本文へ移動
ワインガイド Vinotier マイリスト
日本のワイナリー

サンサンワイナリー

sunsun / 創業 2015年
産地
長野県塩尻市
訪問
見学ツアー・試飲・ショップ・レストラン・カフェ
代表銘柄
シャトーサンサン メルロ・シャトーサンサン シラー
どんなワイナリー?

サンサンワイナリーは、長野県塩尻市柿沢にあるワイナリーです。運営は名古屋市に本部を置く社会福祉法人サン・ビジョン。塩尻と諏訪を結ぶ中山道の峠道沿いの耕作放棄地を開いて2011年にぶどうを植え、2015年にワイナリーとショップ、レストランが完成しました。自社畑は標高840m以上の西向き斜面にあり、障がい者就労支援事業所と連携して畑の管理を行う農福連携に取り組んでいます。見学は予約制(11時・14時)ですが、2026年9月のお知らせでは、収穫と仕込みの繁忙期のため見学を制限しているとされています。直営ショップ「ボッテガ」は通常どおり営業しています。

この記事の目次

塩尻峠へ向かう道沿いの丘

サンサンワイナリーは、長野県塩尻市の東の端、柿沢地区にあるワイナリーです。公式サイトでは、その場所を塩尻市と諏訪市を結ぶ中山道の峠道沿いと説明しています。長野自動車道の塩尻ICから車で約5分と、高速道路からも近い立地です。

長野県の観光サイト「Go NAGANO」は、信州の山並みを眺めながら過ごせるテラスや、北アルプスを望むレストランのあるワイナリーとして紹介しています。メルローの産地として知られる桔梗ヶ原のシャトー・メルシャン 桔梗ヶ原ワイナリーや株式会社アルプスなどと同じ塩尻市内の造り手です。

福祉法人が開いたワイナリー

運営するのは、名古屋市に本部を置く社会福祉法人サン・ビジョンです。公式サイトの会社概要によれば、1987年に設立された法人で、高齢者福祉や保育、学童保育などの事業を手がけています。ワイナリーは、その法人の一員という位置づけです。

公式サイトの「ワイナリーについて」によると、ワイナリーができるまでの流れは次のとおりです。

  • 2011年──荒れた耕作放棄地を開いてぶどう畑を整備し、ぶどうの樹を植える
  • 2015年──ワイナリー、ショップ、レストランが完成。同じ年の秋に初めて収穫し、自社畑のぶどうだけを使う「エステートワイン」の仕込みを始める

2025年7月に法人が出した発表では、2025年をワイナリー開設から10周年の年としています。設立の想いとして、次の世代の子どもたちに残したい美しい環境を育む、社会にやさしいワイナリーをつくることを掲げ、ワイナリーを地域文化の拠点にし、高齢者や子どもたちがくつろげる場所にすることを目指しているとされます。マスコットの「サン君」は、母体のサン・ビジョンと、ワインの守護聖人サン・ヴァンサンにちなんで名付けられたそうです。

標高840m以上の西向き斜面

公式サイトの「ワイン造りについて」によれば、自社畑のサンサンヴィンヤード(柿沢)は標高840m以上の高台にあり、傾斜8%の西向き斜面です。トップページでは標高840〜864mと書かれ、2025年の発表ではシャルドネの畑を標高864mとしています。さらに標高920mの東山にも西向きの畑があります。

柿沢の畑で育てているのは、メルロー、シャルドネ、シラー、ピノ・ノワール、アルバリーニョ、ゲヴュルツトラミネール、ケルナー、そして2025年に栽培を始めたシュナン・ブランです。東山ではソーヴィニヨン・ブランを育てています。

収穫は一房ずつ手で摘み、熟練した人が手作業で選果するとされます。上位銘柄では除梗も手作業です。目指すのは、雑味がなくクリーンで、果実味と複雑さがあり、余韻の長いワイン。醸造所を清潔に保つことも大切にしていると説明されています。2025年の発表によれば、栽培から醸造までを手がけるのは、醸造家でファクトリーマネージャーの田村彰吾さんです。

畑を支える農福連携

サンサンワイナリーの大きな特徴が農福連携です。公式サイトでは、障がい者就労支援施設と連携し、ぶどう栽培を通じた就労支援を一年を通して行っているとしています。Go NAGANOも、全国的にも珍しい農福連携のワイナリーとして紹介しています。

環境への取り組みとしては、ぶどうの搾りかすを養豚の飼料に回すこと、剪定した枝を煙の出ない炭化器で炭にして畑に戻すこと、赤ワインのオリで鞣した革製品を扱うことなどが挙げられています。

