上位キュヴェ アールト PSは、ベガ・シシリアで30年技術責任者を務めたマリアーノ・ガルシアと、ハビエル・ザッカニーニが1999年に始めたアールトの上位キュヴェです。樹齢60〜90年のティント・フィノを、ラ・オーラとラ・アギレラの選び抜いた区画から手摘みし、フレンチオークの新樽で20か月熟成させます。
- ティント・フィノ100%
- 古木
- 新樽20か月
- 高地の区画
この記事の目次
どんなワインか
アールト PSは、スペイン内陸のリベラ・デル・ドゥエロで、アールトが造る上位キュヴェです。国内では「アアルト」の表記で売られていることも多い造り手です。
アールトの始まりは1999年2月。マリアーノ・ガルシアとハビエル・ザッカニーニが手を組んで興しました。公式によると、ガルシアは1968年にベガ・シシリアで最初の収穫を手がけ、1998年まで30年、同社の技術責任者を務めた人物です。2004年の収穫まではロア(ブルゴス)の借りた施設で醸造し、2005年の収穫からキンタニーリャ・デ・アリーバ(バリャドリード)の自社醸造所に移りました。建物の第2期は2016年に完成しています。
畑と造り
公式によると、アールトは9つの村の200を超える区画、130ヘクタールの古木の畑を管理し、樹齢は40〜100年。除草剤や化学肥料は使わず、村ごとに標高と気候が違うため、畑ごとに熟したときを見て別々に収穫します。
PSに使うのは、そのなかでもラ・オーラとラ・アギレラの選び抜いた区画の、樹齢60〜90年のティント・フィノ(テンプラニーリョ)だけ。公式の畑の紹介では、ラ・オーラ〜ロア周辺は標高800メートル、ゆるやかな丘に粘土質や砂質のローム、ラ・アギレラは標高900メートル、砂の表土の下に粘土が広がり、石灰岩の石が混じる土地です。収穫は手摘みで15キロの小箱に収め、選果台で房ごとに確かめます。熟成はフレンチオークの新樽で20か月。2024年ヴィンテージは2026年9月に瓶詰めされ、アルコール度数は15%です。
飲み頃と楽しみ方
2024年は、4月下旬の強い霜や5月の雹など、揺れの大きい年でした。公式は、赤と黒の果実の香りに樽由来のスパイスが重なり、絹のようなタンニンとしっかりした骨格が長い熟成を支えると説明しています。具体的な飲み頃の年は示していません。若いうちは時間をかけて空気に触れさせ、大ぶりのグラスで。ガルシアが長く造ったベガ・シシリア ウニコと並べると、同じ産地の古木のティント・フィノを、二つの考え方で味わえます。
※醸造・熟成の数字は公式サイトの2024年・2022年ヴィンテージの技術資料によるもので、年により変わります。生産量と初ヴィンテージは公式で確認できなかったため載せていません。
アールト PSの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
アールト PSの
ヴィンテージ
| 2024 | 公式によると、秋に250mmを超える雨、3月の高温で4月初めに早い芽吹き。4月23・24日の強い霜で一部の地域に大きな被害が出た。収穫は9月16日、不安定な天候のなかで始まった。2026年9月瓶詰め、アルコール度数15%。原産地呼称統制委員会の評価は「Muy Buena(とても良い)」。 |
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| 2022 | 公式によると、前年からの水不足で始まり、6・7月は記録上もっとも暑い月になった年。収穫は9月初めに始まった。2024年9月瓶詰め、アルコール度数15%。統制委員会の評価は「Muy Buena」。 |
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アールト PSの
アールト PSのワイン情報
| 名称 | アールト PSAalto PS Ribera del Duero |
| 生産者 | アールト(ボデガス・イ・ビニェードス・アールト) |
| 位置づけ | 上位キュヴェ |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | スペイン/カスティーリャ・イ・レオン/リベラ・デル・ドゥエロ |
| 原産地呼称 | DOリベラ・デル・ドゥエロ |
| 主な品種 | ティント・フィノ(テンプラニーリョ) |
| 畑 | ラ・オーラとラ・アギレラの選び抜いた区画(パゴ)。公式の畑の紹介では、ラ・オーラ〜ロア周辺は標高800m、ラ・アギレラは900m(公式) |
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| 収穫 | 手摘みで15kgの小箱に収め、選果台で房ごとに確かめる(公式・技術資料) |
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| 熟成 | フレンチオークの新樽で20か月(公式・2024年/2022年ヴィンテージ) |
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| 造り手 | 1999年2月、マリアーノ・ガルシアとハビエル・ザッカニーニが創業。ガルシアは1968年にベガ・シシリアで最初の収穫を手がけ、1998年まで30年同社の技術責任者(公式) |
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| 醸造所 | 2004年の収穫まではロア(ブルゴス)の借りた施設で醸造。キンタニーリャ・デ・アリーバ(バリャドリード)の自社醸造所は2005年の収穫から(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(リベラ・デル・ドゥエロの赤の一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型など大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は具体的な飲み頃の年を示していない。2024年の資料では、しっかりした骨格が長い熟成を支えると説明している |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
アールト PSのよくある質問
「アールト」と「アアルト」は同じワインですか?
同じです。スペインの AALTO の読み方の違いで、国内の販売店では「アアルト」と書かれることが多くあります。「PS」は販売店などで「パゴ・セレクシオナド(選ばれた区画)」の略と紹介されることがありますが、公式サイトのPSのページには略称の説明は見当たりませんでした。
通常の「アールト」とは何が違いますか?
公式の技術資料によると、PSはラ・オーラとラ・アギレラの区画にある樹齢60〜90年の古木のティント・フィノだけで造り、フレンチオークの新樽で20か月熟成させます。アールト全体では9つの村の200を超える区画、130ヘクタールの古木の畑を管理しており、PSはそのなかの限られた区画から生まれる一本です。
出典・確認日
5件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-11-03 / 編集: Vinotier編集部