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日本のワイナリー

月山トラヤワイナリー

gassan-toraya / 創業 1982年
産地
山形県西村山郡西川町
訪問
ショップ
代表銘柄
月山山麓(白・ロゼ・赤)・月虎メルロー
どんなワイナリー?

月山トラヤワイナリーは、山形県西村山郡西川町、月山のふもとにあるワイナリーで、運営は合資会社虎屋西川工場です。公式サイトによれば1982年に西川町の酒蔵を継いで「月山山麓トラヤワイン」の製造を始めました。原料は自家農園と契約農家の山形県産ぶどうのみで、定番の『月山山麓』と、樽を使う『月虎』のシリーズを造っています。

この記事の目次

元禄の酒蔵から、月山のふもとのワイナリーへ

月山トラヤワイナリーの歩みは、酒蔵の歴史と重なっています。公式サイトの「会社のあゆみ(酒蔵を含む)」によれば、始まりは1700年(元禄年間)。初代・大沼惣左エ門が山形市で虎屋酒造を創業し、大正時代の1922年には「千代寿」の銘柄で寒河江に酒蔵を構えて分家独立しました。

ワインに踏み出したのは1972年(昭和47年)。果実酒製造免許を取り、チェリーワインの醸造・販売を始めています。1982年(昭和57年)には西川町の酒蔵と「高砂印」を継いで「月山山麓トラヤワイン」の製造を開始し、ワイナリーとしての創業年はこの1982年とされています。1987年には「完全無添加」をうたう『月山山麓ほいりげ』を発売。2012年からは大沼寿洋さんが代表社員、大泉奈緒子さんが工場長を務め、企画部長に大泉匡寛さんの名前が並びます。運営会社は合資会社虎屋西川工場で、寒河江の千代寿虎屋株式会社とは公式サイトのフッターで結ばれています。

雪に覆われる畑と、葉月会のぶどう

原料は自家農園と契約農家の山形県産ぶどうだけ。公式サイトの「ぶどう畑について」では、自家農園とともに8軒の契約農家でつくる「葉月会」を組織し、栽培指導員による巡回指導や定期的な研修、現地での講習会を重ねていると紹介されています。社員も収穫に参加し、糖度を上げるために摘果・摘房を行うとのこと。

畑の一年は雪とともにあります。春に雪が消えても5月上旬までは遅霜の心配が残り、高温多湿の6月は病気との戦い、冬は大雪が畑を覆う——公式サイトはそうした月山山麓の条件をそのまま書いています。収穫は白ぶどうが9〜10月、黒ぶどうが10月中旬です。

山形県ワイン酒造組合のページに載る山形GI認定ワインの原料品種は、デラウェア、セイベル9110、ナイアガラ、マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーン、メルロー、シャルドネ。山形の果樹地帯らしい生食兼用品種と、欧州系品種が同じ蔵に並んでいます。

『月山山麓』と『月虎』——二つの柱

定番は『月山山麓』の白・ロゼ・赤。公式のワインリストでは、白はデラウェアらしい香りと酸・甘みのバランスを持つやや甘口、赤は蔵でゆっくり熟成させた軽めの辛口と紹介されています。GI認定の記載では、白がセイベル9110・デラウェア・ナイアガラ、ロゼがマスカット・ベーリーA、赤がマスカット・ベーリーA・ブラック・クイーン・メルローです。ラベルには、西川町のシンボルである月山をグラスのワインに見立てた絵が描かれています。

もう一つの柱が『月虎』。『月虎シャルドネ』は契約栽培のシャルドネを発酵後に樽で熟成させ、『月虎メルロー』はフランス産の樽で約1年熟成させた辛口と案内されています。ほかに、デラウェアを皮ごと発酵させたオレンジワイン『月山の兎』、酸化防止剤を使わずに仕込んだ『マスカットベーリーA』、マスカット・ベーリーA 100%の『やまがたロゼスパークリング』、酸味の強いさくらんぼ「モンモランシー」を使った『やまがたさくらんぼスパークリング』(375ml)も並びます。

コンクールでの評価も公式サイトに記録されています。2019年の日本ワインコンクールで『月虎メルロー2015』と『月山山麓マスカットベーリーA樽熟成2017』が金賞、日本ワイナリーアワードでは2020〜2022年に3つ星。2025年12月のお知らせでは、第28回ジャパンワインチャレンジ2025で『月虎メルロー2021』が金賞、『やまがたロゼスパークリング』が銅賞と報告されています。

訪ねる——売店と営業日

公式サイトの問い合わせ欄に記された営業時間は平日9:00〜17:00、土・日・祝日は不定休です。お知らせでは大型連休中の売店営業日を毎年案内しており(2025年は5月3〜6日)、年末年始の休業期間も告知されています。一方で、見学ツアーや試飲の受け付けについての記載は、2026年11月1日の確認時点では見当たりませんでした。条件は変わることがあるので、訪ねる前に電話(0237-74-4315)で確かめてください。遠方からは千代寿虎屋のオンラインストアでも購入できます。

所在地は西川町大字吉川79。公式サイトによれば山形自動車道・西川ICから車で約3分、西川町「海味」バス停から徒歩約10分です。駐車場の有無は公式サイトでは確認できませんでした。

山形のワイン地図の中で

山形県ワイン酒造組合の会員名簿を見ると、造り手は南陽市と上山市に多く集まり、上山市のタケダワイナリーや南陽市の酒井ワイナリーもその中にあります。月山トラヤワイナリーは、そこから北西へ、月山に向かう山あいの町に立つ一軒。山形県ワイン酒造組合の分類では村山エリアに入り、同じ村山の天童ワインとともに、果樹の町の酒蔵がワインへ広げてきた系譜を伝えます。県全体の産地像は山形の産地ガイドに、日本ワインの見取り図は第9講にまとめています。

月山トラヤワイナリーのよくある質問

月山トラヤワイナリーはいつからワインを造っている?
公式サイトの「会社のあゆみ」によれば、1982年(昭和57年)に西川町の酒蔵と「高砂印」を継いで「月山山麓トラヤワイン」の製造を始めました。母体の虎屋酒造は1700年(元禄年間)に山形市で創業した酒蔵で、1972年に果実酒製造免許を取ってチェリーワインを造り始めています。
どんなぶどうを使っている?
原料は自家農園と契約農家の山形県産ぶどうのみと案内されています。山形県ワイン酒造組合のページに載る山形GI認定ワインの原料品種は、デラウェア、セイベル9110、ナイアガラ、マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーン、メルロー、シャルドネです。
ワイナリーで見学や試飲はできる?
公式サイトには見学ツアーや試飲の案内は見当たりません。売店の営業日はお知らせで案内されており、問い合わせ欄の営業時間は平日9:00〜17:00(土・日・祝日不定休)です。訪ねる前に電話(0237-74-4315)で確かめてください。
代表的な銘柄は?
定番は『月山山麓』の白・ロゼ・赤。樽熟成の『月虎メルロー』『月虎シャルドネ』、マスカット・ベーリーA 100%の『やまがたロゼスパークリング』などがあります。公式サイトのお知らせでは、第28回ジャパンワインチャレンジ2025で『月虎メルロー2021』が金賞を受けたと報告されています。
アクセスは?
公式サイトによれば、山形自動車道の西川ICから車で約3分、西川町の「海味」バス停から徒歩約10分です。所在地は山形県西村山郡西川町大字吉川79です。

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最終更新: 2026-11-01 / 編集: Vinotier編集部