代表銘柄 ヴュー・テレグラフの赤は、シャトーヌフ・デュ・パプの南東、丸い石(ガレ・ルレ)に覆われたラ・クローの台地の50ヘクタールから造られる一本です。グルナッシュ65%を軸に、60ヘクトリットルの大樽で20〜22か月熟成させ、収穫から2年で出荷されます。公式は、よい年は25年以上熟成するとしています。
- グルナッシュ主体
- 丸い石の台地
- 大樽熟成
- 無清澄・無濾過
- 長期熟成型
この記事の目次
どんなワインか
ドメーヌ・デュ・ヴュー・テレグラフは、南ローヌのシャトーヌフ・デュ・パプで6世代続くブリュニエ家のドメーヌです。看板の赤は国内では「ラ・クロー」の名で流通し、公式の技術資料では「ヴュー・テレグラフ ルージュ」と書かれています。
公式の「歴史」によると、始まりは1891年。ベダリッド村のアンリ・ブリュニエが、息子イポリットにラ・クローの土地を譲りました。丸い石が多すぎて、当時は耕せない土地と見られていた場所です。イポリットがそこに最初の樹を植え、その子ジュールが畑を17ヘクタールに広げて「ヴュー・テレグラフ」と名付けました。1821年、光学式の通信塔がこの台地に建てられたことにちなむ名前です。
第二次大戦後は4代目のアンリが畑を一続きの55ヘクタールまで広げ、「ヴュー・テレグラフらしさ」を世界の市場に広めました。1980年代のはじめからは息子のフレデリックとダニエルが共同で率い、2015年以降は6代目のニコラ、エドゥアール、マノンも加わっています。
畑と造り
畑はアペラシオンの南東、3つの村が接するラ・クローの台地にあり、赤に使う区画は50ヘクタールです。深さ1〜1.5メートルの中新世のモラッセ層が石の多い厚い粘土層の上にあり、表面をアルプスの氷河が運んだ丸い石(ガレ・ルレ)が覆います。公式は、このワインの独特のミネラル感を「厚い石の層で濾されたかのよう」と表現しています。
品種はグルナッシュ65%、ムールヴェードルとシラーが15%ずつ、残り5%がサンソーやクレレットなど。平均樹齢は70年です。手摘みのあと畑で2回、醸造所で1回選果し、ステンレス槽と木の槽で30〜40日かけて発酵させます。熟成は60ヘクトリットルのフランス産オークの大樽で20〜22か月。清澄も濾過もせずに瓶詰めし、2年で出荷されます。公式は自らの姿勢を、レシピではなく土地のワイン、試飲よりも食卓のためのワインと述べています。
飲み頃と楽しみ方
公式は、よい年は25年以上熟成するとし、飲む温度の目安を17℃としています。若い年は早めに抜栓し、大きめのグラスで。羊や鴨のロースト、煮込み料理に合わせる夜に向く一本です。
同じ村の造り手を知るなら、クロ・デ・パプと並べてみるのも一案です。産地全体の地図は銘醸図鑑 シャトーヌフ・デュ・パプにまとめています。
※面積・品種の比率・生産量は公式技術資料の記載時点の情報です。
ドメーヌ・デュ・ヴュー・テレグラフ シャトーヌフ・デュ・パプ ラ・クロー(赤)の
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ドメーヌ・デュ・ヴュー・テレグラフ シャトーヌフ・デュ・パプ ラ・クロー(赤)の
ワイン情報
| 名称 | ドメーヌ・デュ・ヴュー・テレグラフ シャトーヌフ・デュ・パプ ラ・クロー(赤)Domaine du Vieux Télégraphe Châteauneuf-du-Pape La Crau Rouge |
| 生産者 | ドメーヌ・デュ・ヴュー・テレグラフ(ブリュニエ家) |
| 位置づけ | 代表銘柄 |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ローヌ/南ローヌ(シャトーヌフ・デュ・パプ、ラ・クローの台地) |
| 原産地呼称 | AOCシャトーヌフ・デュ・パプ |
| 主な品種 | グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー、サンソー、クレレット |
| 畑 | ラ・クローの台地(アペラシオンの南東、ベダリッド・シャトーヌフ・デュ・パプ・クルテゾンの3村が接する所)の50ha(公式技術資料) |
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| 土壌 | 深さ1〜1.5mの中新世のモラッセ層が、石を多く含む厚い粘土層の上にあり、表面をアルプス由来の丸い石(ガレ・ルレ)が覆う(公式技術資料) |
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| 品種と樹齢 | グルナッシュ・ノワール65%、ムールヴェードル15%、シラー15%、サンソー・クレレットほか5%。平均樹齢70年(公式技術資料) |
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| 造り | 手摘みで畑で2回、醸造所で1回選果。軽く破砕し、選んで除梗。ステンレス槽と木製槽で30〜40日の伝統的な発酵(公式技術資料) |
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| 熟成と出荷 | フランス産オークの60hlの大樽(フードル)で20〜22か月。清澄も濾過もせずに瓶詰めし、2年で出荷(公式技術資料) |
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| 生産量 | 750mlに換算して最大およそ20万本(公式技術資料の「生産可能量」) |
| 飲み頃の温度 | 17℃(公式技術資料) |
| グラス | 大ぶりなブルゴーニュ型、またはローヌの赤向けの大きめのグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は、よい年は25年以上熟成するとしている。若い年はデキャンタで空気に触れさせるのが一般的な目安 |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「ヴュー・テレグラフ(古い電信塔)」という名前の由来は?
公式によると、1821年、光学式の腕木通信(テレグラフ)を発明したクロード・シャップが、ラ・クローの台地に中継塔を建てました。ブリュニエ家の3代目ジュールが畑を17ヘクタールまで広げ、そのワインに「ヴュー・テレグラフ」と名付けたのが始まりです。
「テレグラム」とは何が違いますか?
どちらも同じ家が造るシャトーヌフ・デュ・パプの赤です。公式サイトの品揃えでは、看板の「ヴュー・テレグラフ」の赤・白と並んで「テレグラム」が別の赤として紹介されています。国内では「ラ・クロー」の名で流通しているのが看板の赤で、公式の技術資料では「ヴュー・テレグラフ ルージュ」と書かれています。
出典・確認日
6件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-30 / 編集: Vinotier編集部