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日本のワイナリー

ケアフィットファームワイナリー

carefit
産地
山梨県甲州市
訪問
ショップ
代表銘柄
Kohaku・Ruby
どんなワイナリー?

ケアフィットファームワイナリーは、山梨県甲州市勝沼町勝沼の勝沼ワイン村にある、公益財団法人日本ケアフィット共育機構のワイナリーです。公式サイトによれば、2011年に有志が勝沼・鳥居平に近い丘陵の耕作放棄地を開墾したのが始まりで、障害者就労支援事業所「ケアフィットファーム」の人たちと土づくりから収穫まで行います。栽培するのは甲州とマスカット・ベーリーAのみ。野生酵母で発酵させ、酸化防止剤や清澄剤、濾過をできるだけ控えた造りです。

この記事の目次

耕作放棄地の開墾から始まったワイナリー

ケアフィットファームワイナリーを営むのは、サービス介助士などの研修・資格事業を行う公益財団法人日本ケアフィット共育機構です。公式サイトによれば、始まりは2011年。ケアフィットの有志が勝沼の農地を再生しようと、勝沼の鳥居平にほど近い丘陵地の耕作放棄地を開墾し、ぶどうの苗を植え、山小屋を建てたところから「ケアフィットファーム」が生まれました。ワイナリーのマークは、その当時のフロンティア精神を込めて鳥居平と山小屋をモチーフにしたものだと説明されています。

いまのケアフィットファームは、甲州市塩山赤尾に拠点を置く障害者就労支援事業所でもあります。就労移行支援と就労継続支援B型のサービスを行い、農業を中心とした生産・加工・販売の「6次産業化」を通して、障害のある人、高齢者、子ども、首都圏の人たちが交じり合うコミュニティをつくることを掲げています。ワイナリーも、その取り組みのひとつです。

甲州とマスカット・ベーリーAだけを育てる

公式サイトの「CONCEPT」は、日本の地場品種である甲州とマスカット・ベーリーAにこだわり、ワインとしての可能性を引き出したいと書いています。畑は勝沼の下岩崎・等々力地区などの棚仕立てで、殺虫剤の使用をできるだけ控え、害虫は手作業で駆除。防除は有機栽培で認められている石灰硫黄合剤とICボルドー(銅水和剤)だけを使うとしています。商品説明には、鳥居平・菱山の丘陵地区、日川沿いの等々力地区、鏡原の7aの畑といった具体的な区画の名前も出てきます。

醸造の考え方は「可能な限り何も加えず、手作業で」。野生酵母で発酵させ、酸化防止剤・清澄剤の使用や濾過、補糖をできるだけ控えて、農産物としてのワインづくりを意識していると公式サイトは書いています。自分たちの考えるナチュラルワインは、手段としての無添加そのものよりも、土地の風土や造り手のこだわり、人とのつながりが感じられるワインのことだ、とも説明しています。

主な銘柄と参考価格

公式サイトのワイン商品一覧(2026年11月1日時点)に並ぶ銘柄です。価格は750mlの税込で参考です。

  • 『Kohaku』2022——自社農園の甲州を果皮や種と一緒に11日間醸したオレンジワイン。フレンチオーク樽とステンレスタンクで約11か月熟成。3,850円(参考)
  • 『Kohaku POP』2023——鳥居平・菱山と下岩崎・等々力の甲州を使い、価格を改めて出し直したもの。3,300円(参考)
  • 『Ruby』2022——3,850円(参考)。『Ruby POP』2023は3,300円(参考)
  • 『ToxicⅡ』2023——等々力と菱山の2つの畑のマスカット・ベーリーAをブレンドし、フレンチオーク樽で12か月熟成。生産565本。4,400円(参考)
  • 『Naked Ruby』2024——鏡原の自社管理農園のマスカット・ベーリーAを23日間醸し発酵、1,093本。2,530円(参考)
  • 『Naked Orange』2024——2,530円(参考)
  • 『Naked Orange H』2025——韮崎市穂坂町の農家から譲り受けた甲州を2週間ほど醸したもの。2,530円(参考)

