グラン・ヴァン シャトー・ラヤスは、南ローヌのシャトーヌフ・デュ・パプでグルナッシュ100%の赤を造る小さなシャトーです。公式サイトは、森の中に「引きこもった」約10ヘクタールの畑のとても砂質でやせた土壌が、繊細さに富むワインを生むと説明しています。1880年からレイノー家が受け継いできました。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・ラヤスは、南ローヌのシャトーヌフ・デュ・パプにある小さなシャトーです。公式サイトによると、赤は**グルナッシュ100%**、白はグルナッシュ(ブラン)とクレレットを半分ずつ使います。シャトーヌフ・デュ・パプは多くの品種をブレンドできることで知られる産地ですが、ラヤスの赤はグルナッシュだけで造られます。
公式サイトはこのシャトーを、森の中に「引きこもった」約10ヘクタールの小さな畑と紹介しています。土壌はとても砂質でやせていて、それが繊細さに富むワインを生むと説明されています。力強さよりも香りと繊細さで語られることの多いワインで、シャトーヌフ・デュ・パプのなかでも独特の存在と評されます。
レイノー家の4代
公式サイトの年表によると、始まりは1880年です。アヴィニョン近郊で公証人をしていたアルベール・レイノーが45歳で聴力を失い、仕事を変えるためにラヤスを買い取りました。1920年には息子のルイ・レイノーの代でワインの瓶詰めが始まり、地元から国内へと販売が広がります。ルイはその後、サリアンのドメーヌ・デ・トゥール(1935〜38年)と、オランジュの北のシャトー・ド・フォンサレット(1945年)も手に入れました。
1978年にはルイの末の息子ジャック・レイノーが後を継ぎ、土壌のバランスとワインの品質の関係に特に関心を寄せたと公式は記しています。1997年にジャックが急逝すると、甥のエマニュエル・レイノーが経営を引き継ぎました。シャトーヌフ・デュ・パプの生産者組合は、彼が力強さより繊細さを重んじ、出荷前の長い熟成を選び、収穫をいちばん遅く始めることを誇りにしていたと伝えています。同組合は2025年11月25日に、エマニュエル・レイノーの訃報を伝えました。
飲み頃と楽しみ方
ラヤスは長い熟成を経て真価を見せる赤とされ、生産量の少なさから入手が難しいワインでもあります。開けるときは香りを閉じ込めないよう、16〜18℃前後で大ぶりのグラスを使い、時間とともに広がる香りを追うのがおすすめです。南ローヌ全体の中での位置づけは第8講 ローヌ完全編、熟成の考え方は第29講 ヴィンテージと熟成完全編で学べます。
※価格はヴィンテージや時期により大きく変わります。最新の情報は生産者の公式サイトでご確認ください。
シャトー・ラヤス シャトーヌフ・デュ・パプ(赤)の
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・ラヤス シャトーヌフ・デュ・パプ(赤)の
ワイン情報
| 名称 | シャトー・ラヤス シャトーヌフ・デュ・パプ(赤)Château Rayas Châteauneuf-du-Pape Rouge |
| 生産者 | シャトー・ラヤス(レイノー家) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ローヌ/南ローヌ・シャトーヌフ・デュ・パプ |
| 原産地呼称 | AOCシャトーヌフ・デュ・パプ |
| 主な品種 | グルナッシュ |
| 畑 | 森の中に「引きこもった」約10ヘクタールの小さな畑。とても砂質でやせた土壌(公式) |
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| 歴史 | 1880年にアルベール・レイノーが取得。1920年に息子ルイの代で瓶詰めと販売を開始 |
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| 継承 | 1978年にジャック・レイノー、1997年からは甥のエマニュエル・レイノーが経営 |
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| 同じ家の他の蔵 | シャトー・ド・フォンサレット、シャトー・デ・トゥール。ワインはラヤスとデ・トゥールのセラーで熟成される |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後 |
| グラス | ブルゴーニュ型など香りが広がる大ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 長い熟成に耐える赤とされる。若いヴィンテージは数年以上寝かせてからが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
シャトー・ラヤスはほかのシャトーヌフ・デュ・パプと何が違いますか?
シャトーヌフ・デュ・パプは多くの品種をブレンドできる産地ですが、ラヤスの赤はグルナッシュ100%です。また、この産地は丸い石に覆われた畑のイメージが強い一方、ラヤスの畑は森に囲まれた、とても砂質でやせた土壌だと公式サイトは説明しています。公式はこの土地が繊細さに富むワインを生むとしています。
誰が造っているのですか?
公式サイトによると、1880年にアルベール・レイノーが取得して以来、レイノー家が4代にわたって受け継いできました。1997年からは甥のエマニュエル・レイノーが経営していましたが、シャトーヌフ・デュ・パプの生産者組合は2025年11月25日に彼の訃報を伝えています。その後の体制については、今回確認できた資料には記載がありませんでした。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部