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Feature / 物語

日本ワインの父をめぐる旅 — マスカット・ベーリーAの系譜

にほんワインのちちをめぐるたび
岩の原葡萄園の第二号石蔵(歴史的なアーチ)
岩の原葡萄園の第二号石蔵(歴史的なアーチ) / Photo: “Iwanohara Vineyard” by Josh Furr, CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
この特集は

日本ワインの赤を語るうえで欠かせないのが、マスカット・ベーリーA(MBA)。「日本ワインの父」川上善兵衛が生み出したこの品種は、いまや国内ワイナリーの約3分の1で使われています。生みの親・岩の原葡萄園から、全国の造り手まで——MBAの系譜をたどる旅へ。

日本のワインには、ひとりの巨人がいます。川上善兵衛——「日本ワインの父」と呼ばれるこの人物は、明治のなかば、新潟・上越に岩の原葡萄園を開きました。彼が生涯をかけて挑んだのが、日本の風土に合うワインぶどうの育種。その結晶が、いまや日本中で愛される赤ワイン用品種マスカット・ベーリーAです。

この特集は、MBAの系譜をたどる旅。生みの親・岩の原葡萄園を起点に、北は山形、南は九州まで、この品種を醸すワイナリーを訪ねます。同じMBAでも、土地が変われば味わいも変わる——飲み比べれば、日本という国の多様さそのものが見えてきます。各蔵の訪問情報は、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。

岩の原葡萄園の第二号石蔵(歴史的なアーチ) 新潟・上越市 岩の原葡萄園 出発点はここ。川上善兵衛が1890年に開き、MBAを生んだ「日本ワインのふるさと」。石蔵を見学できる。 見学 試飲 ショップ 読む シャトー・メルシャンのワイン資料館(旧宮光園・宮崎第二醸造場の歴史建築) 山梨・甲州市勝沼町 シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー 日本ワインを牽引してきた名門。甲州とともにMBAも手がける、勝沼巡りの起点。 見学 試飲 ショップ 読む 山梨・甲州市勝沼町 まるき葡萄酒 勝沼の現存最古とされる老舗。MBAをはじめ甲州ぶどうの歴史を体現する一軒。 見学 試飲 ショップ 食事 読む タケダワイナリー(蔵王スターワインの蔵) 山形・上山市 タケダワイナリー 山形の自園自醸。無濾過・無添加スパークリング「サン・スフル」とともにMBAを育てる。 見学 試飲 ショップ 読む 山形・南陽市 酒井ワイナリー 1892年創業、東北最古級。無濾過の昔ながらの製法で、鳥上坂のMBAから力強い赤を生む。 試飲 ショップ 読む 都農ワインのボトル(キャンベル・アーリー ロゼと赤) 九州・宮崎県児湯郡都農町 都農ワイン 宮崎・都農。食用品種から世界が認めたロゼで知られ、MBAも栽培する九州の代表格。 見学 試飲 ショップ 食事 読む カタシモワイナリーの蔵(黒板壁の建物と樽) 大阪・柏原市 カタシモワイナリー 大阪・柏原の西日本最古。MBAも育て、たこ焼きに合う「たこシャン」で土地の食と結ぶ。 見学 ショップ 読む 北条ワイン醸造所の建物(ホージョーワインの看板) 鳥取・東伯郡北栄町 北条ワイン醸造所 鳥取・北条砂丘の中四国九州最古。砂地で甲州やMBAを育てる、稀少な砂丘ワイン。 ショップ 読む 九州・熊本県熊本市北区 熊本ワイン 熊本市唯一。菊鹿シャルドネで知られるが、県内産MBAなど日本品種も大切にする。 見学 試飲 ショップ 読む 広島三次ワイナリーの建物(赤屋根の観光施設) 広島・三次市 広島三次ワイナリー(TOMOÉ) 広島・三次。霧の海の盆地で、三次産100%のMBAやシャルドネがコンクールの常連に。 見学 試飲 ショップ 食事 読む

よくある質問

「日本ワインの父」とは誰のこと?
新潟・上越の岩の原葡萄園を1890年に開いた川上善兵衛(1868–1944)のことです。日本の気候・風土に合うワインぶどうの育種に生涯を捧げ、1万回を超える品種交雑から22品種を作出しました。
マスカット・ベーリーAとは?
川上善兵衛が生み出した日本固有の赤ワイン用品種です。いちごやキャンディを思わせる甘い香りと、軽やかでやわらかい味わいが特徴。今日では国内ワイナリーの約3分の1で使われる、日本を代表する赤ぶどうです。
マスカット・ベーリーAのワインはどのワイナリーで買える?
岩の原葡萄園(新潟)をはじめ、勝沼の老舗、山形の酒井ワイナリーやタケダ、宮崎の都農ワイン、大阪のカタシモなど全国で造られています。蔵ごとに個性が違うので、飲み比べも楽しめます。

最終更新: 2026-06-15 / 監修: Vinotier編集部 / 掲載情報は取材時点のもの。お出かけ前に各公式サイトでご確認ください。