ワインガイド Vinotier
XLIX
Theme — Glassware & Tools

グラスと道具完全編

同じワインでも、グラスを替えると別の顔になります。 形が香りを変える理由から、最初の一脚の選び方、ソムリエナイフ・デキャンタ・保存器具の使いどころまで——道具の目線でワインを歩きます。

テーマ編第13弾。グラスと道具を「選び方と使い分け」で歩く回。キーワードはボウル・飲み口・万能型
ボウルの大きなブルゴーニュ型グラスと、細身の万能型グラスが並ぶ
同じ薄さ、違う形 — 左はボウルが大きく開口のすぼまったブルゴーニュ型、右は細身の万能型。形が変われば、立ちのぼる香りの量も、口に入る角度も変わる
— I

グラスは「器」ではなく「道具」Why the shape matters

ワインを学びはじめた人が最初に驚くことのひとつが、同じワインをグラスだけ替えて飲むと、本当に別のものに感じられることです。湯呑みで飲んだ赤ワインは平板で、大ぶりのグラスに移した瞬間、香りがふわりと立ちのぼる。魔法ではありません。グラスには部位ごとに役割があり、その組み合わせが「どれだけの香りを、どんな角度で、どの温度で」あなたに届けるかを決めているのです。

Bowlボウル(胴)——ワインが入る膨らみ。容積が大きいほど液面の表面積が増え、揮発した香り成分が上部の空間にたまる。回す(スワリング)余地もここで決まる
Rim飲み口(リム)——開口部。ボウルより狭くすぼまっていると香りが逃げにくく、鼻に集まる。縁が薄いほど液体がなめらかに口へ流れ込む
Stemステム(脚)——手の熱をワインに伝えないための距離。持ち手であると同時に、液面を観察しやすくする高さでもある
Footフット(台)——安定のための土台。大きなボウルほど広い台が要る。テイスティングでは指でここを押さえて回す

この中でいちばん効くのは、ボウルの容積と飲み口のすぼまりの組み合わせです。香り成分の多くは揮発性で、液面からゆっくり空気中へ逃げていきます。ボウルが大きければ逃げる面積が広く、すぼまった飲み口がそれを閉じ込める。鼻を入れたときに感じる香りの「濃さ」は、この空間設計でかなり変わります。食欲研究の分野では、ボウルの丸いグラスで香りの強さがもっとも高く評価されたという実験報告もあり(2003年、Appetite誌)、「形が香りを変える」ことは、感覚の上でも測定の上でも確からしいと言えます。

ひとつだけ、俗説を片づけておきます。「舌の先で甘み、奥で苦み、両脇で酸味を感じる」という舌の味覚地図は、20世紀初頭の論文が誤って図式化されたもので、1974年の研究で否定されています。味はどの味蕾でも感じられます。グラスメーカーの中には「飲み口の形で、ワインが舌のどこに落ちるかを設計している」と説明するところもありますが、これはメーカーの主張として受け取るのが妥当です。科学的に支持されているのは、香りの集まり方、口に入る量と速さ、温度の保ち方、そして「良いグラスで飲んでいる」という期待の効果——それでも十分に、味は変わります。

グラスの効果の大きさは、第31講 テイスティングの言葉完全編で歩いた「香りを言葉にする」作業と直結します。香りが鼻に届かなければ、言葉も出てこない。だからこの講は、第26講 保存とサービング完全編が扱った「温度と手順」の続きとして、道具そのものの選び方と使い分けに絞って歩きます。

— II

形の系譜——四つの型を知れば足りるFour shapes

売り場には無数の形がありますが、骨格はそう多くありません。ボルドー型、ブルゴーニュ型、万能型(白ワイン型)、そしてフルート。この四つを押さえれば、どんなグラスを見ても「あれの変形だ」と読めるようになります。

