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ワインガイド Vinotier マイリスト
日本のワイナリー

リンゴリらっぱ醸造所

ringorillappa / 創業 2024年
産地
山形県新庄市
代表銘柄
ウホウホサイダー APPLE & HOP
どんなワイナリー?

リンゴリらっぱ醸造所は、山形県新庄市昭和にあるシードル(りんごの酒)の醸造所です。運営は佐藤春樹さんが代表を務める株式会社日々。祖父から受け継いだりんご園を有機栽培に切り替え、2022年に有機JAS認証を取得したうえで、2024年12月に果実酒・甘味果実酒の製造免許を得て醸造を始めました。ぶどうのワインは造っておらず、自園のりんごを果皮についた野生酵母だけで発酵させたシードルを手がけています。山形県ワイン酒造組合の会員名簿にも名を連ねています。

この記事の目次

新庄のりんご園から、シードルの醸造所へ

リンゴリらっぱ醸造所は、山形県新庄市昭和にある、りんご園と醸造所をひとつにした造り手です。公式サイトでは「栽培圃場兼醸造所」と紹介され、自分たちの園で育てたりんごをその場で酒にする「ドメーヌサイダリー」を名乗っています。ぶどうのワインは造っていません。それでもこのガイドで取り上げるのは、シードルが酒税法上の果実酒にあたり、醸造所が山形県ワイン酒造組合の会員名簿に新庄市の造り手として並んでいるからです。

運営するのは、2020年設立の株式会社日々。代表取締役の佐藤春樹さんは、真室川町で在来作物の甚五右ヱ門芋を軸に農業を営んできた人物として、2023年のマイナビ農業の記事で紹介されています。

公式のクラウドファンディングページ(2021年1月終了)によれば、園の前身は1927年創業の「荒井りんごや」。2017年、佐藤さんが母方の祖父からこの園を受け継ぎ、名前を「リンゴリらっぱ」と改めました。祖父は同じ年の11月に84歳で亡くなり、一緒に畑に立てたのは数か月だけだったと、マイナビ農業の記事は伝えています。同じ年に加わった遠藤さんが農場長を務めています。

有機栽培への切り替えと、約80品種のりんご

受け継いだとき、園は2ヘクタール・250本ほど。2023年の記事の時点では4.7ヘクタール・650本に広がっていました。山形県ワイン酒造組合の紹介でも、りんご園は約4.7ヘクタールとされています。

公式サイトによれば、2019年から有機栽培の基準でりんごを育て始め、2022年に有機JAS認証を取得しました。道のりは平坦ではなく、雨の多い年に病気が広がり、収穫が約600キログラムまで落ち込んだ年もあったと、クラウドファンディングページとマイナビ農業の記事の双方が伝えています。秋田県の有機栽培農家に学んで、収穫を立て直したとされます。

育てているのは、見た目を競う贈答用ではなく加工用に特化したりんごです。祖父の代は『ふじ』が中心でしたが、祖父が残した『紅玉』『国光』『4-23』を受け継ぎ、そこに海外のサイダー用品種を加えて、いまは約80品種が植わっています。完熟させすぎず早めに摘み取り、苦みや酸味のあるりんごの味わいを生かす方針と、公式サイトは説明しています。

2024年12月、醸造免許を得て

佐藤さんたちは2017年からシードルの開発に取り組み、自前の醸造所ができるまでは委託で造ってきました。クラウドファンディングページによれば、2017年は上山のタケダワイナリー、2018年は南陽のグレープリパブリックで醸造しています。

公式サイトの年表では、2024年10月に有機加工食品のJAS認証、2024年12月に果実酒・甘味果実酒の製造免許を取得し、醸造所をひらきました。公式サイトは、自らのシードルを「国産初の有機JAS認証シードル」とうたっています。

シードルの造りと主な銘柄

公式サイトの説明では、シードルは自園の有機りんごを丸ごと搾り、果皮についた野生酵母だけで発酵させ、瓶内で発酵させて泡を生む造りで、亜硫酸(酸化防止剤)は加えていません。添加物を抑えた造りは、ぶどうの世界でいうナチュラルワインの考え方に近いものです。亜硫酸の役割は用語「亜硫酸(酸化防止剤)」でまとめています。