『ToxicⅡ』の名は、中毒性があるほどまた飲みたくなるワインという意味で付け、造り手の2作目なので「Ⅱ」としたと説明されています。『Naked Ruby』は公式の商品説明で、ストロベリーやブルーベリーの香りに心地よい酸味のワインと紹介されています。

訪ねる——勝沼ワイン村の醸造所と、塩山のショップ

ワイナリーは勝沼ワイン村の中にあります。公式サイトの道順は、中央道勝沼ICから国道20号バイパスを甲府方面へ約1km、勝沼町下岩崎信号を右折して約1km、日川のぶどう橋を渡ってすぐ右折し、日川沿いに約500m。やまなしグリーン・ゾーン認証を受けていると案内されています。ただし、ワイナリーでの試飲や見学、営業時間は公式サイトでは確認できませんでした。

ワインを手に取れるのは、障害者就労支援事業所が運営する「地産 CAFE & SHOP けあふぃっとふぁーむ」です。所在地は甲州市塩山赤尾650、JR中央本線の塩山駅から徒歩約5分で駐車場があり、営業は10:00〜12:00、13:00〜15:30、休みは日曜・月曜・祝日。ぶどうや野菜のジュース、スムージー、ジェラートと並んで、無添加の加工品やワインを売っています。条件は変わることがあるので、出かける前に電話(0553-39-8681)か公式サイトで確かめてください。

勝沼ワイン村の造り手たち

勝沼ワイン村には、東夢ワイナリー、La belle vigne(ラ・ベルヴィーニュ)、Nikkawaワイナリーといった小さな造り手が集まっています。畑のある等々力地区にはグレイスワイン(中央葡萄酒)もあります。福祉と農業を結ぶ造り手の一本は、勝沼の小規模ワイナリーの多様さを知る手がかりになります。山梨の産地全体は産地:山梨と第70講 山梨完全編に、ワイナリーを訪ねる準備は第51講にまとめています。

ケアフィットファームワイナリーのよくある質問

ケアフィットファームワイナリーは誰が営んでいる?
東京都千代田区に本部を置く公益財団法人日本ケアフィット共育機構です。山梨では障害者就労支援事業所「ケアフィットファーム」を運営し、あらゆる障害がある人たちと一緒に、土づくりから収穫までぶどうを育てています。
どんなぶどうを使っている?
公式サイトによれば、栽培するのは日本の地場品種である甲州とマスカット・ベーリーAのみ。畑は勝沼の下岩崎・等々力地区などにあり、防除には有機栽培で認められている石灰硫黄合剤とICボルドー(銅水和剤)のみを使うとしています。『Naked Orange H 2025』のように、韮崎市穂坂町の農家から譲り受けた甲州を使った銘柄もあります。
どんな造り方?
野生酵母で発酵させ、酸化防止剤・清澄剤の使用や濾過、補糖をできるだけ控えるのが基本です。甲州は果皮や種と一緒に醸すオレンジワインの造りが多く、『Kohaku』はフレンチオーク樽とステンレスタンクで約11か月熟成させています。
ワインはどこで買える?
公式サイトでは、甲州市の実店舗と楽天のショップで販売していると案内しています。直営の「地産 CAFE & SHOP けあふぃっとふぁーむ」(甲州市塩山赤尾650、JR塩山駅から徒歩約5分)は10:00〜12:00、13:00〜15:30の営業で、日曜・月曜・祝日が休みです。
ワイナリーで試飲や見学はできる?
勝沼ワイン村のワイナリーでの試飲・見学について、公式サイトには案内がありませんでした。訪ねたい場合は、ケアフィットファーム(0553-39-8681)に問い合わせてください。

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最終更新: 2026-11-01 / 編集: Vinotier編集部