シャトーサンサンから柿沢、シードルまで

公式サイトでは、フラッグシップを「グランキュヴェ」と「シャトーサンサン」としています。オンラインストアに並ぶ主な銘柄は次のとおりです(価格は税込)。

  • シャトーサンサン──メルロ、シラー、シャルドネ。2023年ヴィンテージは各6,600円
  • 柿沢シリーズ──自社畑の名を冠したシリーズ。樽を使わない「柿沢シャルドネ ネイキッド」(2025年ヴィンテージ2,970円)、樽熟成のシャルドネ、柿沢ロゼ、柿沢ルージュなど
  • 片丘メルロ 樽熟成──2023年ヴィンテージ3,740円
  • サンサンナイアガラほか──塩尻産ナイアガラの辛口や、コンコード、スパークリング
  • シードル──国産りんごのクラフトシードルも造っている

「柿沢シャルドネ ネイキッド2023」は日本ワインコンクール2025で金賞を受けました。2025年の発表によれば、補糖をせず、自然に流れ出たフリーラン果汁だけを使い、マロラクティック発酵を行わずに瓶詰めしたワインです。公式サイトの受賞歴では、ほかに「シャトーサンサン メルロ2019」がジャパン・ワイン・チャレンジ2022でトロフィーを受けたことなども紹介されています。

2026年9月19日には、試験的な栽培・醸造で少量だけ造るトライアルシリーズとして、柿沢ピノ・ノワール2025がワイナリーショップ限定で発売されました。2023年から本格的に植えたピノ・ノワールの収量が増え、生産は135本、価格は2,970円とされています。

訪ね方──見学・ショップ・レストラン

所在地は塩尻市柿沢日向畠709-3。電車ならJR塩尻駅からタクシーで約12分、岡谷駅から約15分です。

見学ツアーは予約制で、11時と14時の1日2回、1回最大20名。畑の散策と、発酵タンクや樽熟成庫のある醸造所を回ります。所要時間は見学ページで約30〜40分、2026年9月のお知らせでは約30分とされています。見学後には、20歳以上を対象に3種の試飲(1,100円)ができると案内されています。予約は2日前までに確定が必要です。ただし2026年9月のお知らせでは、収穫と仕込みの繁忙期のため見学を制限しているとされています。ショップは通常どおり営業し、ぶどう畑までは行けるとのことです。秋に見学を考えている場合は、予約カレンダーや電話で確かめてください。

直営ショップ「ボッテガ」は10:00〜17:00、水曜定休(1・2月は火曜・水曜休み)。ワインのほか長野県内の食品やお土産も扱い、無料試飲と有料のプレミアムワイン試飲が予約なしでできます。併設のピッツァのレストランは別会社の運営で、予約はレストランに直接連絡します。ワイナリーを訪ねる楽しみ方は第51講「ワイナリー訪問」、食事ができる造り手は特集「レストランのあるワイナリー」にまとめています。同じ塩尻では、片丘の丘の上 幸西ワイナリーや広丘郷原の塩尻ファーム ドメーヌ・スリエも紹介しています。

よくある質問

サンサンワイナリーはどんなワイナリー?
長野県塩尻市柿沢にある、社会福祉法人サン・ビジョン(本部・名古屋市)が運営するワイナリーです。公式サイトによれば、塩尻と諏訪を結ぶ中山道の峠道沿いの耕作放棄地を開いて2011年にぶどうを植え、2015年にワイナリーとショップ、レストランが完成しました。自社畑は標高840m以上の西向き斜面にあり、障がい者就労支援事業所と連携して一年を通して畑の管理を行う「農福連携」に取り組んでいます。
見学や試飲はできる?
見学ツアーは予約制で、11時と14時の1日2回、1回最大20名です。畑と醸造所を案内し、見学後に20歳以上を対象とした3種の試飲(1,100円)があると案内されています。予約は2日前までに確定が必要です。ただし2026年9月のお知らせでは、収穫・仕込みの繁忙期のため見学を制限しているとされています。直営ショップ「ボッテガ」は通常どおり営業しており、無料試飲と有料のプレミアムワイン試飲が予約なしでできます(水曜定休、1・2月は火曜・水曜休み)。
どんなワインがある?
自社畑のぶどうで造る上位銘柄「シャトーサンサン」(メルロ、シラー、シャルドネ。2023年ヴィンテージは各6,600円)、樽を使わない白「柿沢シャルドネ ネイキッド」(2025年ヴィンテージ2,970円)、柿沢ロゼ、塩尻産ナイアガラの辛口などがあり、シードルも造っています。2026年9月19日には、試験的な小ロットの「トライアルシリーズ」として柿沢ピノ・ノワール2025(135本、2,970円)がワイナリーショップ限定で発売されました。価格は公式オンラインストア掲載の税込価格で、在庫は変わるため最新情報は公式サイトで確かめてください。

同じ産地のワイナリー

最終更新: 2026-10-16 / 編集: Vinotier編集部