ひとことで言うと デカンタージュとは、ワインをボトルからデカンタ(別の容器)へ移し替えることです。空気に触れさせて香りを開かせたり、澱(おり)を取り除いたりする目的で行います。
デカンタージュのやり方
- ボトルを立てておく澱のある古酒は、飲む数時間前から前日にボトルを立て、澱を底に沈めておきます。
- 澱を動かさず開栓するボトルをできるだけ揺らさないように持ち、静かにコルクを抜きます。
- デカンタへゆっくり注ぐ容器の内壁を伝わせるように、一定の速さで静かに移し替えます。
- 澱の手前で止める瓶の肩まで注いだら、光にかざして澱が出てくる手前で注ぐのをやめます。
2つの目的
デカンタージュには、目的が大きく2つあります。ひとつは香りを開かせること、もうひとつは澱を取り除くことです。同じ「移し替え」でも、狙いによってやり方が変わります。
香りを開く
若くて硬い赤ワインは、空気に触れることで香りがほどけ、味わいも柔らかくなります。デカンタに移して空気と触れさせることで、この変化を早めるわけです。ボルドーやバローロのような力強い赤で効果を感じやすいでしょう。
澱を除く
長期熟成した古いワインには、澱(おり)が沈んでいることがあります。これをグラスに入れないよう、ボトルを立てておいてから、澱を残して上澄みだけを静かに移します。古酒はデリケートなので、香りが飛びすぎないよう手早く行うのがコツです。
よくある質問
デカンタージュは必要?
必須ではありません。若くて渋い赤を柔らかくしたいとき、または澱の多い古酒を澄ませたいときに有効です。
どんなワインに向く?
主に若い力強い赤(ボルドーやバローロなど)。香りを開かせる効果があります。繊細な古酒は澱を除く目的で、静かに慎重に行います。
白ワインでもやる?
一般的ではありませんが、香りの閉じた若い白を開かせるために行うこともあります。
最終更新: 2026-06-04 / 監修: Vinotier編集部