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ワインガイド Vinotier
日本のワイナリー

セブンシダーズワイナリー(7c)

seven-cedars / 創業 2022年
産地
山梨県富士河口湖町
代表銘柄
甲州キュヴェ(栽培者別の甲州)・甲州樽発酵
どんなワイナリー?

セブンシダーズワイナリー(7c|seven cedars winery)は、山梨県富士河口湖町河口にあるワイナリーです。2022年8月に開業した、富士五湖地域で初めてのワイナリーとされます。名前は河口浅間神社の天然記念物「七本杉」に由来。標高約850mの河口湖畔に自社畑を拓き、勝沼などの契約栽培者の甲州を栽培者ごとに仕込むのが特徴です。ワイナリーはふだん非公開で、見学ツアーは併設のヴィラの宿泊者向けです。

この記事の目次

富士五湖で初めてのワイナリー

セブンシダーズワイナリー(7c|seven cedars winery)は、山梨県南都留郡富士河口湖町河口にあるワイナリーです。山梨県観光推進機構の紹介によれば、開業は2022年8月。富士五湖地域で初めてのワイナリーとされます。最初のワインは同じ年の12月に発売された、デラウェアとツィーゲレーベのスパークリングでした。

運営するのは、河口湖畔で観光施設を営む株式会社大伴リゾートです。ワイナリーは、同社の商業施設「旅の駅 kawaguchiko base」のそばにあります。

名前の「セブンシダーズ(七本の杉)」は、近くの河口浅間神社にそびえる天然記念物「七本杉」に由来します。神社は865年の創建と伝えられる古社です。ワイナリーの4か所の自社畑にも、七本杉それぞれの名前がつけられています。

標高850m、冷涼な湖畔の畑

ワイナリーのある河口湖畔は、標高約850m。公式サイトは、冷涼で山あいの天気が変わりやすく、かつては果樹の栽培に向かないとされてきた土地だと説明しています。それが温暖化で河口湖が冬に凍らなくなり、-10℃を下回る日もまれになったことで、ぶどうを育てられるようになった、というのがワイナリー自身の説明です。気候の変化がワイン産地の地図を書き換える動きは、第61講 ワインと気候変動でもくわしく扱っています。

自社畑は、かつて水田だった遊休農地を開墾したもので、除草剤や化学肥料は使っていないとされます。公式サイトが紹介する4か所の畑と品種は次のとおりです。

  • みしるし(河口・ワイナリー前)——シャルドネ
  • れいかく(大石地区)——ソーヴィニヨン・ブラン、プティ・マンサン、ケルナー
  • しんめん(河口・ヴィラの上)——ピノ・ノワール
  • ふたはしら(河口・本社前)——メルロー、プティ・ヴェルド

白い品種の「れいかく」の畑からは白ワイン「レイカクブラン」、「ふたはしら」からは赤の「フタハシラルージュ」が生まれています。栽培と醸造は、基本4名のスタッフが手作業で担っています。

栽培者の名前を記す甲州

ワイン造りの柱は、山梨を代表する甲州です。県の観光サイトによれば、契約栽培者の多くは甲州市勝沼にいます。セブンシダーズワイナリーでは、栽培者ごとにぶどうを分けて仕込み、ラベルに栽培者の名前を記しています。2人の栽培者のぶどうをブレンドしたワインでは、ラベルを2色に塗り分け、色の面積の比でそれぞれの割合を表すという工夫も見られます。

こうして生まれるのが「甲州キュヴェ」のシリーズです。公式の商品ページには、アルファベットで区別された複数の甲州キュヴェが並びます。同じ甲州でも、畑と育てる人が違えば味わいがどう変わるか——飲み比べができるのが、このシリーズの面白さです。

ほかに、樽で発酵させた甲州樽発酵、果皮を漬け込んで色と渋みを引き出したモーヴ甲州(いわゆるオレンジワインのスタイル)、瓶内二次発酵の甲州スパークリング、マスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニヨンなども造られています。価格は公式サイトに載っていませんが、酒販店では甲州キュヴェが3,000円台から並んでいます。

造り手

公式サイトで「栽培・醸造責任者」とされているのは、鷹野ひろ子さんです。山梨大学工学部の発酵生産学科を卒業し、2011年から前職のワイナリーでチーフワインメーカーを務めました。県の観光サイトは、勝沼醸造やフジッコワイナリーで長くワイン造りをしてきたと紹介しています。2021年に大伴リゾートに入り、セブンシダーズワイナリーの立ち上げに携わりました。葡萄酒技術研究会のエノログ(ワイン醸造技術管理士)で、日本ソムリエ協会認定のソムリエでもあります。

ワイナリーに泊まる「7c villa」

2024年7月29日には、ワイナリーに隣接する宿「7c villa & winery」がグランドオープンしました。運営側は「日本初のワイナリーヴィラ」とうたっています。県の観光サイトの宿紹介によれば客室はツインとスイートで、全室に露天風呂と専用の庭があります。朝食は部屋に届く「7cBOX」で、ハーフボトルのワインが1本つきます。ラウンジではグラスワインを飲め、ボトルも買えるとされます。

訪ねる前に

県の観光サイトによれば、ワイナリーは普段は非公開です。見学ツアーは7c villaの宿泊者向けで、14時15分ごろから始まり、季節によっては収穫体験もあるとされます。一般向けの試飲や直売の窓口は、公式サイトでは確認できませんでした。宿泊せずに訪ねたい場合は、事前にメール(info@7cwinery.com)で問い合わせてください。

アクセスは、車なら中央自動車道・富士吉田線の河口湖ICから国道137号を経由して十数分ほど。電車なら富士急行線の河口湖駅からタクシーで約10分です。周遊バス「レトロバス RED LINE」を使う場合は「音楽と森美術館/ほとりのホテルBan」で降りて徒歩約10分。近くの旅の駅 kawaguchiko base には大きな駐車場があります。

山梨のほかの産地やワイナリーは、第70講 山梨完全編と産地:山梨へ。ワイナリーを訪ねるときの心得は第51講 ワイナリー訪問完全編にまとめています。

よくある質問

セブンシダーズワイナリーはどんなワイナリー?
山梨県富士河口湖町河口にある、2022年8月開業のワイナリーです。富士五湖地域で初めてのワイナリーとされ、株式会社大伴リゾートが運営しています。名前は河口浅間神社の天然記念物「七本杉」に由来し、自社畑4か所にも七本杉にちなんだ名前がついています。
どんなワインを造っている?
中心は甲州です。勝沼など契約栽培者の甲州を栽培者ごとに分けて仕込み、「甲州キュヴェ」として出しています。ラベルには栽培者の名前が記され、2人の栽培者のブレンドではラベルを2色に分け、その面積の比で割合を表しています。ほかに甲州樽発酵、果皮を漬け込んだモーヴ甲州、瓶内二次発酵の甲州スパークリング、自社畑の品種による白「レイカクブラン」などがあります。
見学や試飲はできる?
県の観光サイトによれば、ワイナリーは普段は非公開です。見学ツアーは併設の宿「7c villa & winery」の宿泊者向けに行われています。一般向けの試飲や直売の窓口は公式サイトで確認できなかったため、訪ねる前にメールか宿の窓口に問い合わせてください。

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最終更新: 2026-10-09 / 編集: Vinotier編集部