看板のひとつが、ホップや和のボタニカル、ほかの果実を加えた『ウホウホサイダー』です。2026年2月のお知らせでは、天童果実同志会が特別栽培した天童市のりんごと、白鷹町産のカスケードホップを使った『ウホウホサイダー APPLE & HOP 2025』が案内されました。同じお知らせでは、皮や種ごと漬け込んでから搾る、ノンアルコールの微発酵りんごジュース『ULO』も紹介されています。このほか、80以上の品種を搾った有機りんごジュース『リンゴリらっぱ』、契約農家のりんごを使ったジュース『フレンズ オブ リンゴリらっぱ』、ドライアップルも扱っています。

価格・容量・アルコール度数は、オンラインショップの酒類の商品ページが20歳以上の確認画面を挟むため、このページでは確認していません。最新の価格は公式オンラインショップで確かめてください。

手に入れる・訪ねる

公式サイトには、醸造所での見学・試飲・直売や営業時間の案内がありません(2026年11月1日確認)。お知らせ欄に並ぶのは、夏季や年末年始の休業と、各地のイベントへの出店です。2026年は、新庄まつり、東京のRAW WINE 東京2026やNatural Wine Love、仙台のTOHOKU REGENERATIVE FOOD FESTIVALなどに出店しています。

手に入れる確かな方法は、公式オンラインショップ(酒類は20歳以上のみ)と、こうしたイベントです。醸造所の所在地は山形県新庄市昭和665。訪ねたいときは、事前に電話(0233-29-8900)で問い合わせてください。情報は変わることがあります。

山形のワイン産地のなかで

山形のワイン造りは、上山・南陽・高畠といった県南の村山・置賜地方に古くからの蔵が集まります。新庄市は県北の最上地方にあり、高畠ワイナリーや酒井ワイナリーのようなぶどうの造り手とは、原料も土地も異なる位置にいます。ぶどう以外の果実で造る酒の全体像は第91講「シードルとフルーツワイン完全編」で、添加物を抑えた造りの考え方は第45講「自然派ワイン完全編」でまとめています。

リンゴリらっぱ醸造所のよくある質問

リンゴリらっぱ醸造所はワイナリー?
ぶどうのワインではなく、りんごのシードルを造る醸造所です。公式サイトによれば、2024年12月に果実酒・甘味果実酒の製造免許を取得しました。シードルは酒税法上「果実酒」にあたり、山形県ワイン酒造組合の会員名簿にも新庄市の醸造所として載っています。
誰が造っている?
運営は株式会社日々(2020年設立、本社は真室川町)で、代表取締役は佐藤春樹さんです。公式のクラウドファンディングページによれば、佐藤さんは2017年に母方の祖父のりんご園を受け継ぎ、同じ年に加わった遠藤さんが農場長を務めています。園の前身は1927年創業の「荒井りんごや」で、2017年に「リンゴリらっぱ」と名を改めました。
りんご園の広さと品種は?
山形県ワイン酒造組合の紹介では約4.7ヘクタールで、すべて有機JAS認証を取得しています。2023年のマイナビ農業の記事は、受け継いだときの2ヘクタール・250本から4.7ヘクタール・650本に広がったと伝えています。公式サイトによれば、祖父が残した『紅玉』『国光』『4-23』に海外のサイダー用品種が加わり、品種は約80に上ります。
どんなシードルを造っている?
公式サイトでは、自園の有機りんごを丸ごと搾り、果皮についた野生酵母だけで発酵させ、瓶内で発酵させて泡を生む、亜硫酸無添加のシードルと説明されています。ホップや和のボタニカル、ほかの果実を加えた『ウホウホサイダー』もあり、2026年2月には天童市のりんごと白鷹町産のカスケードホップを使った『ウホウホサイダー APPLE & HOP 2025』が案内されました。
醸造所で試飲や購入はできる?
公式サイトには、醸造所での見学・試飲・直売や営業時間の案内がありません(2026年11月1日確認)。購入は公式オンラインショップ(酒類は20歳以上のみ)か、各地のイベント出店で案内されています。訪ねたい場合は、事前に醸造所(0233-29-8900)へ問い合わせてください。
醸造所ができる前のシードルは?
クラウドファンディングページによれば、自前の醸造所ができる前は委託で造っており、2017年はタケダワイナリー、2018年はグレープリパブリックで醸造しています。

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最終更新: 2026-11-01 / 編集: Vinotier編集部