単一畑(家族の畑) ビーニャ・エル・ピソンは、アルタディが「家族の畑」と呼ぶラガルディアの2.4haの区画から造る赤です。公式によると、畑は1945年にヘナロ・サン・ペドロ・カレーラが植え、ワインは1991年から造られています。品種はテンプラニーリョ100%で、技術資料の飲み頃の目安は「今から20年」です。
- 1945年植樹
- 2.4haの単一畑
- テンプラニーリョ100%
- 標高480m
- 有機栽培
この記事の目次
どんなワインか
家族の名前で呼ばれる畑の一本を、節目の夜に開ける。ビーニャ・エル・ピソンは、そんな選び方が似合う赤です。公式は「家族の畑」と呼び、ラガルディアの2.4haの区画だけから造ります。
畑を植えたのは祖父のヘナロ・サン・ペドロ・カレーラで、1945年のことです。ワインとして造られるようになったのは1991年からで、公式はこの畑の微気候と土の個性を映すワインと説明しています。
造り手のアルタディは、1985年に始まった計画を土台に、1992年からラカジェ・イ・ラオルデン家が率いてきました。いまはラガルディアとエルビジャール・デ・アラバに56haの畑を持ちます。公式の2018年の記事によると、アルタディはDOCaリオハの外でワインを造るようになり、2015年はアペラシオンの表示なしで世に出ました。蔵の畑はトロニョ山地のふもと、ソンシエラ・アラベサの中心に広がります。
畑と造り
公式の技術資料によると、畑は標高480mで、土は深い粘土石灰質です。農薬や除草剤を使わない有機栽培で、平均収量は2012年が4,000kg/ha、2017年が3,500kg/ha。手で摘み、房と粒を選別します。収穫箱は2012年が15kg、2017年が10kgでした。
仕込みは木製の開放桶です。24〜48時間の低温浸漬の後、10〜12日かけて発酵し、1日2回の櫂入れに軽いポンピングオーバーを加えます。マロラクティック発酵を経て、フランス産オークの樽で12か月熟成します。2012年の資料は新しい樽と記しています。
度数は2012年が14.5%、2017年が14.6%。瓶詰めは2012年が2014年6月、2017年が2019年6月でした。味わいについて公式は、圧倒的な甘やかさとエネルギーをあわせ持ち、土と気候と樹と人の結びつきを表すワインと語っています。
飲み頃と楽しみ方
公式の技術資料は、飲み頃を「今から今後20年」とし、寝かせて時間の力を味わうワインと説明しています。16〜18℃ほど、大ぶりのグラスが目安です。
同じ地域の選び抜いた赤を比べるなら、ハロのボデガス・ロダ シルシオンが相手になります。畑ひとつで語る一本と、樹を選んで造る一本の違いが見えてきます。産地の全体像は第66講 スペイン北部と内陸完全編でまとめています。
※公式で確認できた技術資料は2012年と2017年だけで、最新の年の資料は見つかりませんでした。公式サイトの現在のワイン一覧のページには、この銘柄の記載が見当たりません。生産本数は確認できませんでした。名乗りの記述は2018年の記事によるもので、現在のラベルの表記は確認できていません。公式の点数と受賞の記述は載せていません。国内の販売店ではヴィーニャ・エル・ピソンの表記も見られます。
アルタディ ビーニャ・エル・ピソンの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
アルタディ ビーニャ・エル・ピソンの
ヴィンテージ
| 2017 | 公式は、穏やかな冬と暖かく雨の多い春の後、4月28日の霜で収量が減り、収穫は早かった年と説明。果実味が前に出た、細身の骨格の年としている。度数14.6%、2019年6月瓶詰め |
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| 2012 | 公式は、乾いた冬と暑く乾いた夏の後、9月前半の断続的な雨で生育期間が延び、熟度が整った年と説明。新しいフランス産樽で12か月熟成。度数14.5%、2014年6月瓶詰め |
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アルタディ ビーニャ・エル・ピソンの
アルタディ ビーニャ・エル・ピソンのワイン情報
| 名称 | アルタディ ビーニャ・エル・ピソンArtadi Viña El Pisón |
| 生産者 | ボデガス・アルタディ |
| 位置づけ | 単一畑(家族の畑) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | スペイン/バスク州アラバ県/ラガルディア |
| 原産地呼称 | 銘柄の名乗りなし(公式は2018年の記事で、DOCaリオハの外で造ると説明) |
| 主な品種 | テンプラニーリョ |
| 畑 | ラガルディアの2.4ha。1945年にヘナロ・サン・ペドロ・カレーラが植えた。標高480m、深い粘土石灰質の土(公式) |
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| 栽培と収穫 | 有機栽培で、農薬と除草剤を使わない。手摘みで、房と粒を選別。平均収量は2012年が4,000kg/ha、2017年が3,500kg/ha(公式の技術資料) |
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| 造り | 木製の開放桶で24〜48時間の低温浸漬の後、10〜12日発酵。1日2回の櫂入れと軽いポンピングオーバー。フランス産オークの樽で12か月熟成(公式の技術資料) |
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| 初ヴィンテージ | 1991年から造られている(公式) |
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| 名乗り | アルタディはDOCaリオハの外でワインを造り、2015年はアペラシオンの表示なしで出たと公式の記事が伝えている(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃(フルボディの赤の一般的な目安) |
| グラス | 大ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式の技術資料は2012年・2017年とも「今から今後20年」としている |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
アルタディ ビーニャ・エル・ピソンのよくある質問
なぜリオハの銘柄なのに、DOCaリオハと書かれていないことがあるのですか?
公式の2018年の記事は、アルタディがDOCaリオハの外でワインを造るようになり、ビーニャ・エル・ピソン2015はアペラシオンの表示なしで出たと伝えています。畑はラガルディアのままです。年ごとの表示はラベルで確かめるのが確実です。
いつ開けるのがよいですか?
公式の2012年と2017年の技術資料は、飲み頃を「今から今後20年」としています。公式は寝かせて時間の力を楽しむワインと説明しています。資料がいつの時点を指すかは明記されていないので、瓶詰めの時期を手がかりに考えるとよいでしょう。
出典・確認日
6件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-11-07 / 編集: Vinotier編集部