代表銘柄 フラッチャネッロ・デッラ・ピエーヴェは、キャンティ・クラシコ地区パンツァーノのフォントディが、自社の最良の畑から選んだサンジョヴェーゼ100%で造る赤です。公式によると、野生酵母で発酵させ、ステンレスタンクで3週間以上醸したのち、バリックとフレンチオークの樽で24か月熟成させます。表示はキャンティ・クラシコではなくIGTです。
この記事の目次
どんなワインか
フラッチャネッロ・デッラ・ピエーヴェは、トスカーナ州キャンティ・クラシコ地区のパンツァーノ・イン・キャンティにあるフォントディの赤ワインです。公式サイトによると、蔵は1968年からマネッティ家が所有しています。マネッティ家は、キャンティを代表する手仕事であるテラコッタ(素焼きの焼き物)づくりを代々営んできた家で、その土地への結びつきを大切にしながら、パンツァーノでのサンジョヴェーゼの可能性を探ってきたと公式は説明しています。
Wine Spectatorは、このワインを、1981年に「スーパータスカン」として構想された、サンジョヴェーゼだけで造る赤と紹介しています。原産地呼称は、キャンティ・クラシコではなくコッリ・デッラ・トスカーナ・チェントラーレIGTです。
畑と造り
フォントディは、パンツァーノの南に広がる「コンカ・ドーロ(黄金の盆地)」と呼ばれる谷にあります。公式は、標高の高さ、ガレストロ(片岩を含む土)、強い日差し、暖かく乾いた気候と大きな寒暖差を、この土地の強みとして挙げています。敷地は220ヘクタールで、そのうち100ヘクタール以上がぶどう畑です。有機認証を受けており、剪定くずと自家飼育のキアニーナ牛の堆肥でつくった堆肥を畑に使っています。
フラッチャネッロはサンジョヴェーゼ100%で、公式は「最良の畑からの選抜」としています。1ヘクタールあたり6,000本、ギュイヨ仕立てです。発酵は野生酵母による自然なもので、ステンレスタンクで3週間以上醸します。その後、バリックとフレンチオークの樽で24か月熟成させます。醸造所は段差を使って重力でワインを動かす造りで、ぶどうへの負担を抑えていると公式は説明しています。平均の生産量は約60,000本です。
飲み頃と楽しみ方
小樽の熟成を経た、骨格のしっかりした長期熟成型のサンジョヴェーゼとして扱われることの多い1本です。同じキャンティ・クラシコ地区のレ・ペルゴーレ・トルテと並べると、地区のサンジョヴェーゼの幅がよく分かります。地区の全体像は銘醸図鑑 キャンティ・クラシコで整理しています。
※畑の面積や造りは資料・時期によって異なります。最新の情報は生産者の公式サイトでご確認ください。
フォントディ フラッチャネッロ・デッラ・ピエーヴェの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
フォントディ フラッチャネッロ・デッラ・ピエーヴェの
ワイン情報
| 名称 | フォントディ フラッチャネッロ・デッラ・ピエーヴェFontodi Flaccianello della Pieve |
| 生産者 | フォントディ |
| 位置づけ | 代表銘柄 |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | イタリア/トスカーナ/キャンティ・クラシコ(パンツァーノ・イン・キャンティ) |
| 原産地呼称 | コッリ・デッラ・トスカーナ・チェントラーレIGT |
| 主な品種 | サンジョヴェーゼ |
| 所有 | 1968年からマネッティ家。家は代々キャンティのテラコッタ(素焼き)づくりを営んできた(公式) |
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| 蔵の規模 | 220ha、うち100ha以上がぶどう畑。有機認証を受け、自家飼育のキアニーナ牛の堆肥を使う(公式) |
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| 畑と品種 | サンジョヴェーゼ100%。最良の畑からの選抜で、植栽密度は1haあたり6,000本、ギュイヨ仕立て(公式) |
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| 醸造と熟成 | 野生酵母で自然発酵し、ステンレスタンクで3週間以上醸す。バリックとフレンチオークの樽で24か月熟成(公式) |
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| 生産量 | 平均約60,000本(公式) |
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| 誕生 | 1981年に生まれたとされる(Wine Spectator)。公式サイトでは初ヴィンテージを確認できなかった |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ブルゴーニュ型など口のすぼまった大ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型とされる。若いヴィンテージは数年以上寝かせるか、デキャンタで空気に触れさせるのが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
キャンティ・クラシコの畑なのに、なぜIGTなのですか?
公式の表示はコッリ・デッラ・トスカーナ・チェントラーレIGTで、公式サイトはIGTを選ぶ理由を説明していません。Wine Spectatorは、このワインが1981年に「スーパータスカン」として構想されたと紹介しています。スーパータスカンとは、当時の原産地呼称の規定にとらわれずに造られたトスカーナの上質な赤の呼び名で、フラッチャネッロもその流れの中で生まれた1本です。
フォントディにはほかにどんなワインがありますか?
公式サイトでは、キャンティ・クラシコ・フォントディのほか、ヴィーニャ・デル・ソルボ、テッラッツェ・サン・レオリーノ、フィレッタ・ディ・ラモーレ、ケース・ヴィアのピノ・ノワールとシラー、ヴィン・サントなどを紹介しています。フラッチャネッロは、そのなかで最良の畑から選んだぶどうで造る1本と位置づけられています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-20 / 編集: Vinotier編集部