グラン・ヴァン オルネッライアは、トスカーナ・ボルゲリのテヌータ・デッロルネッライアが造るボルゲリ・スペリオーレDOCの赤です。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にメルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドを合わせ、新樽を中心としたバリックで約18か月、瓶で約12か月寝かせてから出荷されます。
- 豊潤
- 凝縮感
- 上品なタンニン
- 地中海の灌木の香り
- 長期熟成型
この記事の目次
どんなワインか
オルネッライアは、トスカーナ州の海沿い、ボルゲリにあるテヌータ・デッロルネッライアの看板の赤ワインです。生産者の公式サイトによると、蔵の創設は1981年、最初のオルネッライアが世に出たのは1985年です。創設者ロドヴィコ・アンティノーリの時代を経て、現在は700年の歴史を持つフィレンツェのフレスコバルディ家が所有しています。創設の経緯や所有の移り変わりは海外ワイナリー:オルネッライアで詳しく紹介しています。
原産地呼称はボルゲリDOCスペリオーレです。ボルゲリの保護協会によると、スペリオーレは2年以上の熟成(うち1年以上は樽)が求められる、ボルゲリの赤の上位区分です。
味わいは、豊潤で肉付きがよく、それでいて上品と評されるスタイルです。生産者は2023年ヴィンテージについて、熟したブルーベリーやブラックベリーの香りに、トーストしたアーモンドやカカオ、地中海の灌木の香りが重なり、凝縮しながらもふくよかで、絹のようなタンニンが長い余韻を支えると表現しています。これは生産者の言葉であり、当サイトが試飲した所感ではありません。
畑と造り
公式サイトによると、オルネッライアの土壌は海成・沖積・火山性の土が入り混じっています。かつて海の底だった低い区画には砂や泥灰土、海の化石が残り、少し標高が上がると石灰質の小石を含む粘土が現れます。畑は数十の小さな区画に分かれ、それぞれ別々に手入れされます。主に南西を向き、海に沈む夕日を受ける向きです。
品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドの4つ。比率は年によって変わり、2023年の公式技術資料ではカベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロー26%、カベルネ・フラン12%、プティ・ヴェルド7%、アルコール度数14.5%でした。
造りの手順は技術資料に細かく記されています。ぶどうは手摘みで15kgの小箱に収穫し、除梗の前後に二重の選果台で手選別。2016年からは光学選別機も加えています。品種と区画ごとに分けて、ステンレスとコンクリートのタンクで26〜30℃で約1週間発酵させ、約15日のマセラシオンを行います。マロラクティック発酵は主に樽の中で行い、新樽70%、1回使用30%のバリックで約18か月熟成。最初の12か月のあとにブレンドを組み、樽に戻してさらに6か月寝かせる二段構えです。瓶詰め後も12か月寝かせてから出荷されます。2021年の技術資料も新樽70%、約18か月と同じ方針を示しています。
セカンドワインとの違い
同じ蔵のレ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライアは、生産者が「誇りあるセカンドワイン」と呼ぶ一本です。同じ品種、同じ空の下、同じ考え方で造られながら、メルローの比率が高く、新樽比率も低め(2024年は30%)で、樽熟成も約15か月とやや短くなります。オルネッライアの個性を先取りして伝えるワインと位置づけられています。
また2006年ヴィンテージからは、毎年その年の性格を一語で表し、現代アーティストがラベルと作品を手がける**「ヴェンデミア・ダルティスタ」**を続けています。2023年はマリーナ・アブラモヴィッチが「ラ・ヴィタリタ(生命力)」を表現し、6本入りケースに特別ラベルが1本ずつ入ると生産者は説明しています。
飲み頃と楽しみ方
オルネッライアは長期熟成型とされ、若いうちから果実の豊かさを感じられる一方、数年以上寝かせることで香りが複雑になっていくといわれます。ヴィンテージごとの読み方は年別解説:オルネッライア2021で、生産者の技術資料をもとに整理しています。
温度は16〜18℃前後、ボルドー型の大ぶりなグラスが目安です。若いヴィンテージは早めに抜栓して空気に触れさせると開きやすいでしょう。牛肉や仔羊のロースト、ジビエなどがよく合います。価格は4万円前後からが目安ですが、ヴィンテージや為替、アートラベルの有無で変わります。ボルゲリという産地全体は銘醸図鑑:ボルゲリで紹介しています。
オルネッライアの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
オルネッライアの
ワイン情報
| 名称 | オルネッライアOrnellaia |
| 生産者 | オルネッライア(テヌータ・デッロルネッライア) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | イタリア/トスカーナ/ボルゲリ |
| 原産地呼称 | ボルゲリ・スペリオーレDOC |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド |
| 創設と初ヴィンテージ | 1981年創設、1985年に最初のオルネッライアを発表 |
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| 品種構成(近年の例) | 2023年はカベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロー26%、カベルネ・フラン12%、プティ・ヴェルド7%。比率は年によって変わる |
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| 土壌 | 海成・沖積・火山性の土壌が混在。低い区画は砂と泥灰土、やや高い区画は石灰質の小石を含む粘土。畑は数十の区画に分かれ、主に南西向き |
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| 醸造 | 品種・区画ごとに別々に醸造。ステンレスとコンクリートのタンクで発酵、約15日のマセラシオン(2023年) |
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| 熟成 | バリック(新樽70%、1回使用30%)で約18か月。12か月後にブレンドして樽へ戻し、さらに6か月。瓶詰め後12か月寝かせて出荷(2023年) |
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| 所有 | フレスコバルディ家 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後 |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型とされ、若いヴィンテージは数年以上寝かせてからが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 約4万円〜(ヴィンテージで変動) |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
オルネッライアはどんなワイン?
1981年にトスカーナのボルゲリで創設されたテヌータ・デッロルネッライアの看板の赤で、最初のヴィンテージは1985年です。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にメルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドを合わせたボルドー品種のブレンドで、原産地呼称はボルゲリDOCスペリオーレです。
品種の比率は毎年同じ?
いいえ、年によって変わります。公式技術資料では、2023年がカベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロー26%、カベルネ・フラン12%、プティ・ヴェルド7%、2021年がカベルネ・ソーヴィニヨン53%、メルロー25%、カベルネ・フラン15%、プティ・ヴェルド7%でした。近年はカベルネ・ソーヴィニヨンが半分強を占める例が続いています。
アートラベルとは?
「ヴェンデミア・ダルティスタ」という試みで、毎年その年の個性を一語で表し、現代アーティストが作品と特別ラベルを手がけます。2023年は「ラ・ヴィタリタ(生命力)」をテーマにマリーナ・アブラモヴィッチが担当し、750ml瓶6本入りのケースには特別ラベルが1本ずつ入ると生産者は説明しています。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
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最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部