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サッシカイア

Sassicaia / サッシカイア(テヌータ・サン・グイド)

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サッシカイアのボトル(楽天市場の販売店の写真)
グラン・ヴァン

サッシカイアは、トスカーナ海岸ボルゲリのテヌータ・サン・グイドが造る、カベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤です。1967年までは家族と友人のための私蔵ワインで、1968年ヴィンテージが1971年に初めて市場に出ました。このワインのためだけの原産地呼称「ボルゲリ・サッシカイアDOC」を名乗ります。

  • しなやか
  • 香り高い
  • 涼しげな印象
  • 長期熟成型
この記事の目次

どんなワインか

サッシカイアは、トスカーナ州のティレニア海沿岸、ボルゲリにあるテヌータ・サン・グイドの赤ワインです。名前は畑に多い**石や小石(サッシ)**に由来すると、生産者自身が説明しています。マリオ・インチーザ・デッラ・ロケッタ侯爵が、この石の多い土地をボルドーのグラーヴ地区に似ていると考え、1944年に標高およそ400mのカスティリオンチェッロに1ヘクタールあまりのカベルネ・ソーヴィニヨンを植えたのが始まりとされます。

1945年から1967年まで、サッシカイアは家族と親しい友人のためだけのワインでした。市場に出た最初のヴィンテージは1968年で、発売は1971年です。生産者の公式サイトは、評論家ルイジ・ヴェロネッリが1974年に寄せた賛辞を、このワインの価値を最初に認めた言葉として紹介しています。誕生の経緯と、テーブルワイン扱いから専用DOCに至るまでの流れは、海外ワイナリー:サッシカイアと銘醸図鑑:ボルゲリで詳しく扱っています。

味わいは、ボルゲリの同輩に比べてしなやかで香り高く、どこか涼しげと評されることの多いスタイルです。ワイン・スペクテーター誌は2015年ヴィンテージを、カシスやブラックベリー、スミレの香りを持ち、生き生きとした酸が長い余韻を導くワインとして評しています。

畑と造り

公式サイトによると、ぶどうは自社畑のカスティリオンチェッロ、アイア・ヌオーヴァ、チェッレータ、サッシカイア・ディ・ソプラ、サン・マルティーノで育てられています。2,500ヘクタールの敷地のうち、土壌・微気候・向きの面で最も適した土地だけをぶどう畑にしている、というのが生産者の説明です。土壌は泥灰岩に富む石灰質、石や小石、一部に粘土が混じる複雑な構成で、畑は西〜南西を向きます。標高はおよそ100〜400mとされますが、ページによって100〜360m、100〜300mと表記に幅があります。

品種はカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランです。公式の年次資料は比率を示していませんが、一般にはカベルネ・ソーヴィニヨン85%、カベルネ・フラン15%程度と紹介されます(1993年までは比率が異なり、カベルネ・フランが30%の年もあったとイタリアの専門媒体は伝えています)。原産地呼称の規定はカベルネ・ソーヴィニヨン80%以上です。

造りは年次資料から具体的に読めます。2021年は、選果台でぶどうを選り分けたあと、28〜29℃を超えない温度管理でアルコール発酵を行い、マロラクティック発酵はステンレスタンクで自然に進めました。その後は**新樽約40%、1回使用約40%、2回使用約20%**のフレンチオークのバリックで24か月熟成させ、タンクでのブレンドと瓶熟成を経て出荷されています。2020年は新樽約45%で25か月あまり。2015〜2019年の資料では、フレンチオークを主体に一部アメリカンオークも使い、熟成期間は20〜25か月の間で作柄に合わせて決めると説明されています。

ボルゲリの中での位置づけ

テヌータ・サン・グイドの赤は、サッシカイア、グイダルベルト(2000年〜)、レ・ディフェーゼ(2002年〜)の3本です。生産者はこれらを「グラン・ヴァンとセカンド」という序列ではなく、それぞれ個性を持つ3つのワインとして紹介しています。グイダルベルトはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー、レ・ディフェーゼはカベルネ・ソーヴィニヨンとサンジョヴェーゼを組み合わせ、どちらもサッシカイアより早くから親しめる設計です。