ボルドー型、ブルゴーニュ型、小ぶりのテイスティング型、細長いフルートなど形の異なるグラスが並ぶ
系譜を一列に — 左から、すぼまった白・ボルドー系、丸く大きいブルゴーニュ系、小ぶりな食後酒用、細長いフルート。どれも「ボウル・飲み口・ステム」の比率が違うだけ
形の特徴向くワインねらい
ボルドー型背が高く、ボウルは縦長の卵形。飲み口はやや広めカベルネ、メルロー、シラーなどタンニンと骨格のある赤大きな容積で香りを開かせつつ、液体をゆっくり舌の上へ。渋みの角を取る
ブルゴーニュ型ボウルが丸く大きく、飲み口は内側にすぼまる(バルーン型)ピノ・ノワール、ネッビオーロなど香りが繊細で酸の高い赤広い液面で香りを集め、すぼまりで閉じ込める。「香りのワイン」のための形
万能型・白ワイン型ボルドー型を一回り小さくした形。ボウルは中くらいほぼ全部。 白はもちろん、軽めの赤、ロゼ、日常の赤まで少量で冷たさを保ち、香りも集める。最初の一脚はこれ
フルート細長く、ボウルが小さいスパークリング(ただし近年は再考されている。後述)泡が長く立ちのぼる。視覚の美しさと炭酸の保持

もうひとつ、知っておくと得をする形があります。ISO規格のテイスティンググラス——1977年に国際規格(ISO 3591)として定められた、試飲のための小ぶりなグラスです。容量はおよそ215ml、高さ約155mm、ボウル径約65mmに対して飲み口は約46mmとしっかりすぼまり、規格上の注ぎ量は50ml。フランスの原産地機関INAOが用いていた形をもとに国際化されたとされ、ワインの審査会や資格試験で世界中が同じ条件で香りを評価できるのは、この「基準の一脚」があるからです。第10講 自宅ブラインドテイスティング実践でグラスを揃えるなら、これがいちばん公平です。

フルートは本当に泡の「正解」か

細長いフルートは泡を美しく見せ、炭酸を長持ちさせます。ただ、香りを集める空間がほとんどないのが弱点です。近年はシャンパーニュのグランメゾン自身がこれを問い直しており、たとえばクリュッグは「狭いグラスでは偉大なシャンパーニュは表現しきれない」と公言し、チューリップ型や白ワイングラスでの提供を勧めています。複数のメゾンがグラスメーカーと専用グラスを共同開発したのも、同じ問題意識からです。乾杯の一杯はフルートで、じっくり味わう一本は白ワイングラスで——そう使い分けるのが、第6講第13講で歩いた泡の世界のいまの作法です。

— III

最初の一脚を選ぶ——素材・価格・手入れChoosing & caring

形が決まったら、次は素材と価格です。ここで「高いほど良い」と思い込むと遠回りになります。グラスの価格を決めているのは、おもに薄さ、軽さ、継ぎ目のない成形、そして手吹きか機械製か。味に効くのは主に薄さ(口当たりと液体の流れ)で、それ以外はかなりの部分が「持つ喜び」の領域です。

ソーダガラス

いわゆる普通のガラス。厚手で丈夫、食洗機にも強い。透明度と薄さでは劣るが、日常使いと大人数の集まりには最適。まずここから始めて何の問題もない。

クリスタル

金属酸化物を加え、透明度と屈折、薄さを高めたガラス。EUの定義では酸化鉛24%以上が「鉛クリスタル」で、かつては鉛入りが主流だったが、現在は主要ブランドの多くがチタンやジルコニウムなどを使った無鉛クリスタルに移行している。薄く、軽く、割れやすい。

