選抜したぶどうのキュヴェ(公式) シルシオンは、リオハのボデガス・ロダが、畑の古い樹の中から特別な熟し方をしたぶどうだけを選んで造る赤です。公式によると、きっかけは1995年の発見で、市場に出た最初の年は1998年。2021年と2022年はテンプラニーリョ86%、グラシアーノ14%で、新品のフランス産樽で8か月熟成します。
- 選び抜いた古樹のぶどう
- テンプラニーリョ主体
- 新樽8か月
- ハロの蔵
この記事の目次
どんなワインか
リオハの古典を飲み比べた夜の、最後に開ける一本です。樽で長く寝かせる伝統の赤が並ぶ産地で、シルシオンはぶどうそのものの熟し方に賭けた赤として造られています。
蔵のボデガス・ロダは1987年の創業です。公式によると、ロトリャント・ダウレーリャ家が1980年代の終わりにラ・リオハへ来て興した蔵で、ハロの駅前地区、エブロ川を見下ろす19世紀の地下蔵の上に建っています。
公式が語る始まりは1995年です。周りの樹とは風味がまるで違う、ワインに近い印象のぶどうをつける樹を見つけました。2年後に最初のシルシオンを造ったものの販売はせず、短い熟成でも絹のような質感が出ることを確かめたといいます。市場に出た最初の年は1998年。いまも毎年畑を歩いてこの樹を探し、公式はそのぶどうを「千に一つ」と表現しています。
畑と造り
ロダは120haの畑を扱い、うち70haが自社畑、50haが契約栽培です。標高は380〜650mに広がり、公式は大西洋、地中海、大陸性の3つの気候が交わる場所と説明しています。シルシオンのぶどうは最も古い畑の一部の樹から選ばれ、畑は古い株仕立てです。
手摘みしたぶどうは16kgの箱で運び、蔵でも手で選果します。発酵は温度管理したフランス産オークの大桶で、マロラクティック発酵は樽で行います。熟成は100%新品のフランス産樽で8か月。蔵の通例である12〜16か月より短い設定です。比率は2021年と2022年がテンプラニーリョ86%、グラシアーノ14%で、2019年と2020年はグラシアーノ12%でした。1998年はテンプラニーリョだけです。
味わいについて公式は2022年を、量感がありながら重さを感じさせず、タンニンはとても細やかで、力強さと上品さの釣り合いがとれた年と説明しています。
飲み頃と楽しみ方
飲み頃の年数は、公式の資料では確認できませんでした。アルコール度数は14.5%で、16〜18℃ほど、大ぶりのグラスが目安です。同じハロの熟成型と並べるならムガ プラド・エネア グラン・レセルバが比較の相手になります。長い樽熟成と、短く新しい樽の違いが見えてきます。
産地の全体像は第66講 スペイン北部と内陸完全編でまとめています。
※生産本数、畑の面積(シルシオン単体)、飲み頃は公式の資料で確認できなかったため載せていません。畑の説明は2019年・2020年のページが「各区画から選んだ房」、2021年・2022年のページが「最も古い畑の一部の樹から選ぶ」と書き分けています。公式の技術データは1998年のページでも度数14.5%、熟成8か月と同じ記載で、年ごとの実測値かどうかは確認できていません。日本の取り扱いは確認できませんでした。国内価格は楽天市場の検索で確かめられなかったため、価格帯は載せていません。
ボデガス・ロダ シルシオンの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ボデガス・ロダ シルシオンの
ヴィンテージ
| 2022 | 公式は、6月18日に40℃、7月に41℃まで達した暑く乾いた年と説明。収穫は早く9月6日に始まり、雨量は396mm。テンプラニーリョ86%、グラシアーノ14% |
|---|
| 2021 | 公式は、夏の干ばつで収量が減り、9月末から10月の好天が熟度を仕上げた年と説明。収穫は9月22日〜10月20日、雨量は456mm。テンプラニーリョ86%、グラシアーノ14% |
|---|
| 2020 | 公式は、ハロで雨量635mmの湿潤な年と説明。べと病で大きな減収があった区画があり、6月12日にはDOCaが新型コロナを理由に収量を90%に制限した。テンプラニーリョ88%、グラシアーノ12% |
|---|
ボデガス・ロダ シルシオンの
ボデガス・ロダ シルシオンのワイン情報
| 名称 | ボデガス・ロダ シルシオンBodegas RODA CIRSION |
| 生産者 | ボデガス・ロダ |
| 位置づけ | 選抜したぶどうのキュヴェ(公式) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | スペイン/ラ・リオハ/ハロ(バリオ・デ・ラ・エスタシオン) |
| 原産地呼称 | DOCaリオハ |
| 主な品種 | テンプラニーリョ、グラシアーノ |
| 畑 | 蔵全体で120ha、うち自社畑70ha、契約栽培50ha。標高380〜650m、約20区画(公式)。シルシオンは最も古い畑の一部の樹から選ぶ。古い株仕立て(公式の技術データ) |
|---|
| 始まり | 1995年に、周りの樹と風味の違うぶどうを見つけた。2年後に最初のシルシオンを造ったが販売はせず、市場に出た最初の年は1998年(公式) |
|---|
| 品種の比率 | 2021年・2022年はテンプラニーリョ86%、グラシアーノ14%。2019年・2020年は88%と12%。1998年はテンプラニーリョ100%(公式の技術データ) |
|---|
| 造り | 16kgの箱で手摘みし、蔵でも手で選果。温度管理したフランス産オークの大桶で発酵し、マロラクティック発酵はフランス産の樽で。100%新品のフランス産樽で8か月熟成(公式の技術データ) |
|---|
| 度数と容量 | アルコール度数14.5%。750ml、1.5L、3L、6L(公式の技術データ) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃(フルボディの赤の一般的な目安) |
| グラス | 大ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式の飲み頃の年数は確認できていない |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
ボデガス・ロダ シルシオンのよくある質問
シルシオンは毎年造られていますか?
公式の年の一覧には1998年から2022年までが並びますが、2002年、2008年、2013年、2014年はありません。この4年が造られなかった年なのか、掲載がないだけなのかは、公式の資料では確認できませんでした。
同じ蔵のロダ、ロダ・ウノと何が違いますか?
公式によると、ロダとロダ・ウノは区画ごとの樽の個性で組み分け、樽で12〜16か月ほど熟成し、樽と瓶で3年を過ごしてレゼルバとして出荷します。シルシオンは畑で特別な熟し方をした樹のぶどうだけを選び、新品の樽で8か月と、熟成は短めです。
出典・確認日
8件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-11-07 / 編集: Vinotier編集部