グラン・ヴァン シャトー・パプ・クレマン(赤)は、ボルドー市街に隣接するペサックにある、グラーヴ格付け(赤)のシャトーが造るグラン・ヴァンです。名前は、13世紀にこの畑を拓き、1305年に教皇クレメンス5世となったベルトラン・ド・ゴに由来します。近年はメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンがほぼ半々の配合で、1985年からベルナール・マグレ氏が所有しています。
この記事の目次
どんなワインか
**シャトー・パプ・クレマン(赤)**は、ボルドー市街に隣接するペサックにあるシャトーのグラン・ヴァンです。グラーヴ格付けで赤が格付けされており、英国の老舗ワイン商Berry Bros. & Ruddの解説によると、1959年の見直しで格付けに加わりました。公式は「ボルドーで最も古いグラン・クリュの一つ」と紹介しています。
名前の由来は、のちの教皇クレメンス5世、ベルトラン・ド・ゴ(1264〜1314)です。公式によると、彼は13世紀にこの畑を拓き、ボルドー大司教を経て1305年に教皇となりました。畑はその後フランス革命までボルドー大司教区のものでした。1985年からはベルナール・マグレ氏が所有しています。
畑と造り
土壌は、鮮新世の終わりから第四紀の初めにピレネーから運ばれた粘土質の砂利です。東側の粘土にメルロー、西側の砂利にカベルネ・ソーヴィニヨンを植え分けています。植栽密度は1ヘクタールあたり7,700本。冬に家畜を放牧し、馬で畑を耕すなど、土の生き物を守る取り組みも紹介されています。畑の面積は資料によって異なり、2023年の技術資料は73ヘクタール、2021年の公式商品ページは65.5ヘクタール、UGCBは90ヘクタールとしています。
醸造では光学式の選別機でぶどうを一粒ずつ選び、選抜した土着の酵母で発酵させます。ロットごとに容器を使い分け、樽も年の特徴に合わせて選ぶと公式は説明しています。2023年はメルロー50%・カベルネ・ソーヴィニヨン45%・カベルネ・フラン3%・プティ・ヴェルド2%で、醸造コンサルタントはミシェル・ロラン氏とジュリアン・ヴィオー氏です。熟成は樽で16〜18か月・新樽70%とUGCBは紹介しています。
飲み頃と楽しみ方
公式の商品ページは、2021年の保存の目安を2026〜2051年としています。若い年は早めにデキャンタに移すのが無難です。同じペサックのオー・ブリオンやラ・ミッション・オー・ブリオンと比べると、市街に残る畑それぞれの個性が見えてきます。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・パプ・クレマン(赤)の
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・パプ・クレマン(赤)の
ヴィンテージ
| 2023 | メルロー50%・カベルネ・ソーヴィニヨン45%・カベルネ・フラン3%・プティ・ヴェルド2%。収穫は9月5日〜10月3日、収量35hl/ha。平均樹齢29年。瓶詰めは2025年夏(公式の商品ページと技術資料) |
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| 2021 | 収穫は9月28日〜10月14日。瓶詰めは2023年夏(公式の商品ページ) |
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シャトー・パプ・クレマン(赤)の
ワイン情報
| 名称 | シャトー・パプ・クレマン(赤)Château Pape Clément Rouge |
| 生産者 | シャトー・パプ・クレマン(ベルナール・マグレ) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/グラーヴ |
| 原産地呼称 | AOCペサック=レオニャン |
| 格付け | グラーヴ格付け(赤) |
| 主な品種 | メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド |
| 名前の由来 | 13世紀に畑を拓いたベルトラン・ド・ゴ(1264〜1314)。ボルドー大司教を経て1305年に教皇クレメンス5世となった。畑はフランス革命までボルドー大司教区が所有 |
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| 畑 | 粘土質の砂利(鮮新世末〜第四紀初めのピレネー由来)。東の粘土にメルロー、西の砂利にカベルネを植え分ける。植栽密度は1haあたり7,700本 |
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| 面積 | 資料で異なる。2023年の技術資料は73ha、2021年の公式商品ページは65.5ha、ボルドー・グラン・クリュ連合(UGCB)は90haと紹介 |
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| 熟成 | 赤は樽で16〜18か月・新樽70%(UGCBの紹介) |
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| 所有 | 1985年からベルナール・マグレ氏(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式の商品ページは2021年の保存の目安を2026〜2051年としている。若い年はデキャンタで空気に触れさせるのが無難 |
| 価格帯の目安 | 約1.4万〜2万円(ヴィンテージで変動) |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
本当にローマ教皇と関係があるのですか?
はい。公式によると、13世紀にこの畑を拓いたのは、ボルドーの貴族の家に生まれたベルトラン・ド・ゴです。ボルドー大司教を務め、1305年に教皇クレメンス5世となりました。シャトーの名前はこれに由来し、畑はフランス革命までボルドー大司教区が持っていたとされます。UGCBの紹介では、2022年に770回目の収穫を迎えました。
セカンドワインはありますか?
「クレマンタン・ド・パプ・クレマン」があります(UGCBの紹介)。このほか公式サイトには、AOCグラーヴの「ラーム・ド・パプ・クレマン」の赤と白も載っています。白のシャトー・パプ・クレマンも造られていますが、グラーヴ格付けに入っているのは赤だけです。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-14 / 編集: Vinotier編集部