同じボルゲリで、のちに生まれたオルネッライアと比べると、オルネッライアはメルローやプティ・ヴェルドも使う、より豊潤な方向性と評されます。同じ海辺の丘で、品種構成と熟成の考え方がどう違うかを見比べるのも面白いところです。

飲み頃と楽しみ方

サッシカイアは長期熟成型とされ、若いうちはタンニンが引き締まって感じられることがあります。ワイン・スペクテーター誌は2015年ヴィンテージの飲み頃を2023〜2042年としており、少なくとも数年以上寝かせてから開けるのが一般的な目安です。ただし熟成の進み方はヴィンテージと保管状態で変わります。

温度は16〜18℃前後、ボルドー型の大ぶりなグラスが目安です。若いヴィンテージは、少し早めに抜栓して空気に触れさせると香りが開きやすいでしょう。仔羊や牛肉のロースト、ジビエなど、しっかりした肉料理と合わせるのが定番です。価格は3.5万円前後からが目安ですが、ヴィンテージと為替で大きく変動します。イタリアワイン全体の中での位置は第7講 イタリア完全編で整理しています。

サッシカイアの

味わいの目安

ボディ
軽やか重厚
酸味
穏やか生き生き
タンニン
柔らかしっかり
甘辛
辛口甘口

公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。

サッシカイアの

ワイン情報

名称サッシカイアSassicaia
生産者サッシカイア(テヌータ・サン・グイド)
位置づけグラン・ヴァン
種類赤
国・地域イタリア/トスカーナ/ボルゲリ
原産地呼称ボルゲリ・サッシカイアDOC
格付け単一生産者のDOC(ボルゲリ・サッシカイア)
主な品種カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン
市販の初ヴィンテージ1968年(1971年に発売。それ以前は家族と友人のための私蔵ワイン)
畑自社畑のカスティリオンチェッロ、アイア・ヌオーヴァ、チェッレータ、サッシカイア・ディ・ソプラ、サン・マルティーノ
土壌と標高泥灰岩(ガレストロ)に富む石灰質、石や小石、一部に粘土。標高はおよそ100〜400m(資料により100〜360mなど表記に幅)、西〜南西向き
熟成主にフレンチオークのバリックで20〜25か月(年の作柄で決める)。新樽比率は2020年が約45%、2021年が約40%
DOCの主な規定カベルネ・ソーヴィニヨン80%以上、熟成2年以上(うち18か月以上は225L以下の樽)
飲み頃の温度16〜18℃前後
グラスボルドー型の大ぶりなグラス
飲み頃の目安長期熟成型とされ、若いヴィンテージは数年以上寝かせてからが一般的な目安(年による)
価格帯の目安約3.5万円〜(ヴィンテージで変動)

品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。

よくある質問

サッシカイアはどんなワイン?
トスカーナ海岸のボルゲリで、テヌータ・サン・グイドが造るカベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤ワインです。カベルネ・フランを合わせ、主にフレンチオークの小樽で2年前後熟成させます。1968年ヴィンテージで初めて市場に出て、のちに「スーパータスカン」と呼ばれる潮流の先駆けとされています。
「ボルゲリ・サッシカイアDOC」とは?
テヌータ・サン・グイドの畑だけを対象にした原産地呼称です。1994年にボルゲリDOCの小地区として設けられ、2013年に独立したDOCになりました。保護協会の資料では、カベルネ・ソーヴィニヨン80%以上、2年以上の熟成(うち18か月以上は225リットル以下の樽)などが定められています。
品種の比率は毎年同じ?
公式サイトの年次資料は品種名(カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フラン)のみで、比率は示していません。ワイン・スペクテーター誌などは「おおむね85%と15%」と紹介しています。一方でイタリアの専門媒体は、1993年までは比率が異なり、1985・1988・1990年はカベルネ・フランが30%だったと伝えており、年によって変わりうるものとして見るのが安全です。

出典・確認日

生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。

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最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部