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ワインガイド Vinotier マイリスト
日本のワイナリー

朝日町ワイン

asahimachi-wine / 創業 1944年
産地
山形県西村山郡朝日町
訪問
見学ツアー・試飲・ショップ
代表銘柄
柏原ヴィンヤード遅摘み赤・マイスターセレクション キュヴェ マスカットベーリーA 赤
朝日町ワインの醸造所(山形・朝日町)
朝日町ワインの醸造所(山形・朝日町) / Photo: “Asahimachi Wine 1” by Ebiebi2, CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
どんなワイナリー?

朝日町ワイン(有限会社朝日町ワイン)は、山形県西村山郡朝日町にあるワイナリーです。会社概要によれば1944年、ワインの酒石酸から軍需物資のロッシェル塩を取り出すために設立され、1975年に農協と朝日町が出資する第三セクターになりました。2000年に開いた観光施設「ワイン城」では、予約不要・無料で瓶詰めラインの見学と試飲ができます。

この記事の目次

ロッシェル塩から始まった町のワイナリー

朝日町ワインは、最上川が町の中央を流れる山形県西村山郡朝日町のワイナリーです。会社概要が記す始まりは1944(昭和19)年9月。国の要請で、ワインに含まれる酒石酸から、電波探知機に使う軍需物資ロッシェル塩を取り出すための工場として生まれました。社名は当初「山形果実酒製造有限会社」でした。

戦後の1952年からは大手ワインメーカーの委託でポートワインの原料を造り、1973年に農協の後押しで自社ワイン「サンワイン」を発売。1975年には農協と朝日町が共同出資する第三セクターとなり、1979年に「朝日町ワイン」の名で商品を出しました。1990年に現在の社名・有限会社朝日町ワインへ。1985年から試験蒸留を重ねたブランデー「高野(たかの)」を1999年に発売し、2000年に観光ワイナリー「ワイン城」を開いています。

いまの株主は朝日町とJAさがえ西村山、代表取締役は鈴木浩幸氏。2024年8月付の会社紹介資料では、年間の生産量を34万本としています。

町の契約農家が育てるぶどう

公式サイトや山形県ワイン酒造組合のページが掲げる言葉は「良い葡萄がなければ、良いワインは生まれない」。ぶどうは町の農家が育て、醸造担当がそれをワインに仕上げる——という分業を、会社紹介資料は「ぶどう・人・自然の恵み」と表現しています。同じ資料によれば、町の面積の76%は森林で、冬のぶどう畑は約6フィート(1.8mほど)の雪に埋もれます。

主力はマスカット・ベーリーA、デラウェア、ナイアガラ、そして国内で改良された白ぶどうのリースリング・フォルテ。GI山形の認定銘柄の一覧には、ほかにリオン、セーベル9110、ブラック・クイーン、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンの名も並びます。日本ワインコンクール2025の資料では、標高350mの柏原地区で、町の朝日町ぶどう生産組合と一体となってマスカット・ベーリーAを育てていると紹介されています。

主な銘柄

  • 柏原ヴィンヤード遅摘み赤——柏原地区で11月上旬まで待って収穫したマスカット・ベーリーAを、樽を使わずに仕上げた赤。山梨県の公表資料によれば、2024年ヴィンテージが日本ワインコンクール2025の国内改良等品種 赤で金賞・部門最高賞。前年に続く2年連続の金賞とされています(販売価格1,771円・税込、参考)。
  • マイスターセレクション キュヴェ マスカットベーリーA 赤——町内の契約農家のマスカット・ベーリーAをフランス産の樽で11か月熟成し、瓶で2年以上寝かせてから出す赤。会社紹介資料では、デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード(DWWA)2024で銀賞と紹介されています(国内小売価格3,511円、資料掲載時点の参考)。
  • スパークリングデラウェア 辛口/スパークリングナイアガラ 甘口——山形県産のデラウェア、ナイアガラをそれぞれ100%使い、低温で発酵させた泡。
  • レイス デラウェア マセレーション——デラウェアを果皮や種と一緒に漬け込んだ、オレンジ色の白(オレンジワイン)。

