代表銘柄 モス・ウッド カベルネ・ソーヴィニヨンは、マーガレット・リヴァー北部ウィリヤブラップの畑で、1969年に植えられたカベルネから始まった赤です。初ヴィンテージは1973年の250ケース。2023年はカベルネ・ソーヴィニヨン92%に、カベルネ・フランとプティ・ヴェルドが各4%で、新樽15%のバリックで熟成しました。
- 1969年植樹の畑
- 灌漑なし
- 手で櫂入れ
- 小さな開放桶
- スクリューキャップ
この記事の目次
どんなワインか
オーストラリアのカベルネを、歴史の長い畑の一本で選びたい夜に。モス・ウッドは、マーガレット・リヴァーで2番目に古い蔵と公式が記す造り手で、カベルネ・ソーヴィニヨンはその最初のワインです。
最初の樹が植えられたのは1969年。初ヴィンテージの1973年は250ケースで、公式はこの地の近代の歴史でまだ2度目の収穫だったと振り返ります。始めたのはビルとサンドラのパネル夫妻で、小さな開放桶と手での櫂入れを選び、その方法はいまも続いています。キース・マグフォードが1979年に醸造家となり、1985年にクレアとともに蔵を引き継ぎました。
2022年が50回目のヴィンテージです。1978年の分はドライ・レッドの名で売られたため、カベルネ・ソーヴィニヨンの名で出たのは49回だと、蔵は自ら断っています。
畑と造り
ウィリヤブラップの畑は11.78haで、灌漑をしません。北と東を向くゆるい斜面に、砂質ロームから砂利混じりの赤褐色ロームが広がり、下は粘土です。
2023年の資料によると、ぶどうは手で摘み、区画ごとに小さな開放桶で発酵します。櫂入れは手で1日3回、果皮との接触は13〜16日。マロラクティック発酵はステンレスで済ませ、228Lのフランス産バリックで熟成します。新樽は15%でした。
樽の時間には歴史があります。1980年に一部を樽へ戻してもう1年寝かせた特別版を造り、その経験から、1996年以降はすべての年をこの長い熟成で仕上げるようになったと公式は書いています。2023年は収穫が4月9日、瓶詰めが2025年11月5日です。
飲み頃と楽しみ方
飲み頃の年数は、公式の資料では確認できませんでした。公式は、蔵のワインを年ごとの一貫性と熟成の力で語っています。栓はスクリューキャップなので、抜栓にコルク抜きは要りません。16〜18℃ほど、ボルドー型の大ぶりなグラスが目安です。
同じウィリヤブラップの造り手ならカレン ダイアナ・マデリンが並べやすい相手です。産地の全体像は第16講 オーストラリア完全編でまとめています。
※熟成は、公式の「Explore」ページが平均28か月・225L・新樽25%、2023年の資料が228L・新樽15%と異なるため、年ごとの資料である後者に合わせました。長期平均の年間雨量も、「Explore」は1125mm、2023年の資料は1012mmと異なるため載せていません。生産本数と飲み頃は公式の資料で確認できませんでした。公式ページに転載された評論家の点数と試飲の表現は載せていません。
モス・ウッド カベルネ・ソーヴィニヨンの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
モス・ウッド カベルネ・ソーヴィニヨンの
ヴィンテージ
| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン92%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド4%。生育期の平均気温19.9℃、カベルネの収穫は長期平均より12日遅い4月9日、収量8.61t/ha。公式は酸と熟したタンニンの釣り合いがよい年と説明。2025年11月5日瓶詰め、2026年5月1日発売、14.0% |
|---|
| 2022 | カベルネ・ソーヴィニヨン94%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド2%。生育期の平均気温20.8℃、33℃超が120時間、収量5.81t/ha。50回目のヴィンテージ。2024年10月25日瓶詰め、2025年3月20日発売、14.0% |
|---|
| 2021 | カベルネ・ソーヴィニヨン95%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド1%。生育期の平均気温18.8℃、33℃超が21時間、収量6.36t/ha。2023年10月30日瓶詰め、2024年3月21日発売、14.0% |
|---|
モス・ウッド カベルネ・ソーヴィニヨンの
モス・ウッド カベルネ・ソーヴィニヨンのワイン情報
| 名称 | モス・ウッド カベルネ・ソーヴィニヨンMoss Wood Cabernet Sauvignon |
| 生産者 | モス・ウッド |
| 位置づけ | 代表銘柄 |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | オーストラリア/西オーストラリア州/マーガレット・リヴァー(ウィリヤブラップ) |
| 原産地呼称 | マーガレット・リヴァー |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド |
| 畑 | ウィリヤブラップのモス・ウッド畑11.78ha。1969年にカベルネを初植樹。灌漑なし。北と東向きのゆるい斜面で、砂質ロームから砂利混じりの赤褐色ロームが粘土の上に重なる(公式) |
|---|
| 初ヴィンテージ | 1973年、カベルネ・ソーヴィニヨン250ケース。2022年が50回目のヴィンテージで、うち1978年はドライ・レッドの名で販売された(公式) |
|---|
| 造り | 2023年は手摘み、区画別に小さな開放桶で発酵。手で1日3回櫂を入れ、果皮と13〜16日接触。マロラクティック発酵はステンレスで行い、228Lのフランス産バリック(新樽15%)で熟成(公式の資料) |
|---|
| 栓 | 蔵のワインはすべてスクリューキャップ(公式) |
|---|
| 国内の取り扱い | 公式の販売先一覧では、日本の輸入元はVillage Cellars(ヴィレッジセラーズ)(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃(フルボディの赤の一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式の飲み頃の年数は確認できていない。公式は熟成の力が高いワインと説明している |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
モス・ウッド カベルネ・ソーヴィニヨンのよくある質問
毎年、品種の比率は同じですか?
変わります。公式の資料では、カベルネ・ソーヴィニヨンは2021年が95%、2022年が94%、2023年が92%です。残りはカベルネ・フランとプティ・ヴェルドで、プティ・ヴェルドは2021年の1%から2023年の4%まで動いています。
スクリューキャップでも長く熟成できますか?
蔵はワインをすべてスクリューキャップで瓶詰めしています。公式は、コルク由来の劣化や瓶ごとの酸化のばらつきに悩んだことを理由に挙げ、自社のワインは熟成の力が高いと説明しています。具体的な飲み頃の年数は、公式の資料では確認できませんでした。
出典・確認日
9件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-11-07 / 編集: Vinotier編集部