セカンドワイン レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライアは、ボルゲリのオルネッライアが造るセカンドワインです。生産者は「イタリアで最初のセカンドワイン」と紹介し、グラン・ヴァンと同じ品種・同じ考え方で造りながら、メルローが多めで、樽熟成も約15か月と短めです。表記は2023年までボルゲリDOCロッソ、2024年はトスカーナIGTロッソです。
- 果実味豊か
- 親しみやすい
- みずみずしい酸
- なめらかなタンニン
この記事の目次
どんなワインか
レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライアは、トスカーナ・ボルゲリのオルネッライアが造るセカンドワインです。生産者の公式サイトは、このワインのデビューを**「イタリアで最初のセカンドワイン」の誕生として、蔵の歴史の節目に挙げています。初ヴィンテージは1997年**と、英語圏のワイン媒体が伝えています。
生産者はこのワインを「誇りあるセカンドワイン」と呼び、グラン・ヴァンと同じ品種、同じ空の下、同じ考え方で造られ、オルネッライアの個性を先取りして伝えるワインだと説明しています。若々しい活力に、時間とともに成熟の魅力が加わっていく、というのが生産者の描く姿です。オルネッライアの若い樹のぶどうが使われることが多いと紹介する媒体もあります。
味わいについて、生産者は2024年ヴィンテージを、ラズベリーや赤すぐりなどの赤い果実の香りに花やスパイスのニュアンスが重なり、みずみずしい酸と上品なタンニンを持つ、親しみやすいワインと表現しています。これは生産者の言葉であり、当サイトが試飲した所感ではありません。
畑と造り
品種はメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドの4つで、近年はメルローが主体です。公式技術資料では、2024年がメルロー49%、カベルネ・ソーヴィニヨン21%、プティ・ヴェルド17%、カベルネ・フラン13%、2023年がメルロー44%、カベルネ・ソーヴィニヨン37%、カベルネ・フラン11%、プティ・ヴェルド8%でした。年ごとにかなり動くことがわかります。
造りは、オルネッライアと同じく丁寧です。ぶどうは手摘みで15kgの小箱に収穫し、除梗の前後に二重の選果台で手選別、さらに光学選別にかけます。品種・区画ごとに分けて、2024年はステンレスとコンクリートのタンクで22〜26℃で約10日発酵させ、10〜15日のマセラシオンを行いました。熟成は**新樽30%、2〜3回使用70%**のバリックで約15か月。最初の8か月のあとにブレンドを組んで樽に戻し、さらに7か月寝かせます。瓶詰め後は6か月おいて出荷されます。2023年は新樽25%・1回使用75%で約15か月、12か月目にブレンドしてさらに3か月という手順でした。
オルネッライアとの違い
グラン・ヴァンのオルネッライアは、近年カベルネ・ソーヴィニヨンが半分強を占め、新樽70%で約18か月、瓶でも12か月寝かせてから出荷されます。これに対しレ・セッレ・ヌオーヴェはメルローが多く、新樽比率が低く、樽も瓶も熟成期間が短い。同じ畑と同じ哲学から、より早く開く方向へ組み立てたワインといえます。
原産地呼称の表記にも違いがあります。オルネッライアはボルゲリDOCスペリオーレですが、レ・セッレ・ヌオーヴェは2022年・2023年の公式資料でボルゲリDOCロッソ、2024年はトスカーナIGTロッソと記されています。変更の理由は公式資料からは確認できず、販売店によっては2024年をボルゲリDOCと案内している例もあります。ボルゲリの原産地呼称の区分は銘醸図鑑:ボルゲリで整理しています。
飲み頃と楽しみ方
リリース後まもなくから果実の豊かさを楽しめるとされ、数年寝かせると香りに落ち着きが出てくるといわれます。温度は16〜18℃前後、ボルドー型のグラスが目安です。ハンバーグや牛肉のグリル、きのこを使った煮込みなど、日常の肉料理にも合わせやすい一本です。
価格は1万円前後からが目安で、ヴィンテージや為替で変わります。グラン・ヴァンとの飲み比べは、同じ蔵が品種構成と熟成の長さで何を変えているかを体感するよい方法です。蔵の歴史は海外ワイナリー:オルネッライアで、イタリアワイン全体は第7講 イタリア完全編で紹介しています。
レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライアの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライアの
ワイン情報
| 名称 | レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライアLe Serre Nuove dell'Ornellaia |
| 生産者 | オルネッライア(テヌータ・デッロルネッライア) |
| 位置づけ | セカンドワイン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | イタリア/トスカーナ/ボルゲリ |
| 原産地呼称 | トスカーナIGT(2024年)/ボルゲリDOC(2023年まで) |
| 主な品種 | メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド |
| 生産者での位置づけ | オルネッライアのセカンドワイン。生産者は「イタリアで最初のセカンドワイン」と紹介 |
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| 初ヴィンテージ | 1997年とされる(英語圏のワイン媒体による) |
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| 品種構成(近年の例) | 2024年はメルロー49%、カベルネ・ソーヴィニヨン21%、プティ・ヴェルド17%、カベルネ・フラン13%。2023年はメルロー44%、カベルネ・ソーヴィニヨン37%、カベルネ・フラン11%、プティ・ヴェルド8%。年によって変わる |
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| 醸造 | 品種・区画ごとに別々に醸造。ステンレスとコンクリートのタンクで22〜26℃で約10日発酵、10〜15日のマセラシオン(2024年) |
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| 熟成 | バリック(新樽30%、2〜3回使用70%)で約15か月。8か月後にブレンドして樽へ戻し、さらに7か月。瓶で6か月寝かせて出荷(2024年) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後 |
| グラス | ボルドー型のグラス |
| 飲み頃の目安 | リリース後まもなくから楽しめるとされ、数年の熟成で変化も楽しめる(ヴィンテージによる) |
| 価格帯の目安 | 約1万円〜(ヴィンテージで変動) |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
レ・セッレ・ヌオーヴェはどんなワイン?
ボルゲリのオルネッライアが造るセカンドワインです。生産者は、グラン・ヴァンと同じ品種、同じ空の下、同じ考え方で造られ、オルネッライアの個性を先取りして伝えるワインと説明しています。メルローを主体に、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドを合わせます。
オルネッライアとの違いは?
公式技術資料で比べると、オルネッライアがカベルネ・ソーヴィニヨン主体で新樽70%・約18か月の樽熟成、瓶熟成12か月なのに対し、レ・セッレ・ヌオーヴェはメルロー主体で新樽25〜30%・約15か月の樽熟成、瓶熟成6か月(2024年)です。原産地呼称も、オルネッライアがボルゲリDOCスペリオーレであるのに対し、こちらは2023年までボルゲリDOCロッソ、2024年はトスカーナIGTロッソと表記されています。
なぜ2024年はトスカーナIGTなの?
生産者の技術資料は2024年をトスカーナIGTロッソと記していますが、表記を変えた理由は確認できませんでした。販売店によっては2024年をボルゲリDOCと案内している例もあるため、購入時はラベルの表記を確かめるのが確実です。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
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最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部