Masseto
グラン・ヴァン マッセートは、トスカーナ・ボルゲリの「マッセートの丘」の青い粘土に植えられたメルローから造られる赤です。公式によると正式な初リリースは1987年。新樽100%のバリックで24か月、瓶で12か月寝かせてから出荷されます。オルネッライアから生まれ、現在は専用のワイナリーを持つ独立したブランドとして造られています。
この記事の目次
どんなワインか
マッセートは、トスカーナ州の海沿い、ボルゲリのカスタニェート・カルドゥッチにある「マッセートの丘」から生まれる赤ワインです。公式サイトによると、正式な初リリースは1987年。その前年の1986年に、丘の粘土に植えた新しいメルローの畑の初収穫を試験的に瓶詰めしており、これがマッセートの「原型」とされています。
メルローのワインとして知られ、公式も「メルローの多様な表現」と説明しています。原産地呼称はトスカーナIGTです。公式は2023年ヴィンテージについて、ブラックベリーや熟したさくらんぼ、黒胡椒、甘いたばこ、黒鉛の香りがあり、若いタンニンはすでに磨かれ、酸が勢いと新鮮さを与えると表現しています。これは生産者の言葉であり、当サイトの試飲所感ではありません。
畑と造り
このワインの個性を決めるのは青い粘土です。公式によると、畑の下には数百万年前に海底だった鮮新世の粘土層があり、化石を含んでいます。石のように硬いのにもろさもあるこの粘土が、マッセートの力強さと絹のような上品さの対比に表れると説明されています。海に反射した光や海風も、ぶどうの成熟を穏やかにする要素として挙げられています。
醸造は「最小限の介入」が基本です。2023年の資料では、手摘みで15kgの箱に収穫し、除梗と軽い破砕のあと重力でコンクリートタンクへ。区画ごとに野生酵母で発酵させ、マセラシオンは21〜28日。マロラクティック発酵は新樽100%のバリックで行い、区画ごとに12か月熟成させたあとブレンドして樽へ戻し、合計24か月。瓶詰め後さらに12か月寝かせて出荷されます。
2019年4月には専用のワイナリーがお披露目され、報道は、これがオルネッライアとは別の道を歩むマッセートの独立を形にしたものだと伝えました。公式によると重力式の建物で、中心のカヴォーには1986年以降の全ヴィンテージが保管されています。オルネッライアとの関係は海外ワイナリー:オルネッライアでも紹介しています。
飲み頃と楽しみ方
マッセートは長期熟成型の赤とされ、若いヴィンテージは数年以上寝かせてから開けるのが一般的です。若いうちに楽しむならデキャンタで空気に触れさせ、16〜18℃前後で大ぶりのグラスを使うのがおすすめです。トスカーナ全体の中での位置づけは第56講 トスカーナ&中部イタリア完全編で学べます。
※品種構成・熟成期間・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は生産者の公式サイトでご確認ください。
マッセートの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
マッセートの
ヴィンテージ
| 2023 | 公式は、春の豊富な雨と35℃前後の夏の暑さで凝縮した果実が得られ、8月末の雨と9月の涼しい夜が香りと酸を保ったと説明 |
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| 2022 | 約75日の暑さと乾燥のあと夏の嵐で樹が回復。9月6日にメルローの収穫を始め、10月9日にカベルネ・フランで収穫を終えたと公式は記す |
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マッセートの
ワイン情報
| 名称 | マッセートMasseto |
| 生産者 | マッセート(フレスコバルディ家) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | イタリア/トスカーナ/ボルゲリ(カスタニェート・カルドゥッチ) |
| 原産地呼称 | トスカーナIGT |
| 主な品種 | メルロー |
| 初リリース | 正式な初リリースは1987年。1986年にメルローを試験的に瓶詰めした「原型」がある |
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| 土壌 | 海底だった鮮新世の青い粘土。化石を含み、石のように硬い一方でもろさもあると公式は説明 |
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| 醸造 | 手摘みで15kgの箱に収穫。重力でコンクリートタンクへ送り、区画ごとに野生酵母で発酵。マセラシオンは21〜28日(2023年) |
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| 熟成 | 新樽100%のバリックでマロラクティック発酵。区画別に12か月の後にブレンドして樽へ戻し、計24か月。瓶詰め後12か月寝かせて出荷(2023年) |
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| ワイナリー | 重力式の専用ワイナリー。中心のカヴォー(貯蔵庫)に1986年以降の全ヴィンテージを保管 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後 |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型とされる。若いヴィンテージは数年以上寝かせてからが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
マッセートはメルロー100%ですか?
マッセートはメルローのワインとして知られ、公式サイトも「メルローの多様な表現」と説明しています。一方、近年の公式のヴィンテージ資料には、メルローに続いてカベルネ・フランを収穫したという記述があります(2019年、2020年、2022年など)。ブレンド比率は公式資料では確認できなかったため、年ごとの構成は生産者の最新資料で確かめてください。
オルネッライアとはどういう関係ですか?
マッセートはボルゲリのテヌータ・デッロルネッライアから生まれたワインです。2019年4月の報道では、マッセートは何年も前からオルネッライアとは別の道を歩んでおり、新しい専用ワイナリーがその独立を形にしたと伝えられました。販売もイタリア・アメリカ・カナダを除いて別の流通網で行われています。公式サイトでは、フレスコバルディ社のランベルト・フレスコバルディ会長がこのワインと畑について語っています。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
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最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部