千葉市に、初めての醸造所
千葉ワイナリーは、千葉市若葉区高品町の複合施設「tomio village 高品」の中に誕生しました。公式は「2025年秋に誕生」と案内し、報道では2025年10月8日に果実酒の製造免許を取得した千葉市初の醸造所と伝えられています。運営はトミオのグループで、公式サイトではライフスタイル事業の一つとして紹介されています。設立にあたってはクラウドファンディングも行われました。
ショップは高品町250-1のtomio本社1階、醸造所は少し離れた高品町296-1です。ワインを買いに行く先と、仕込みの場所が分かれている点は覚えておくとよいでしょう。
70aの畑と、10品種約600本
畑の開墾は醸造所より先でした。2024年春に70aの圃場を開き、10品種約600本を植えています。品種はすべてヨーロッパ系のヴィティス・ヴィニフェラ種で、シャルドネやピノ・ノワールなどです。仕立ては一文字短梢、雨よけのビニールを設け、農薬の使用量を減らす方針をとっています。
植えた樹が実をつけ、ワインになるまでには時間がかかります。公式は2026年秋以降に、千葉市初の「オール千葉市産」ワインが生まれる予定だと案内しています。
いま飲める銘柄は、仕入れたぶどうから
では今どんな一本があるのか。2025年ヴィンテージの銘柄は、各地のぶどう農家とのつながりから生まれたものです。
- ART SERIES La Palette 2025:長野県中野市の熊谷英彦氏のマルベック、プティ・ヴェルド、カベルネ・ソーヴィニヨン。フレンチオークの新樽で5か月熟成
- “KUSAKA” Muscat Bailey A oak aged 2025:栃木県芳賀郡の日下ヴィンヤードのマスカット・ベーリーAを新樽で熟成
- VINEYARD SERIES Muscat Bailey A 2025:長野県塩尻市のマスカット・ベーリーA
- T-kashina Rouge 2025:マスカット・ベーリーAを主体にした軽やかな赤
- Chiba University Numata Field CIDER 2025:千葉大学の沼田圃場のリンゴ6品種からのスパークリングシードル。瓶内二次発酵
畑の名前や栽培者の名前をラベルの言葉にしているところが、造り手の姿勢をよく表しています。千葉大学の圃場のリンゴを使ったシードルは、地元の学びの場と結ぶ一本で、Japan Cider Awards 2026で高い評価を得たと公式は紹介しています。
買いに行く、催しに行く
千葉ワイナリーショップ Tomio Village Takashinaの営業は10:00〜18:00で、水曜が定休です。完売した銘柄を除く商品を買えます。電話は043-309-5617です。見学や試飲の常設の案内は、2026年11月に公式で確かめた範囲では見当たりませんでした。
飲む機会を探すなら催しです。2026年は11月28日(土)にトミオヴィレッジ高品で「CHIBA WINE FESTIVAL」が開かれ、新酒の解禁などが案内されています。10月には「くらしずく2026」への出店とメーカーズディナーも行われました。8月にはメンバーシップの「CHIBA WINERY CLUB」が始まっています。
公式サイトのニュースとInstagramで、催しや新しい銘柄の案内が続いています。VINEYARD SERIESのカベルネ・ソーヴィニヨン Claret BEL TRAMONTO 2025のように早く完売する銘柄もあるので、狙いの一本があるなら在庫を確かめてから出かけるとよいでしょう。電話での問い合わせ先はショップと醸造所で同じ番号です。
千葉県のワインの全体像は千葉のワイン、周辺の県まで見渡すなら第88講の関東のワインをどうぞ。
