グラン・ヴァン(蔵のフラッグシップ) テヌータ・ディ・トリノーロは、トスカーナ南東部サルテアーノの同名の蔵が造るフラッグシップの赤です。公式によると、カベルネ・フラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルドのブレンドで、決まった配合はなく年ごとに最良のぶどうで組み立てます。公式資料は1997年を初ヴィンテージとしています。
この記事の目次
どんなワインか
テヌータ・ディ・トリノーロは、トスカーナ州シエナ県サルテアーノの近く、ヴァル・ドルチャの奥にある同名の蔵の赤ワインです。公式によると、アンドレア・フランケッティが1980年代にこの土地を手に入れ、1990年代の初めに最初のぶどうを植えました。公式は蔵の場所を「トスカーナのぶどう栽培の最も外れ」と表現しています。運営はヴィーニ・フランケッティで、シチリアのエトナにあるパッソピッシャーロも同じグループの蔵です。
蔵と同じ名を持つこのワインは、公式が「フラッグシップ」と呼ぶ1本です。カベルネ・フラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルドのブレンドで、決まった配合を持たず、その年に最良だったぶどうで組み立てます。公式の資料は1997年を初ヴィンテージとしていますが、同じ資料に引用された評論家の文では1995年と1996年にも造られ、初めて商業的に出たのが1997年とされています。
畑と造り
畑は23ヘクタールで、山のふもとの南西向きの斜面、標高400〜620メートルに広がります。カベルネ・フランとメルローが中心で、カベルネ・ソーヴィニヨンとプティ・ヴェルドは周縁の小さな区画に植えられています。土は石灰質、沖積土、粘土が入り組み、公式は「土のモザイク」と呼んでいます。
2018年の資料では、植栽密度は1ヘクタールあたり1万本、収量は25hl/ha。区画ごとに分けてステンレスタンクで13日間発酵させ、新樽のフレンチオークのバリックで8か月、さらにセメントタンクで11か月熟成させました。生産量は7,000本です。1997年は自家の野生酵母で発酵し、新樽100%のフレンチオークで熟成させたと記されています。
飲み頃と楽しみ方
公式は豊かさと骨格、深さと複雑さをこの蔵のワインの特徴に挙げています。長期熟成型として扱われることが多く、若い年は時間をかけて開くのを待ちたい1本です。ボルゲリなど海沿いの産地とは離れた内陸の高地で造られるボルドー品種の赤として、トスカーナの多様さを感じられます。州全体の中での位置づけは第56講 トスカーナ&中部イタリア完全編で学べます。
※ブレンドの比率や造りはヴィンテージによって異なります。最新の情報は生産者の公式サイトでご確認ください。
テヌータ・ディ・トリノーロの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
テヌータ・ディ・トリノーロの
ヴィンテージ
| 1997 | 初ヴィンテージ。カベルネ・フラン60%、メルロー20%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、プティ・ヴェルド10%。自家の野生酵母で発酵し、新樽100%のフレンチオークで熟成(公式) |
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| 2015 | 公式が「トリノーロの偉大な年のひとつ」とする年。カベルネ・フラン50%、メルロー36%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、プティ・ヴェルド4%(公式) |
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| 2018 | カベルネ・フラン59%、メルロー41%。植栽密度1haあたり1万本、収量25hl/ha、2020年3月瓶詰め(公式) |
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テヌータ・ディ・トリノーロの
ワイン情報
| 名称 | テヌータ・ディ・トリノーロTenuta di Trinoro |
| 生産者 | テヌータ・ディ・トリノーロ(ヴィーニ・フランケッティ) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン(蔵のフラッグシップ) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | イタリア/トスカーナ/ヴァル・ドルチャ(サルテアーノ) |
| 原産地呼称 | トスカーナIGT |
| 主な品種 | カベルネ・フラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド |
| 蔵 | アンドレア・フランケッティが1980年代に土地を手に入れ、1990年代の初めに最初のぶどうを植えた。ヴァル・ドルチャ、サルテアーノの近く(公式) |
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| 畑 | 23ha、標高400〜620mの南西向きの斜面。カベルネ・フランとメルローが中心で、周縁にカベルネ・ソーヴィニヨンとプティ・ヴェルドの小区画。石灰質・沖積・粘土の土(公式) |
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| ブレンド | 決まった配合はなく、その年に最良だったぶどうで組み立てる。1997年はカベルネ・フラン60%、2015年は50%、2018年は59%(公式の年ごとの資料) |
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| 初ヴィンテージ | 公式資料は1997年を「1st vintage」とする。同じ資料に引用された評論家の文では、1995・1996年にも造られ、初の商業リリースが1997年とされる |
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| 醸造と熟成(2018年) | 区画ごとに分けて醸し、ステンレスタンクで13日間発酵。新樽のフレンチオークのバリックで8か月、セメントタンクで11か月。生産量7,000本(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型とされる。若いヴィンテージは数年寝かせるか、デキャンタで空気に触れさせるのが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
テヌータ・ディ・トリノーロには、ほかにどんなワインがありますか?
公式の2015年の資料では、同名の赤のほか、メルロー100%のパラッツィ、カベルネ・フラン100%の単一畑ワインであるカンポ・ディ・マニャコスタ、カンポ・ディ・テナーリア、カンポ・ディ・カマージ、そしてカベルネ・フラン主体のレ・クーポレが挙げられています。蔵はシチリア・エトナのパッソピッシャーロとともに、ヴィーニ・フランケッティの蔵のひとつです。
毎年ブレンドの比率が違うのはなぜですか?
公式は、このワインを決まったレシピや味の型に縛られないブレンドと説明し、その年に最良だったぶどうで組み立てるとしています。実際に公式の年ごとの資料では、カベルネ・フランの比率が1997年は60%、2015年は50%、2018年は59%と変わっています。2015年の資料は、カベルネ・フランが主体になるのが偉大な年の典型的な構成だと書いています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-21 / 編集: Vinotier編集部