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ワインガイド Vinotier マイリスト
日本のワイナリー

相澤ワイナリー(あいざわ農園)

aizawa / 創業 2019年
産地
北海道帯広市
訪問
見学ツアー・ショップ
代表銘柄
龍之介・さちろぜ
どんなワイナリー?

相澤ワイナリーは、北海道帯広市以平町にある、あいざわ農園合同会社のワイナリーです。代表は相澤一郎さん。公式サイトの沿革によれば、1998年に芽室町でぶどうを植え、2004年に帯広市以平町へ移って山林と原野を開墾、2019年にワイナリーが竣工して果実酒製造免許を取得し、2020年から自社醸造のワインを売り始めました。十勝総合振興局は、2019年に誕生した十勝管内のワイナリーとして紹介しています。ぶどうは農薬と化学肥料を使わずに育て、ヤマブドウ・山幸・清舞を野生酵母で発酵させます。ワイナリーのショップは月ごとに告知される営業日の10:00〜15:00ごろに開き、見学は事前予約制です。

この記事の目次

帯広の南、山林から拓いた畑

相澤ワイナリーは、北海道帯広市以平町西9線21番地1にあるワイナリーです。運営はあいざわ農園合同会社で、代表は相澤一郎さん。北海道庁の「北海道内のワイナリー紹介」(2026年2月現在)は、相澤一郎さんと理奈さんの夫妻が営み、醸造所は市の南部に広がる大地のなかに建つと紹介しています。十勝総合振興局によれば、とかち帯広空港から車で約5分の場所です。

公式サイトの言葉を借りれば、十勝は冬に氷点下30度、夏に35度を超える寒暖差の大きな土地で、ぶどうづくりには向かないとされてきました。農園は、農薬の影響がない土地を求めて山林を伐採し、根を抜くところから畑をつくってきました。周りの木はできるだけ残し、木の少ない場所にはさまざまな樹を2千本植えたと、農場長の相澤龍也さんが書いています。

山ぶどうから始まった農園

農場長のあいさつによれば、始まりは子どもの頃に見た、年配の人たちが山ぶどうで造るぶどう酒やジュースでした。農地や宅地の開発で野生の山ぶどうが減っていくのを見て、自分たちで育てることにしたといいます。

公式サイトの沿革は次のとおりです。

  • 1998年 ── 芽室町で離農した農家の畑を買い、ぶどうを植える。
  • 2004年 ── 帯広市以平町に移り、山林と原野を開墾して栽培を始める。
  • 2015年 ── ぶどうジュース・ジャムの製造販売と、ワインの委託醸造を始める。
  • 2016年 ── あいざわ農園合同会社を設立。2017年に最初のワイン(赤と微発泡)を発売し、JAS有機の認定を受ける。
  • 2019年 ── 相澤ワイナリーが竣工し、果実酒製造免許を取得。
  • 2020年 ── 自社醸造のワインの販売を始める。

北海道新聞は2020年10月、前年の秋にワイナリーを開いた農園で、約40人のボランティアが手摘みで収穫したと伝えています。いまも収穫ボランティアを毎年募っていて、2026年は10月10日・11日に予定されていました(募集は締め切り済み)。農林水産省北海道農政事務所の2025年7月の訪問記録によれば、2022年にオランダとシンガポールへ、2025年からはアメリカへの輸出も始めています。

ヤマブドウ、山幸、清舞、いちな

公式サイトによれば、自社の畑は帯広市内の3か所と幕別町、大樹町にあり、面積は5.5haです(北海道庁の資料では5か所・4.5ha)。育てる品種は次のとおりです。

  • ヤマブドウ ── 十勝の山に自生していたものから、実つきのよい枝だけを集めて増やしたもの。強い酸と濃い色が特徴とされます。
  • 山幸・清舞 ── ヤマブドウと清見を掛け合わせた、十勝生まれの品種。苗は池田町の十勝ワインから買っています。
  • 清見 ── セイベル13053から選抜された品種。
  • いちな ── 以平町の畑で自然交配によって生まれたぶどう。公式サイトによれば品種登録を申請中で、娘さんの名前から名付けられました。

仕込みでは、房ごとタンクに入れるマセラシオン・カルボニックを多く使い、野生酵母で発酵させ、古樽で数か月寝かせて、ろ過も清澄もせずに瓶に詰めます。酸化防止剤は瓶詰めのときにごく少量だけ使うか、まったく加えないものもあります。北海道庁の資料は、しっかりした酸を持ちながら軽やかな味わいのワインと紹介しています。