代表的な作り手を、歴史ごと少しだけ。オーストリアのリーデルは1756年ボヘミアで創業した一族で、1973年の「ソムリエ」シリーズで品種ごとに形を変えるという発想を世に広め、1986年の「ヴィナム」でそれを機械製の手の届く価格に落とし込みました(「世界初」は同社の自称です)。同じオーストリアのザルトは2000年代半ばに、継ぎ目のない極薄の手吹きグラスで愛好家の定番になった一脚。ボウルの角度を24°・48°・72°に揃えたと謳いますが、これは同社が「古代の知恵」として語るメーカーの物語であり、科学的な根拠として読む必要はありません。ドイツのツヴィーゼルは2000年代初頭に開発した無鉛強化クリスタル「トリタン」で、薄さと食洗機耐性を両立させ、レストランの定番に。日本では1910年創業の木村硝子店が、自社工場を持たない企画メーカーとして、「ツル」「バンビ」「ピッコロ」といった薄さと日本の食卓向きの形で知られます。

A〜1,500円量販店・ガラスメーカーの機械製。万能型を4〜6脚揃えるならここ。厚みはあるが、形さえ正しければ香りはきちんと集まる
B2,000〜4,000円機械製クリスタルの主力価格帯。薄さ・軽さ・透明度が一段上がり、「良いグラス」の実感が得られる。最初の一脚の本命
C5,000〜10,000円手吹き、または最上級の機械製。口当たりは別物になる。特別な一本のための一脚。割れたときの痛手も別物
D10,000円〜工芸の領域。味の向上幅はBからCの変化より小さい、と感じる人が多い。買うなら「飲む楽しみ」ではなく「持つ楽しみ」と割り切って

結論はシンプルです。最初の一脚は、Bの価格帯の万能型(または小ぶりなボルドー型)を2脚。赤も白も泡も、これで九割がまかなえます。次に買い足すなら、ピノ・ノワールを飲む機会が増えたときのブルゴーニュ型。第33講 ワインの買い方完全編で「2〜3千円がコスパの黄金地帯」と書きましたが、グラスもまったく同じです。

洗い方と保管——グラスをいちばん多く殺すのは「手入れ」

  1. ぬるま湯で、洗剤はごく少量洗剤の香りが残ると、次のワインの香りを壊す。使うなら少量で、たっぷりすすぐ。柔軟剤入りの布は厳禁
  2. ボウルとステムを同時にひねらない割れる原因の筆頭。ボウルを片手で包み、もう片方でステムを支える。拭くときも同じ
  3. 繊維の残らない布で、湯気の力を借りて磨くマイクロファイバーやリネンを2枚。1枚で持ち、1枚で拭く。湯気に当てると水跡が消えやすい
  4. 匂いのない場所に保管する食器棚の木や段ボールの匂いはボウルにこもる。立てて置くか伏せるかは専門家でも意見が分かれる——立てれば縁を守れるが匂いがこもりやすく、伏せれば埃を防げるが縁が欠けやすい。使う前にひと嗅ぎ、これだけは習慣に

食洗機については、ソーダガラスと食洗機対応をうたうクリスタルなら問題ありません。薄手の手吹きは手洗いが基本です。日々の扱いはハウツー: ワイングラスにもまとめています。

— IV

開ける道具——ソムリエナイフの系譜Corkscrews

コルクを抜く道具の歴史は、意外に新しいものです。最初のコルクスクリューの特許は1795年、英国のサミュエル・ヘンシャル牧師によるもの。そしていま「ソムリエナイフ」「ウェイターズ・フレンド」と呼ばれる折りたたみ式は、1882年にドイツのカール・ヴィーンケが特許を取りました。てこの原理で瓶の口を支点に引き上げる、この単純な構造が140年以上ほぼ変わっていないのは、それだけ完成された道具だということです。

木の柄のソムリエナイフ。スクリュー、てこ(フック)、小さなナイフが開かれている
三つの部品で完結する — らせん状のスクリュー、瓶口に掛けるてこ(フック)、キャップシールを切る小刀。ソムリエナイフは1882年の特許からほぼ姿を変えていない
Waiter's friendソムリエナイフ

