめです。
飲み頃と楽しみ方
公式は、ラ・グランダネをリリース直後から楽しむことも、さらにセラーで寝かせることもできるとしています。供出温度は2015年に8〜10℃、2018年に10〜12℃を勧めており、樽由来の厚みを感じるには冷やしすぎないのがよさそうです。
料理との相性について、公式は2015年に肉、きのこ、ナッツ、赤い果実を、2018年に魚、肉、チーズ、果物を挙げています。熟成による変化を楽しむ考え方は第29講 ヴィンテージと熟成完全編、造りの基本は第6講 シャンパーニュ完全編でどうぞ。
※品種構成・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
ボランジェ ラ・グランダネの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ボランジェ ラ・グランダネの
ヴィンテージ
| 2018 | ピノ・ノワール66%・シャルドネ34%、19のクリュ、ドザージュ6g/L。公式は10〜12℃での提供を勧め、すぐにも熟成させても楽しめるとする |
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| 2015 | ピノ・ノワール60%・シャルドネ40%、11のクリュ、ドザージュ8g/L。9月4日に収穫を開始。公式は8〜10℃での提供を勧める |
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ボランジェ ラ・グランダネの
ワイン情報
| 名称 | ボランジェ ラ・グランダネBollinger La Grande Année |
| 生産者 | ボランジェ |
| 位置づけ | ヴィンテージ・キュヴェ(最上位) |
| 種類 | スパークリング |
| 国・地域 | フランス/シャンパーニュ/アイ |
| 原産地呼称 | AOCシャンパーニュ |
| 格付け | グラン・クリュとプルミエ・クリュのぶどうのみ |
| 主な品種 | ピノ・ノワール、シャルドネ |
| ぶどう | グラン・クリュとプルミエ・クリュに格付けされた畑のぶどうのみ |
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| 発酵 | 全量をオーク樽で発酵(樽発酵を続ける数少ないメゾンの一つ) |
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| 熟成 | コルク栓の下で澱とともに熟成。セラーでの熟成期間はアペラシオンの規定の2倍以上で、約10年 |
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| 手作業 | 動瓶(ルミュアージュ)と澱抜きを一本ずつ手で行う |
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| 2018年の構成 | ピノ・ノワール66%(主にヴェルズネ、アイ、マルイユ・シュル・アイ)、シャルドネ34%(主にシュイィ、キュイ)。19のクリュ、ドザージュ6g/L |
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| メゾンの樽 | 約4,000の古樽を、シャンパーニュで唯一メゾンに常駐する樽職人が手入れしている |
| 飲み頃の温度 | 8〜12℃(公式は2015年に8〜10℃、2018年に10〜12℃を推奨) |
| グラス | 白ワイン用の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は、リリース直後から楽しめ、セラーで寝かせることもできるとしている |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ボランジェのスペシャル・キュヴェとは何が違いますか?
スペシャル・キュヴェは複数年のワインを組み合わせる定番の一本で、マグナム瓶で保存したリザーヴワインを使うのが特徴です。ラ・グランダネは例外的な年の単一年のワインだけで造り、グラン・クリュとプルミエ・クリュのぶどうに限り、すべて樽で発酵させ、約10年熟成させます。メゾンの技をもっとも凝縮した一本と位置づけられています。
なぜ樽で発酵させるのですか?
公式は、樽発酵はごく古くからの方法で、繊細な香りを育てると説明しています。樽を通したごく少量の酸素との触れ合いが、ワインに優れた熟成力を与えるとも書いています。ボランジェは約4,000の古樽を持ち、メゾンに常駐する樽職人がそれを手入れしています。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部