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日本のワイナリー

いにしぇの里葡萄酒

inishe-no-sato / 創業 2017年
産地
長野県塩尻市
代表銘柄
「光」キュベ・ミツタカ・「邦」キュベ・クニコ
どんなワイナリー?

いにしぇの里葡萄酒は、長野県塩尻市北小野にある小さなワイナリーです。公式サイトによれば2017年6月30日に設立され、畑は標高約850mと塩尻市内でもっとも高い場所にあります。北小野は市内でもっとも新しい産地とされます。ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・フラン、リースリングなどを育て、年間の生産量は約5,000〜6,000本です。2021年の塩尻市のワイナリーパンフレットでは一般公開はしていないとされており、ワインは公式のオンラインショップや取扱酒販店で買えます。

この記事の目次

塩尻市でいちばん高い畑

いにしぇの里葡萄酒は、長野県塩尻市大字北小野2954にあるワイナリーです。公式サイトによれば2017年6月30日に設立されました。塩尻市には桔梗ヶ原や岩垂原、洗馬、柿沢といった産地がありますが、公式サイトでは北小野を市内でもっとも新しい産地と位置づけ、畑の標高約850mは市内でもっとも高いとしています。

北小野は塩尻市の南東部、辰野町や岡谷市に近い地域です。公式サイトによれば、縄文の頃から人が暮らし、信濃国二之宮の小野神社と矢彦神社を中心に歴史を重ねてきた土地です。かつては桑畑や高原野菜の畑が広がっていましたが、担い手が減って田畑が少なくなっているといいます。社名の「イニシェ」はフランス語の「始まり」にちなみ、過去から今、未来へと結ばれていくことを願って付けたと説明されています。

寒い土地でのぶどう栽培

公式サイトによれば、北小野は遅霜と冬の厳しい冷え込みのため、もとは果樹を育てにくい地域でした。近年は温暖化が進み、藁や寒冷紗で木を守ることでぶどうを育てられるようになったとされます。畑は霧訪山の麓、上野原地域にあり、西から東へゆるやかに傾いています。土には石灰岩が多く含まれ、水はけがよいとされます。晴れの日が多く湿度が低い高原の気候で、昼と夜の寒暖差が大きいため、ぶどうが熟しても酸が残り、骨格のある引き締まったワインになると紹介されています。2024年5月には遅霜の被害についての記事も載せており、寒さとの付き合いが続いていることがうかがえます。

始まりはビストロとピノ・ノワール

イギリスのワイン評論家ジェイミー・グッドのサイト「wineanorak」の2020年の記事によれば、代表の稲垣雅洋さんは2005年に塩尻のKidoワイナリーのワインに出会い、塩尻でも質の高いワインが造れると感じたといいます。2006年に0.1haのピノ・ノワールを植え、地元のワインを出すビストロを開きました。その後、塩尻市が開く醸造の講座に通い、Kidoワイナリーやヴォータノワインでも経験を積んだと紹介されています。公式サイトのワインリストには、自社醸造の前、2016年以前の委託醸造の時代のラベルも記録されています。

品種と造り

公式サイトに載っている栽培品種は、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・フラン、シャルドネ、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ケルナー、ナイアガラです。ほかに、桔梗ヶ原の栽培家・小松孔明さんのナイアガラ、マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーンと、洗馬のベリービーズワイナリー・川上真潔さんのナイアガラも使っています。年間の生産量は約5,000〜6,000本です。

2020年のwineanorakの記事では、自社畑は約0.7haで、2018年に培養酵母を使うのをやめ、瓶詰めのときの亜硫酸を30ppmまで減らしたとされていました(当時の情報)。

2つのシリーズと受賞

公式サイトのワインリストによれば、ワインは大きく2つのシリーズに分かれます。Famille seriesは出来のよい年だけに出す上級のシリーズで、南・光・芽・雅・邦・美・奈・花と、家族の名前が付けられています。2021年6月に出た「邦」キュベ・クニコ 2018はその1本です。もう一方の冬春夏秋シリーズはスタンダードで、ラベルの季節で価格帯が分かれます。冬は1,000円台、春は2,000円台、夏は3,000円台、秋は4,000円以上です。

同じページには受賞歴も並びます。ジャパンワインコンペティション2024では、マスカット・ベーリーAの「春」Fluffy 2023が金賞、メルローとカベルネ・フランの「夏」月影 2022が銀賞でした。2022年には「秋」相対性 2020が銅賞を受けています。インターナショナルワインチャレンジでは、2025年に「光」キュベ・ミツタカ 2023が銀賞、2022年にリースリングのHommage(オマージュ)2020が、2021年に「邦」キュベ・クニコ 2018が奨励賞でした。

訪ね方と買い方

塩尻市観光協会が2021年に出したワイナリーパンフレットでは、いにしぇの里葡萄酒は「一般公開はされておりません」とされています。公式サイトにも、見学や試飲、直売所の案内は見当たりません。2026年7月4日には塩尻市観光協会のワイナリーめぐりツアーでサンサンワイナリーとあわせて訪問先に入っていましたが、個人での訪問の受け入れは確認できませんでした。訪ねたい場合は、事前に電話(0266-78-7204、平日10:00〜17:00)で問い合わせてください。駅やICからの行き方、駐車場の案内も確認できませんでした。

ワインは公式のオンラインショップで買えるほか、公式サイトに取扱店の一覧があります。塩尻市や松本市、長野市など県内の酒販店が中心で、東京都や神奈川県、北海道などの店も載っています。

塩尻のほかのワイナリーは産地:長野から探せます。長野の産地の全体像は第72講 長野完全編、ワイナリーを訪ねるときの心得は第51講 ワイナリー訪問で整理しています。

よくある質問

いにしぇの里葡萄酒はどんなワイナリー?
長野県塩尻市北小野にある小さなワイナリーです。公式サイトによれば2017年6月30日に設立され、畑は標高約850mと塩尻市内でもっとも高い場所にあります。ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・フラン、リースリングなどを育て、年間の生産量は約5,000〜6,000本とされています。社名の「イニシェ」はフランス語の「始まり」にちなむと説明されています。
ワイナリーを訪ねて試飲はできる?
2021年の塩尻市観光協会のパンフレットでは、一般公開はしていないとされています。公式サイトにも見学や試飲、直売の案内はありません。2026年7月には塩尻市観光協会のツアーの訪問先に入っていましたが、個人で訪ねられるかは確認できませんでした。訪ねたい場合は、事前に電話(0266-78-7204、平日10:00〜17:00)で問い合わせてください。
ワインはどこで買える?
公式のオンラインショップと、公式サイトに載っている取扱酒販店で買えます。取扱店は塩尻市や松本市をはじめ長野県内の酒販店が中心で、東京都や神奈川県などの店も載っています。スタンダードの「冬春夏秋シリーズ」は季節のラベルごとに価格帯が分かれ、冬が1,000円台、春が2,000円台、夏が3,000円台、秋が4,000円以上とされています。

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最終更新: 2026-10-27 / 編集: Vinotier編集部