代表銘柄(赤の唯一のキュヴェ) クロ・デ・パプは、シャトーヌフ・デュ・パプで代々続くアヴリル家のドメーヌで、赤も白もそれぞれ1種類だけを瓶詰めします。赤はアペラシオン各地の24区画のぶどうを合わせたもので、グルナッシュにムールヴェードル、シラーなどを加え、新樽を使わない大樽で熟成されます。
この記事の目次
どんなワインか
クロ・デ・パプは、南ローヌのシャトーヌフ・デュ・パプで長く続くアヴリル家のドメーヌです。ドメーヌの公式サイトは現在「準備中」の表示だけのため、ここではオーストリアのワイン誌vinaria(2022年)と、Sotheby’s Wineの記事(2024年)をもとに整理します。
vinariaによると、アヴリル家は1896年に「クロ・デ・パプ」の名でワインを売り始めました。名前は、かつての教皇の城の近くにある、壁に囲まれた(クロ)区画に由来します。現在はポール=ヴァンサン・アヴリルが率いており、同誌はブルゴーニュで学んだ彼が、繊細さと上品さを重んじるワイン造りを持ち帰ったと紹介しています。
畑と造り
このドメーヌの考え方は、赤も白も1種類だけという点に表れています。vinariaによると、畑は35ヘクタールで、アペラシオン全体に散らばる24の区画からなります。西側の砂の多い土から、北東のラ・クローの台地に代表される石の多い粘土石灰質まで、性格の違う区画のぶどうを合わせることで、複雑さと釣り合いが生まれると同誌は説明しています。なお、Sotheby’s Wineは畑の広さを40ヘクタールとしており、資料によって数字に幅があります。
赤の主な品種はグルナッシュで、ムールヴェードルとシラーなどを加えます。比率は年によって変わり、vinariaの試飲記事では2019年がグルナッシュ50%・ムールヴェードル30%・シラー10%でした。収量は1ヘクタールあたり20ヘクトリットル未満と低く、発酵後はやや長めに果皮を漬け込み、新樽を使わない大樽で熟成させます。Sotheby’s Wineは、細かな選果と低い収量が品質の源だと書いています。
飲み頃と楽しみ方
vinariaは、このドメーヌのワインを繊細さと長い寿命の点でアペラシオン屈指と評しています。若い年は数年以上寝かせてから開けるのが一般的な目安で、大ぶりのグラスでゆっくり楽しみたいワインです。同じ産地でグルナッシュを極めたシャトー・ラヤスと比べると、造り手ごとの考え方の違いがよく分かります。
※畑の面積・品種構成は資料や年によって異なります。最新の情報は輸入元などでご確認ください。
クロ・デ・パプ シャトーヌフ・デュ・パプ(赤)の
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
クロ・デ・パプ シャトーヌフ・デュ・パプ(赤)の
ワイン情報
| 名称 | クロ・デ・パプ シャトーヌフ・デュ・パプ(赤)Clos des Papes Châteauneuf-du-Pape Rouge |
| 生産者 | クロ・デ・パプ(ポール・アヴリル) |
| 位置づけ | 代表銘柄(赤の唯一のキュヴェ) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ローヌ/南ローヌ・シャトーヌフ・デュ・パプ |
| 原産地呼称 | AOCシャトーヌフ・デュ・パプ |
| 主な品種 | グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー |
| 歴史 | 1896年に「クロ・デ・パプ」の名でワインを売り始めたとされる(vinaria 2022年) |
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| 名前の由来 | かつての教皇の城の近くにある、壁(クロ)に囲まれた区画から(vinaria) |
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| 畑 | 35ha・24区画(vinaria 2022年)。Sotheby's Wine(2024年)は40haとしており、資料によって面積に幅がある |
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| キュヴェ | 赤と白をそれぞれ1種類だけ瓶詰め。白は生産量の約1割(vinaria) |
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| 品種構成 | グルナッシュ、ムールヴェードル、シラーなど。vinariaの試飲記事では2019年がグルナッシュ50%・ムールヴェードル30%・シラー10%、2020年は40%・30%・10%(残りはほかの土着品種) |
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| 収量と熟成 | 収量は20hl/ha未満。新樽を使わず、大樽(フードル)で熟成(vinaria) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | 大ぶりのボルドー型かローヌ用のグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型とされる。若い年は数年以上寝かせるのが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
上級キュヴェや単一畑のワインはありますか?
オーストリアのワイン誌vinariaによると、クロ・デ・パプはシャトーヌフ・デュ・パプの赤と白をそれぞれ1種類だけ瓶詰めしています。赤はアペラシオン各地に散らばる24区画のぶどうを合わせたもので、区画ごとに分けたキュヴェや特別なキュヴェは造らない方針です。
畑の広さが資料によって違うのはなぜですか?
vinaria(2022年)は35ヘクタール・24区画、Sotheby's Wine(2024年)は40ヘクタールとしており、ほかにも29〜32ヘクタールとする販売店の資料があります。調べた時期や数え方の違いと考えられますが、公式サイトが準備中のため確かめられていません。当ページでは数字を断定せず、出典ごとに示しています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-19 / 編集: Vinotier編集部