携帯性と確実さの両立。てこが二段になったダブルアクション(二段式)は1990年代にスペインのプルタップスが実用化したとされ、長いコルクもまっすぐ抜ける。最初の一本はこれ。1,000〜3,000円で十分に良いものがある。

Winged & Leverウィング型・レバー型

両翼を押し下げるウィング型、挟んで倒すだけのレバー型(スクリュープル系)。力が要らず失敗しにくいが、かさばる。家で数をこなす人、手の力に不安がある人向き。

Ah-So二枚刃(アーソー)

二枚の薄い刃をコルクと瓶の隙間に差し込み、回しながら引き抜く。古酒のもろいコルクにスクリューを立てると崩れるが、これなら割らずに抜ける。第29講の古酒を開けるなら一本欲しい。

ナイフの名前についてひとつ。「シャトー・ラギオール」などに見るラギオールはフランス南部の村の名で、商標ではありません。だから「ラギオール」と書かれた製品の品質はさまざまで、産地もティエールなど村の外が多い。名前ではなく、スクリューが細くて長く、らせんの中心が空いていること、てこの角度がなめらかなことで選んでください。太いドリル状のスクリューは、コルクを崩します。

開ける手順は三つの角度で決まります。 キャップシールは瓶口の下の膨らみ(リップ)の下で切ると、注ぐときにワインが金属に触れない。スクリューはコルクの中心に垂直に立て、らせん一巻きを残して止める。てこを掛けたらまっすぐ上に引き、最後はナイフを置いて手で静かに抜く——「ポン」と鳴らさないのが、ワインの礼儀です。詳しい所作はハウツー: ワインの開け方へ。
— V

デキャンタと保存器具——「いつ使うか」がすべてDecanters & preservers

デキャンタは美しい道具ですが、使わないほうがいい場面を知ることが使いこなしの半分です。目的は二つしかありません。澱(おり)を取り分けることと、若いワインを空気に触れさせること。前者は何百年も前からの本来の用途、後者は比較的新しい楽しみ方です。

若い赤を「開かせる」

タンニンの強い若い赤(ボルドー、バローロ、ナパのカベルネ等)を、底の広いデキャンタに移して1〜2時間。空気に触れるほど還元的な閉じた香りが飛び、果実が前に出る——と感じられます。なお「1時間の空気接触でタンニンそのものが大きく変わる」ことは科学的には裏づけが薄く、変わっているのはおもに揮発する香りだと考えられています。

古酒の澱を分ける

15年、20年と寝た赤は、瓶の底に澱が沈む。前日から瓶を立てて澱を沈め、光(ろうそくやスマホのライト)を瓶の肩に当てながら細身のデキャンタにゆっくり注ぎ、澱が出る手前で止める。古酒は空気で香りが痩せやすいので、移したらすぐ飲む。詳しくはハウツー: デキャンタージュ

形の使い分けは、目的から逆算できます。底が広く平たいデキャンタは空気接触のため(若い赤)細く背の高いものは澱を分けるため(古酒)。迷ったら、口の広い中くらいの一つで両方こなせます。デキャンタの代わりに、注ぐときに空気を巻き込むエアレーター(ポアラー)を使う手もあり、効果は限定的ながら手軽です。白やシャンパーニュをデキャンタに移すソムリエもいますが、これは応用編として。

