代表銘柄(旧キュヴェ三澤 明野甲州) 三澤甲州は、山梨県北杜市明野町の自社畑「三澤農場」の甲州だけで造られる、グレイスワインの看板の辛口白です。公式は「GRACE WINEの真髄となる一本」と位置づけ、前身の「キュヴェ三澤 明野甲州」を改めた銘柄と説明しています。垣根栽培で収量を30hl/ha以下に抑え、畑の土着酵母で発酵させるのが特徴です。
この記事の目次
どんなワインか
三澤甲州は、グレイスワイン(中央葡萄酒)が山梨県北杜市明野町の自社畑「三澤農場」で育てた甲州だけを使って造る辛口の白です。公式のワインリストでは「GRACE WINEの真髄となる一本」とされ、産地の特性を重んじた、これまでの甲州とは一線を画すワインと説明されています。
前身は「キュヴェ三澤 明野甲州」です。公式によると、2014年に「キュヴェ三澤 明野甲州 2013」が国際的なワインコンクールで日本ワイン初の金賞を受け、甲州が世界で知られるきっかけになりました。その後も研究を重ね、名前を改めて「三澤甲州」として生まれ変わっています。
畑と造り
三澤農場は標高700mにあり、土壌は粘土火山灰です。公式の畑紹介によると、西に南アルプス、東に茅ヶ岳、北に八ヶ岳、南に富士山を望む場所で、山々に雨雲が遮られて日照時間が長いとされます。高地の冷涼な気候と豊富な日照が、骨格となる酸と凝縮した果実の均衡を生む、と説明されています。
甲州は日本では棚仕立てが一般的ですが、ここでは垣根栽培です。三澤農場では2005年から本格的に始め、現在は約4ヘクタールに広がっています(試験を始めた年は、公式内でも1990年と1992年の記載があります)。垣根の甲州は粒が小さく糖度が高く、リンゴ酸を多く含むため、甲州では起こりにくいマロラクティック発酵が自然に起こるのが特徴です。
造りでは、収量を30hl/ha以下に抑え、区画ごと、時には樹ごとに分けて収穫します。発酵は畑の土着酵母による自然発酵で、ステンレスタンクまたはフレンチオークの旧樽で7か月貯蔵します(2024年の記載)。品種の詳しい性格は品種:甲州で紹介しています。
飲み頃と楽しみ方
公式は、ふくよかな香りと柔らかで複雑な深みがあり、熟成の可能性も感じられるワインと説明しています。年ごとの表情もはっきり違い、2023年は糖度が平均より1度以上高い「長期熟成が期待できる年」、2019年は酸が高く引き締まった年とされます。冷やしすぎると香りが閉じやすいので、冷蔵庫から出して少し置いてから注ぐとよいでしょう。山梨の産地全体の中での位置づけは第70講 山梨完全編で学べます。
※造りや生産量はヴィンテージにより変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
三澤甲州の
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
三澤甲州の
ヴィンテージ
| 2024 | 記録的な暑さの年。公式は、標高700mの農場でも高温の影響はあったが、高い糖度とともに酸がしっかり保たれたと説明 |
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| 2023 | 過去に例のない早さで熟し、平均的な年より糖度が1度以上高かった。公式は長期熟成が期待できる年としている |
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| 2019 | 酸のレベルが総じて高く、引き締まった緊張感のある仕上がりになったと公式が説明 |
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三澤甲州の
ワイン情報
| 名称 | 三澤甲州Koshu Misawa Vineyard |
| 生産者 | グレイスワイン(中央葡萄酒) |
| 位置づけ | 代表銘柄(旧キュヴェ三澤 明野甲州) |
| 種類 | 白 |
| 国・地域 | 日本/山梨/北杜市明野町 |
| 原産地呼称 | 山梨県北杜市明野町 三澤農場(自社畑) |
| 主な品種 | 甲州 |
| 前身 | 「キュヴェ三澤 明野甲州」を改め、新生「三澤甲州」に(公式の説明) |
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| 畑 | 山梨県北杜市明野町の三澤農場。標高700m、粘土火山灰土壌 |
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| 栽培 | 垣根栽培。収量を30hl/ha以下に抑え、区画ごと、時に樹ごとに分けて収穫 |
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| 発酵 | 畑の土着酵母による自然発酵。マロラクティック発酵が自然に起こる |
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| 貯蔵 | ステンレスタンクまたはフレンチオークの旧樽で7か月(現行2024年の記載) |
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| 垣根の甲州 | 三澤農場では2005年から本格的に垣根栽培を開始し、現在は約4ha(公式の畑紹介) |
| 飲み頃の温度 | 8〜12℃前後(一般的な辛口白の目安) |
| グラス | 白ワイン用の中ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 若いうちから楽しめるが、公式は熟成の可能性にも触れている。年ごとの差が大きいので数年おいて変化を見るのも一案 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「キュヴェ三澤 明野甲州」とは別のワインですか?
公式サイトによると、補糖・補酸・シュール・リーといった技巧に頼らずに造られた「キュヴェ三澤 明野甲州」が、さらなる研究を経て産地の特性を表すワインとして生まれ変わったのが「三澤甲州」です。同じ三澤農場の甲州から造られる、後継の銘柄と考えてよいでしょう。公式は、味わいはこれまでの甲州とは一線を画すとしています。
一般的な甲州のワインと何が違いますか?
公式の説明では、三澤農場の垣根栽培の甲州は、棚栽培の甲州より粒が小さく糖度が高く、リンゴ酸を多く含みます。そのため甲州では珍しいマロラクティック発酵が自然に起こり、畑の土着酵母を使って仕込まれます。ふくよかな香りと柔らかで複雑な深みが特徴と説明されています。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部