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ペトリュス

Petrus / ペトリュス(ジャン=フランソワ・ムエックス)

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グラン・ヴァン

ペトリュスは、ボルドー右岸ポムロールの台地の頂、鉄分を含む粘土の畑から生まれる赤ワインです。畑は約11.4ヘクタールで、メルローだけから造られ、セカンドワインは持ちません。1945年にルバ夫人が単独所有者となり、ジャン=ピエール・ムエックスに販売を託したことが、世界的な名声への転機とされます。

  • 濃密
  • なめらか
  • 凝縮感
  • 長期熟成型
この記事の目次

どんなワインか

ペトリュスは、ボルドー右岸ポムロールの台地の頂で造られる赤ワインです。ポムロールには公式の格付けがありませんが、ペトリュスはこの産地を象徴する存在として知られます。シャトーの名は1837年の記録に初めて現れ、18世紀末からアルノー家が所有していたとされます。

なお、ペトリュスの公式サイトはボトルの識別のための窓口で、畑や造りの説明は載っていません。このページでは、Sotheby’sの解説などの資料をもとに整理し、資料で数字が違うところは併記しています。

畑と造り

畑は約11.4ヘクタール(11.5ヘクタールとする資料もあります)。1969年に、隣のシャトー・ガザンから約5ヘクタールの畑が加えられました。土壌は鉄分を多く含む粘土(スメクタイト)で、周りの畑の砂利や砂まじりの土とは異なるとされます。Sotheby’sは、この冷たく粘土の多い土が、乾いた夏にも樹が水分を得る助けになると説明しています。土とワインの関係は第67講 土壌とテロワール完全編で詳しく扱っています。

品種は**メルロー100%**です。かつては畑にカベルネ・フランもありましたが、すべて抜かれました。ぶどうは手で摘み、温度管理したコンクリート槽で発酵させます。熟成はSotheby’sによれば新樽およそ50%で18〜20か月ですが、12〜16か月とする資料もあります。生産量は平均的な年で2,500〜3,000ケースほどで、セカンドワインは造りません。

歴史と楽しみ方

ペトリュスの名声を築いたのは、1945年に単独所有者となったルバ夫人です。同じ年、ボルドーのワイン商ジャン=ピエール・ムエックスを独占販売代理人に指名し、これが世界的な評価への転機になったとされます。1969年にはムエックス家が過半を所有するようになり、現在の所有者はジャン=ピエールの息子、ジャン=フランソワ・ムエックスです。造りは長くジャン=クロード・ベルエが担い、2008年から息子のオリヴィエ・ベルエが引き継いでいます。

公式の飲み頃の目安は公開されていませんが、長期熟成型として扱われるワインです。公式サイトによれば、偽造のリスクを抑えるため、2013年ヴィンテージから裏ラベルに識別番号が付けられています。購入するなら、来歴の確かな販売店を選ぶのが何より大切です。

※ペトリュスの公式サイトには畑や造りの説明がないため、事実はオークションハウスの解説などに基づきます。面積・熟成・生産量は資料により差があります。

ペトリュスの

味わいの目安

ボディ
軽やか重厚
酸味
穏やか生き生き
タンニン
柔らかしっかり
甘辛
辛口甘口

公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。

ペトリュスの

ワイン情報

名称ペトリュスPetrus
生産者ペトリュス(ジャン=フランソワ・ムエックス)
位置づけグラン・ヴァン
種類赤
国・地域フランス/ボルドー/ポムロール
原産地呼称AOCポムロール
格付け格付けなし(ポムロールには公式の格付けがない)
主な品種メルロー
畑約11.4ha(Sotheby's。11.5haとする資料もある)。1969年に隣のシャトー・ガザンから約5haを加えた
土壌鉄分を多く含む粘土(スメクタイト)。周りの畑の砂利や砂まじりの土とは異なるとされる
醸造と熟成手摘み、温度管理したコンクリート槽で発酵。新樽およそ50%で18〜20か月熟成(Sotheby's。12〜16か月とする資料もある)
生産量平均的な年で2,500〜3,000ケース(Sotheby's)。セカンドワインは造らない
真贋の確認2013年ヴィンテージから、裏ラベルに1本ごとの識別番号を付け、公式サイトで照会できる(正式な鑑定ではないと公式は注記)
飲み頃の温度16〜18℃前後(一般的な目安)
グラスボルドー型の大ぶりなグラス
飲み頃の目安長期熟成型とされる。公式の目安は公開されていない
価格帯の目安10万円〜

品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。

よくある質問

ペトリュスにセカンドワインはありますか?
ありません。Sotheby'sの解説は、ペトリュスがいまも一つのワインだけを造っていると書いています。Sotheby'sによれば、平均的な年で2,500〜3,000ケースで、難しい年はそれより少なくなります。
本物かどうかを確かめる方法はありますか?
公式サイトによれば、2013年ヴィンテージから各ボトルの裏ラベルに固有の識別番号が付いており、公式サイトに入力すると照会できます。ただし公式は、これはあくまで目安で、正式な真贋鑑定ではないと注意書きしています。高額な古いヴィンテージを買うときは、来歴の確かな販売店を選ぶことが大切です。

出典・確認日

生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。

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最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部