代表銘柄 チェパレッロは、キャンティ・クラシコのイゾレ・エ・オレーナが1980年に初めて造った、サンジョヴェーゼ100%の赤です。当時は「サンジョヴェーゼだけでは無理」とされていた常識を破った先駆的なスーパータスカンで、いまも格付けはトスカーナIGT。毎年4月1日に出荷される、ドメーヌの頂点に立つ一本です。
- サンジョヴェーゼ100%
- スーパータスカン
- ガレストロの土
- 樽熟成
この記事の目次
どんなワインか
チェパレッロは、キャンティ・クラシコ地区の造り手イゾレ・エ・オレーナが、サンジョヴェーゼだけで造る赤です。公式によると、初めて造られたのは1980年。サンジョヴェーゼだけのワインは無理だと考えられていた伝統からの意図的な決別で、公式はこれを「先駆的なスーパータスカン」と呼んでいます。格付けはいまもトスカーナIGTで、毎年4月1日に出荷されます。
イゾレとオレーナは、もとは1キロほど離れた二つの集落で、分益小作で畑を耕す約130人が暮らしていました。1956年、ピエモンテ出身の弁護士フランチェスコ・デ・マルキが両方を買って一つの領地にまとめ、1976年に息子のパオロが継ぎます。チェパレッロはそのパオロが始めた試みでした。2022年、デ・マルキ家は領地をクリストファー・デクールとその家族に託し、現在はエマヌエーレ・レオロンが統括しています。
畑と造り
公式の2023年の技術資料によると、ぶどうは領地のなかでもとくに日当たりと風通しがよく、水はけのよいガレストロ(泥灰質の片岩)の畑から、最良のものを選んでいます。公式は、畑と対話しながら長い年月をかけて続けてきた選抜の積み重ねだと説明しています。
発酵はフランス産オークの円錐形の木桶で行います。熟成は、新樽と使用樽のバリック・トノー、そして大樽を組み合わせて18か月。その後さらに瓶で1年寝かせてから出荷されます。2023年はアルコール度数15%でした。
飲み頃と楽しみ方
2023年は、春の雨で土に水が蓄えられ、夏は暑くても極端な熱波がなく、9月末から10月初めに夏の気温が戻った年でした。公式は、香りと酸のはっきりしたぶどうが穫れ、その後の熟成にふさわしいと説明しています。
公式は具体的な飲み頃の年を示していませんが、瓶で1年寝かせてから出荷される一本です。記念の夜に、大ぶりのグラスで。同じくサンジョヴェーゼ100%のIGTとして知られるフラッチャネッロやレ・ペルゴーレ・トルテと並べると、キャンティ・クラシコの造り手たちの考え方の違いが見えてきます。
※醸造・熟成の数字は公式サイトの2023年ヴィンテージの技術資料によるもので、年により変わります。畑の面積と生産量は公式で確認できなかったため載せていません。
イゾレ・エ・オレーナ チェパレッロの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
イゾレ・エ・オレーナ チェパレッロの
ヴィンテージ
| 2023 | 公式によると、それまでの年より天候の釣り合いがとれた年。春の雨で土に水が蓄えられ、夏は暑いが極端な熱波はなかった。9月末から10月初めに夏の気温が戻り、香りと酸のはっきりしたぶどうが穫れたとしている。アルコール度数15%。 |
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イゾレ・エ・オレーナ チェパレッロの
イゾレ・エ・オレーナ チェパレッロのワイン情報
| 名称 | イゾレ・エ・オレーナ チェパレッロIsole e Olena Cepparello Toscana IGT |
| 生産者 | イゾレ・エ・オレーナ |
| 位置づけ | 代表銘柄 |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | イタリア/トスカーナ/キャンティ・クラシコ地区 |
| 原産地呼称 | トスカーナIGT |
| 主な品種 | サンジョヴェーゼ |
| 初ヴィンテージ | 1980年。パオロ・デ・マルキが始めた、サンジョヴェーゼだけで造る試み(公式) |
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| 畑 | 領地のなかでも日当たりと風通しのよい、水はけのよいガレストロ(泥灰質の片岩)の畑から、最良のぶどうを選ぶ(公式・2023年の技術資料) |
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| 醸造と熟成 | フランス産オークの円錐形の木桶で発酵。新樽と使用樽のバリック・トノー、大樽で18か月熟成し、瓶で1年寝かせる(公式・2023年ヴィンテージ) |
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| 出荷 | 毎年4月1日に出荷される(公式「Origini」) |
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| ドメーヌ | 1956年にフランチェスコ・デ・マルキが二つの集落イゾレとオレーナを買って一つの領地に。1976年に息子パオロが継ぎ、2022年にクリストファー・デクール家へ(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(トスカーナの赤の一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型など大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は具体的な飲み頃の年を示していない。2023年の資料では、ぶどうの香りと酸が「その後の熟成にふさわしい」と説明している |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
イゾレ・エ・オレーナ チェパレッロのよくある質問
キャンティ・クラシコの造り手なのに、なぜIGTなのですか?
公式は、チェパレッロを「サンジョヴェーゼだけのワインは無理」とする当時の伝統から意図的に離れて生まれた一本と説明し、いまもIGTに分類されていると書いています。キャンティ・クラシコの名を名乗らず、トスカーナIGTのまま毎年4月1日に出荷されることが、このワインの成り立ちを物語っています。
「チェパレッロ」と「チェッパレッロ」は同じワインですか?
同じです。イタリア語の Cepparello の読み方の違いで、国内の販売店では「チェッパレッロ」と書かれることも多くあります。
出典・確認日
3件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-11-02 / 編集: Vinotier編集部