飲み残しを守る——三つの世代の道具

開けた瓶の敵は酸素です(酸化)。保存器具は、その酸素をどう遠ざけるかで三つの世代に分けられます。

  1. 真空ポンプ(1986年〜)オランダのバキュバンが1986年に生んだ、ゴム栓から空気を抜く方式。安価で簡単だが、真空にはならず、香りも一緒に吸い出すという批判もある。数日の延命には十分
  2. 不活性ガス(アルゴン等)缶から重いガスを瓶に吹き込み、液面に「ふた」をする。香りを奪わず、器具も不要。スプレー缶一本で数十回使える。コストと効果のバランスがいちばん良い
  3. コラヴァン(2013年〜)医療機器エンジニアのグレッグ・ランブレヒトが開発。コルクを抜かずに中空の針を刺し、アルゴンで加圧してグラス一杯だけ注ぐ。残りは開栓前と同じ状態で何週間も保つとされる。高価だが、高級ワインを少しずつ飲む人には革命的
開栓後の目安スパークリング白・ロゼ酒精強化
栓をして冷蔵庫1〜3日2〜5日3〜6日1〜3週間
コツ専用ストッパーで炭酸を逃がさない冷蔵が基本。赤も冷蔵庫へ入れて、飲む前に少し戻す小瓶に移して空気を減らすだけでも効くポートは長持ち、フィノ系は白と同じ扱い

※数字はあくまで目安です。ワインの造りや保存条件で前後します。

最後に、開ける前の保管について一言。ワインセラーの設定は12〜14℃、湿度60〜70%がよく挙げられる目安ですが、これは科学的な定数というより、コルクを乾かさず、急な温度変化を避けるための業界の慣行です。セラーを買うかどうかの判断はハウツー: ワインセラーハウツー: ワインの保存にまとめました。数本しか持たない人には、冷蔵庫の野菜室と暗い戸棚で十分です。

— Q&A

よくある質問Questions

Qグラスは1種類で全部まかなえますか?

まかなえます。中くらいの万能型(または小ぶりなボルドー型)なら、赤・白・ロゼ・泡のすべてで不都合は起きません。ブルゴーニュ型やフルートは「あると楽しい」であって「ないと困る」ではない。2種類目を買うのは、特定のタイプのワインを繰り返し飲むようになってからで遅くありません。

Q薄いグラスは食洗機に入れていい?

製品の表示に従うのが原則です。ソーダガラスと、ツヴィーゼルのトリタンのように食洗機対応をうたう強化クリスタルは問題ありません。薄手の手吹きは手洗いが基本。入れるなら、他の食器と触れない位置に立て、乾燥後に洗剤の匂いが残っていないか必ず確かめてください。匂いが残るなら、湯ですすぎ直すだけで解決します。

Q道具は何から買えばいい?

順番は①二段式ソムリエナイフ ②万能型グラス2脚 ③不活性ガスのスプレーか真空ポンプ。ここまでで1万円に収まり、日常のワインに必要なものはすべて揃います。デキャンタは若い赤か古酒を飲む機会ができてから、コラヴァンは高級ワインを少しずつ飲みたくなってから。「道具が先、ワインが後」にならないように。

— Recap

道具は、ワインを変えない。あなたを変えるTools change the taster

この回を一言にまとめるなら、グラスはワインの成分を一滴も変えないが、あなたが受け取るものを大きく変える、ということです。ボウルで香りを集め、飲み口で閉じ込め、ステムで温度を守る。ソムリエナイフはコルクを崩さず、デキャンタは澱を分け、不活性ガスは明日の一杯を守る。どれも、ワインの中にすでにあるものを取りこぼさないための道具です。

だからこそ、揃える順番は「高いものから」ではありません。正しい形の万能型を2脚、二段式のナイフを1本。それだけで、これまでの講座で歩いてきた産地の違いも、品種の個性も、ずっとはっきり見えるようになるはずです。

次の一本。 特別なワインは要りません。いつもの赤を一本開け、湯呑みかタンブラーと、ワイングラスに同じ量を注いで、交互に嗅ぎ、飲んでみてください。香りの量、口に入る速さ、温度の上がり方——「道具が何をしているか」が、一晩で腹落ちします。余裕があれば、翌日に真空ポンプで保存した分と、不活性ガスで保存した分を飲み比べるのも、いい実験です。

次回は銘醸図鑑へ。トスカーナの丘の上、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。サンジョヴェーゼだけで造る、イタリアでもっとも長い熟成規定を持つ赤の物語です。今回選んだ「大きなボウルのグラス」が、いちばん報われる一本でもあります。