トップワイン(公式) フランケッティは、エトナのパッソピッシャーロのトップワインです。公式によると、コントラーダ・グアルディオラの標高1,000mの畑に、プティ・ヴェルドとチェザネーゼ・ダッフィレを植えて造ります。初リリースは2005年で、比率は決まったレシピを持たず、年ごとに変わります。
- エトナの標高1,000m
- 2haの畑
- プティ・ヴェルドとチェザネーゼ
- 比率は年ごとに変わる
- 新樽熟成
この記事の目次
どんなワインか
エトナの赤と聞いて思い浮かぶネレッロ・マスカレーゼを、あえて外した一本です。フランケッティは、エトナ北斜面のパッソピッシャーロのトップワインで、品種はプティ・ヴェルドとチェザネーゼ・ダッフィレ。公式は火山の岩と灰から生まれる「スーパー・エトナ」の赤と呼んでいます。
造ったのは、トスカーナでテヌータ・ディ・トリノーロを興したアンドレア・フランケッティです。米国の輸入元 Skurnik によると、2000年にエトナの新しい仕事に取りかかり、荒れていた段々畑をよみがえらせました。公式に残る本人の文章は、2000年の冬に訪れたエトナを、畑が放棄された陰鬱な山として書いています。アンドレアは2021年に亡くなり、Skurnik は4人の子どもが仕事を継ぐと伝えています。
畑と造り
公式によると、ぶどうはコントラーダ・グアルディオラの蔵の周りに植えられています。面積は2ha、標高は1,000m。2000年代の初めに、樹と樹の間を90cm×90cmとする密植で仕立てました。プティ・ヴェルドはボルドーのサン・ジュリアンから持ち込んだ穂木で、火山の土では胡椒のような風味が出て、体つきは締まるものの骨格は保つと公式は説明しています。チェザネーゼ・ダッフィレはラツィオの品種で、アンドレアが絶滅から救う一助となったとされ、香りの面でプティ・ヴェルドを和らげる役目です。
樹には摘房で5房だけを残し、マロラクティック発酵と熟成はフランス産の新樽で行います。植えてから数年を待ち、2005年に最初のヴィンテージを送り出しました。比率はその年に最もよかったぶどうで決まり、決まったレシピはありません。販売店 Superiore.de は2023年を70%と30%とし、新樽8か月、セメントタンク10か月と記しています。
味わいについて公式は、溶岩の土のように黒く、凝縮したワインと表現しています。
飲み頃と楽しみ方
飲み頃の年数は、公式の資料では確認できませんでした。抜栓は16〜18℃ほどで、ボルドー型の大ぶりなグラスが目安です。エトナを飲み比べる夜なら、この蔵のネレッロ・マスカレーゼの後に開けると、同じ山で造り手が選んだ別の道が見えてきます。
エトナの標高とコントラーダについては、第46講 南イタリア&島々完全編でまとめています。
※畑の標高は公式の1,000mに合わせましたが、販売店 Superiore.de は820mと記しています。熟成も、公式は新樽とだけ書き、販売店はセメントタンクの併用を記しているため、併記しました。2019年の比率は同じ販売店のなかでも数字が異なるため載せていません。生産本数は公式の資料で確認できなかったため載せていません。
パッソピッシャーロ フランケッティの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
パッソピッシャーロ フランケッティの
パッソピッシャーロ フランケッティのワイン情報
| 名称 | パッソピッシャーロ フランケッティPassopisciaro Franchetti |
| 生産者 | パッソピッシャーロ(ヴィーニ・フランケッティ) |
| 位置づけ | トップワイン(公式) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | イタリア/シチリア/エトナ北斜面(コントラーダ・グアルディオラ) |
| 原産地呼称 | テッレ・シチリアーネIGT |
| 格付け | IGT(地理的表示保護ワイン) |
| 主な品種 | プティ・ヴェルド、チェザネーゼ・ダッフィレ |
| 畑 | コントラーダ・グアルディオラの蔵の周りに2ha、標高1,000m、90cm×90cmの密植。2000年代の初めに植えた(公式) |
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| 初リリース | 2005年(公式) |
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| 造り | 摘房で樹に5房だけ残し、マロラクティック発酵と熟成はフランス産の新樽で行う(公式)。比率は年ごとに変わる(公式)。2023年はプティ・ヴェルド70%、チェザネーゼ30%(販売店 Superiore.de) |
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| 国内の取り扱い | 公式の代理店一覧では、日本はモトックス(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃(フルボディの赤の一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式の飲み頃の年数は確認できていない。公式はチェザネーゼについて熟成の力が高いと説明している |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
パッソピッシャーロ フランケッティのよくある質問
なぜエトナの赤なのに、ネレッロ・マスカレーゼではないのですか?
公式によると、アンドレア・フランケッティは地元の品種より濃く凝縮した赤を思い描き、晩熟のプティ・ヴェルドと香りのあるチェザネーゼ・ダッフィレを植えました。蔵のネレッロのワインが土地を表すのに対し、フランケッティは造り手の構想を表すワインと公式は位置づけています。
品種の比率は毎年同じですか?
同じではありません。公式は、その年に最もよかったぶどうで組み立て、決まったレシピは持たないと説明しています。2023年はプティ・ヴェルド70%、チェザネーゼ30%と販売店 Superiore.de が記しています。年を選ぶときは、ボトルごとの資料で確かめるのが確実です。
出典・確認日
6件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-11-06 / 編集: Vinotier編集部