家族の名前を付けたワイン

ワインの多くには家族の名前が付いています。公式サイトの2025ヴィンテージから、主なものを挙げます(価格は税込)。

  • 『龍之介』2025(ロゼ、山幸100%、4,950円) ── 息子さんの名前から。2024は赤でした。
  • 『163』2025(ロゼ、山幸・清舞、3,630円) ── 代表の名前「一郎」から「イチローサン」と読みます。
  • 『Rinappi』2025(赤、清舞78%・山幸22%、3,190円) ── 子どもたちに「お母さんの名前がない」と言われて造った一本。
  • 『いちな』2025(赤、いちな100%、11,000円) ── 手作業で除梗し、水かめで醸した赤。ラベルは娘さんが毎年描いています。
  • 『sachirera』2025(赤、山幸100%、6,600円) ── いちばん暖かい畑の山幸で造る赤。
  • 『A-danza Frizzante』2025(微発泡、清舞・山幸、3,960円) ── 瓶内二次発酵で、酸化防止剤は無添加。
  • 『YAMABUDOSYU』2025(赤、十勝山ぶどう100%、33,000円) ── 49本だけのシリアルナンバー入り。

ほかに、さちろぜ、初めての白『A-blanc』、入社2年目の梅垣広実さんが手がけた『Hiromi』などがあります。家族4人の名前のワインをそろえた4本セットも出ています。ワインのほか、搾らずに流れ出た果汁だけを詰めた山ぶどうジュース、ジャム、ジュースを煮詰めて作る「ぶどう塩」も、農園の柱です。

ショップと見学

ワイナリーのショップは、公式サイトの「お知らせ」で月ごとに営業日が告知されます。2026年は主に土曜(日曜や祝日の日もある)の10:00〜15:00で、日によって早く閉まることもあります。営業日以外に行くときは、事前に連絡するよう案内されています。2025ヴィンテージの一部は、オンラインで売り切れたあとワイナリーのショップだけで扱われることもありました。

見学は、北海道庁の資料で「要事前予約」、十勝総合振興局のページではワイナリーとぶどう畑の見学ができるとされています。ショップで試飲ができるかは、公式サイトでは確認できませんでした。無料の試飲販売会は、道の駅おとふけ(2026年9月5日)や帯広市内外の店などで開かれ、そのつど告知されます。レストランや宿泊施設はありません。

行き方

十勝総合振興局によれば、JR帯広駅から車で約30分、とかち帯広空港から車で約5分です。駐車場や公共交通での行き方は、公式サイトでは確認できませんでした。

同じ十勝では、山幸と清舞を生んだ池田町の十勝ワイン、農園が最初にぶどうを植えた芽室町にあるMEMURO WINERYと合わせて訪ねることもできます。北海道の産地の全体像は第68講 北海道完全編、ろ過や酸化防止剤を控えた造りについては自然派ワインの項でまとめています。

よくある質問

相澤ワイナリーはどんなワイナリー?
北海道帯広市以平町にある、あいざわ農園合同会社のワイナリーです。代表は相澤一郎さん。1998年に芽室町でぶどう栽培を始め、2004年に以平町へ移って山林と原野を開墾しました。2015年にワインの委託醸造を始め、2019年にワイナリーが竣工して果実酒製造免許を取得、2020年から自社醸造のワインを販売しています。畑では農薬と化学肥料を使わず、ヤマブドウ・山幸・清舞などを野生酵母で仕込みます。
見学や試飲はできる?
北海道庁の資料では、訪問・見学は「要事前予約」とされ、十勝総合振興局のページでもワイナリーとぶどう畑の見学ができるとしています。ワイナリーのショップは、公式サイトで月ごとに告知される営業日(2026年は主に土曜の10:00〜15:00)に開きます。ショップでの試飲は公式サイトで確認できませんでした。無料の試飲販売会は道の駅や店などで不定期に開かれ、告知は公式サイトの「お知らせ」に出ます。営業日以外に行くときは電話(0155-63-7723)で連絡を。
どんなワインがある?どこで買える?
山幸の『龍之介』(2025はロゼ)、山幸と清舞の『さちろぜ』『163』、暖かい畑の山幸で造る赤『sachirera』、清舞主体の赤『Rinappi』、瓶内二次発酵の微発泡『A-danza Frizzante』、以平町で生まれたぶどう「いちな」の赤『いちな』、十勝山ぶどう100%の『YAMABUDOSYU』などがあります。2025ヴィンテージの価格は3,000円台から33,000円(公式サイトの税込価格)。ワイナリーのショップと公式オンラインショップのほか、電話やメールでも注文を受けています。

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最終更新: 2026-10-28 / 編集: Vinotier編集部