このほか、日常の食卓向けの「朝日町ワイン」赤・白・ロゼや、GI山形の認定を受けた品種別のワインがそろいます。在庫や価格は変わるため、最新は公式オンラインショップで。

ワイン城を訪ねる

ワイン城は入場無料。公式サイト「売店・見学について」によれば、売店の横にある見学コーナーから、ガラス越しに瓶詰めラインを眺められます。予約は不要ですが、瓶詰めは平日のみで、作業のない日もあります。施設の内部に入ることや、スタッフの案内付きの見学はありません。目の前の自社ぶどう畑は自由に歩けます。

売店では全銘柄を扱い、試飲コーナーで数種類を無料で試せます。運転する人と20歳未満の人は試飲できません。旅行会社のツアーなどの団体は、売店が広くないため事前に連絡を。

  • 営業時間:4〜10月 9:00〜17:00、11〜3月 9:00〜16:00
  • 休み:年末年始
  • 駐車場:無料50台
  • 所在地:山形県西村山郡朝日町大字大谷字高野1080(TEL 0237-68-2611)
  • 車:山形自動車道 寒河江ICから約20分(朝日町観光協会)

営業時間・見学条件は2026年11月1日に公式サイトで確認したものです。変わることがあるので、出かける前に公式サイトか電話で確かめてください。

山形の中での位置づけ

山形のワイン造りは、南の置賜地方(南陽・高畠)と、山形市の周辺の村山地方に集まっています。朝日町は村山地方の西、最上川の上流にあたる山あいの町で、同じ西村山郡には月山トラヤワイナリーがあります。明治から続く南陽市の酒井ワイナリーと並べると、山形のワインが町ごとにちがう歩みをたどってきたことがわかります。

戦時の工場から町と農協のワイナリーへ——朝日町ワインの歩みは、日本のワイン造りの一つの典型です。デラウェアやナイアガラといった生食用ぶどうの産地が、マスカット・ベーリーAの遅摘みで全国の審査会の部門最高賞を取るまでの流れは、日本ワイン産地巡りや交配品種とクローンの講座とあわせて読むと立体的に見えてきます。

朝日町ワインのよくある質問

朝日町ワインはどんなワイナリー?
山形県朝日町にある有限会社朝日町ワインのワイナリーです。会社概要によれば1944年、ワインの酒石酸から軍需物資のロッシェル塩を取り出すために設立され、1975年に農協と朝日町が出資する第三セクターになりました。株主は朝日町とJAさがえ西村山で、代表取締役は鈴木浩幸氏です。
見学に予約は要る?
要りません。公式サイトによれば、売店横の見学コーナーからガラス越しに瓶詰めラインを無料で見学できます。ただし瓶詰めは平日のみで、作業のない日もあります。施設内部への立ち入りやスタッフの案内はありません。旅行会社などの団体は事前に連絡が必要です。
試飲はできる?料金は?
売店の試飲コーナーで数種類を無料で試飲できます。運転する人と20歳未満の人は試飲できません。車で訪ねるなら、同乗者が運転を引き受けるか、タクシーを使う計画を(朝日町観光協会もアルコールを飲む人にはタクシーを案内しています)。
営業時間と休みは?
4〜10月は9:00〜17:00、11〜3月は9:00〜16:00で、年末年始を除いて毎日営業しています。入場無料、無料駐車場は50台です(2026年11月1日に公式サイトで確認)。
代表的なワインは?
山梨県が公表した日本ワインコンクール2025の資料によれば、「柏原ヴィンヤード遅摘み赤 2024」が国内改良等品種 赤の部門で金賞・部門最高賞を受けました。標高350mの柏原地区で11月上旬まで待って収穫したマスカット・ベーリーAを、樽を使わずに仕上げたと紹介されています(販売価格1,771円・税込、資料掲載時点)。
アクセスは?
所在地は山形県西村山郡朝日町大字大谷字高野1080。朝日町観光協会によれば、山形自動車道の寒河江ICから車(タクシー)で約20分です。公式サイトには電車・バスでの行き方の案内がないため、公共交通で訪ねる場合は事前に問い合わせを。

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最終更新: 2026-11-01 / 編集: Vinotier編集部