手稲区で初めてのワイナリー
さっぽろワインは、札幌市手稲区新発寒にあるさっぽろワイン株式会社のワイナリーです。北海道庁の「北海道内のワイナリー紹介」(札幌近郊エリア)によれば、2020年に手稲区で初めてのワイナリーとして誕生しました。なお、札幌市南区藤野にあるさっぽろ藤野ワイナリーとは名前が似ていますが、所在地も運営会社も異なる別のワイナリーです。
創業者の三浦裕一さんは、北海道でワイン造りの機運が高まっていることを感じて、2016年からぶどう栽培を始めました。醸造責任者に迎えたのは、北海道ワインアカデミーで共に学び、札幌市内の歴史あるワイナリーで経験を積んだ南康太さん。同資料によれば、創業年のぶどうを使った白『ソービニオン・ブラン 2020』が、アジア最大規模のワインコンクールでグランプリを受けたとされています。
2023年には、創業者である父の志を継いで、息子の捷太さんが新しい代表に就きました。札幌の中心部で出張販売を定期的に行い、ワインを直接届けている、と同資料は書いています。
石狩の砂地の畑と、「純」札幌産への挑戦
自社農場は石狩市内の2か所。北海道庁の資料によれば、平地でありながら水はけのよい砂質の海岸エリアにあり、風が吹き込むため病害虫が少なく、陸風と海風がよく出入りすることが、質のよいぶどうを育てるのに向いているとされています。
特徴は、自社畑のぶどう100%でワインを造っていること。同資料はこれを「北海道でも稀な」挑戦と書いています。2022年からは市内の手稲区と北区の2か所でも栽培を始め、「純」札幌産のワイン造りにも取り組んでいます。栽培面積は8ha、年間の収穫量は30トンほどです。
主な醸造品種は次の10品種です。
主な銘柄
北海道庁の資料が主なラインナップに挙げるのは、ソービニオン・ブラン、ピノ・グリ、シャルドネ、ヤマ・ソービニオン、ケルナー、ピノ・ノワール。多くの品種を自社畑で育てている強みを活かし、スパークリングやオレンジワイン、甘口、白のブレンドまで、幅広く揃えているとされています。
買える場所も多く、同資料には直営ショップ(手稲区新発寒、石狩市八幡)と自社のWebサイトのほか、丸井今井札幌本店、札幌三越、北海道どさんこプラザ札幌店、さっぽろ東急百貨店のグランヴァンセラー、新千歳空港内の店などが挙がっています。公式サイトは年齢確認の画面から先を見ていないため、銘柄ごとの説明と価格はここには書いていません。
訪ねる:木曜から日曜、祝日に開く直営ショップ
北海道庁の資料(R8.2現在)では、さっぽろワインは直売所あり・訪問見学可。営業時間は11:00〜17:00で、定休日は月〜水曜、年末年始、イベント出店期間(祝日の場合はオープン)です。公式サイトでも、営業時間は11:00〜17:00(木・金・土・日祝)と案内されています。
電話は、月・火・水曜が事務所(011-681-0213)、木〜日曜と祝日がショップ(011-215-5796)。担当者はショップにいることが多いため、急ぎでなければショップへ連絡してほしいと公式サイトに書かれています。見学の内容や予約の要否、試飲ができるかどうかは確認できませんでした。条件は変わることがあるので、出かける前に電話で確かめてください。
札幌市内のワイナリーとあわせて
札幌市内には、南区のさっぽろ藤野ワイナリーと八剣山ワイナリー、中央区のLIBERA WINE TERACEがあります。市の北西の手稲区にあるさっぽろワインを加えると、市街地から山麓まで、札幌の中だけでも性格の違う造り手を訪ねられます。北海道の産地全体は第68講 北海道完全編、訪問の準備は第51講にまとめています。
