フラッグシップ(「登美」の甲州) 登美 甲州は、サントリー登美の丘ワイナリーが、最高品質のワインだけに冠する「登美」の名で出す甲州の辛口白です。初ヴィンテージは2022年産で、2024年9月に発売されました。自園の甲州だけを使い、甲州らしい繊細さに凝縮感を持たせることを目指しています。
この記事の目次
どんなワインか
登美 甲州は、山梨県甲斐市のサントリー登美の丘ワイナリーが造る甲州の辛口白です。「登美」は、ワイナリーがそれぞれのカテゴリーで最高品質を目指して造るフラッグシップの銘柄です。1986年に発売された登美 赤がよく知られています。登美 甲州は、この「登美」の名を日本固有の品種・甲州で初めて冠したワインで、2022年産が初ヴィンテージです。2024年9月10日に発売されました。
2022年産は、デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2024で最高位の「Best in Show」を受けました。公式によると、日本から出品されたワインがこの賞を受けるのは初めてです。
畑と造り
公式のつくり手ブログによると、甲州で世界基準の白を造る取り組みは約10年前に本格的に始まりました。まず畑選びから見直し、自園の中でも水はけがよく、それまで主に赤ワイン用に使っていた区画に甲州を植えています。苗には、山梨県が選抜した高い糖度が期待できる系統を選びました。2015年には、登美 甲州を狙った区画「ブロックB6/7」に植え付けています。
栽培担当者は、甲州の良さである綺麗な柑橘香とクリーンな味わいを生かしながら、いかに凝縮感を持たせるかが鍵だと語っています。目指すのは、ひとつの香りが突出するのではなく、全体がまとまった味わいです。
2023年産は、ぶどうの凝縮感と溌剌とした酸を大切にするため、主にステンレスタンクで醸造し、低温でゆっくり発酵させました。2023年は過去9年間で最も気温が高く、雨も少ない年でした。公式は、これまでの甲州にはなかった果実の凝縮感と力強さが出た一方、甲州らしい綺麗な酸も保たれたと説明しています。品種の性格は品種:甲州で紹介しています。
飲み頃と楽しみ方
公式は2023年産について、熟した白桃やマスクメロンを思わせる香りに、熟したみかんや白い花のアクセントがあると説明しています。きめ細かく伸びのある果実感を、しなやかな酸が支えるとされます。合わせる料理には、鯛のお椀、鰆の西京焼き、タラの芽の天ぷら、鮑のステーキが挙げられています。冷やしすぎず、8〜12℃前後で香りを確かめながら飲むとよいでしょう。
登美 甲州の
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
登美 甲州の
ヴィンテージ
| 2023 | 過去9年間で最も気温が高く、近年まれな少雨の年。健全で熟度の高いぶどうが得られ、品質・数量ともに優良なヴィンテージだったと公式は説明 |
|---|
| 2022 | 初ヴィンテージ。デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2024で「Best in Show」。2024年9月10日発売 |
|---|
登美 甲州の
ワイン情報
| 名称 | 登美 甲州SUNTORY FROM FARM Tomi Koshu |
| 生産者 | サントリー(登美の丘ワイナリー) |
| 位置づけ | フラッグシップ(「登美」の甲州) |
| 種類 | 白 |
| 国・地域 | 日本/山梨/甲斐市 |
| 原産地呼称 | 山梨県甲斐市 登美の丘ワイナリー自園産 |
| 主な品種 | 甲州 |
| 初ヴィンテージ | 2022年産(2024年9月10日発売)。甲州で「登美」の名を冠した初めてのワイン |
|---|
| ぶどう | 甲州100%。山梨県甲斐市の登美の丘ワイナリー自園産100% |
|---|
| 畑と苗 | 水はけがよく、それまで主に赤ワイン用だった区画に甲州を植えた。苗は山梨県が選抜した高糖度が期待される系統 |
|---|
| 取り組みの始まり | 甲州で世界基準の白を造る取り組みを約10年前に本格的に開始。2015年に「登美 甲州」を狙った区画(ブロックB6/7)に植え付け |
|---|
| 醸造(2023年) | 主にステンレスタンクで、低温でゆっくり発酵。アルコール度数12.5% |
|---|
| 受賞 | 2022年産がデキャンター・ワールド・ワイン・アワード2024で最高位の「Best in Show」。日本から出品されたワインで初めて |
| 飲み頃の温度 | 8〜12℃前後(一般的な辛口白の目安) |
| グラス | 白ワイン用の中ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 若いうちから楽しめる。少し冷やしすぎない温度にすると香りが開きやすい |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「登美の丘 甲州」とは違うワインですか?
違うワインです。「登美」は、登美の丘ワイナリーがそれぞれのカテゴリーで最高品質を目指して造るフラッグシップの銘柄で、登美 甲州はその甲州版です。2022年産では、登美 甲州と登美の丘 甲州がどちらも2024年9月10日に発売され、デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2024で登美 甲州が「Best in Show」、登美の丘 甲州が金賞を受けました。
どんな料理に合いますか?
公式は2023年産について、鯛のお椀、鰆の西京焼き、タラの芽の天ぷら、鮑のステーキなどと合わせたいと紹介しています。和柑橘を思わせる香りとやわらかな酸味が特長とされ、だしや旬の素材を生かした和食と合わせやすい白です。
出典・確認日
3件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
サントリー(登美の丘ワイナリー)の
ほかのワイン
同じ産地・種類の
ほかの銘柄
最終更新: 2026-10-27 / 編集: Vinotier編集部