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シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド

Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande / シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(ルイ・ロデレール)

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グラン・ヴァン

ピション・コンテス(正式名シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)は、ポイヤック南部の1855年メドック格付け第2級シャトーが造るグラン・ヴァンです。もとはピション・バロンと一つの領地で、19世紀に分かれた姉妹側の畑を受け継いでいます。現在はシャンパーニュのルイ・ロデレールが所有し、102haの畑から造られます。

  • しなやか
  • 香り高い
  • 均衡
  • 長期熟成型
この記事の目次

どんなワインか

ピション・コンテス(正式名シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド。ピション・ラランドとも呼ばれます)は、ボルドー左岸メドック地区ポイヤック村の、1855年メドック格付け第2級シャトーが造るグラン・ヴァンです。しなやかで香り高い作風で知られ、通りの向かいにあるピション・バロンの力強さと対比して語られることがよくあります。

公式サイトによると、この領地は1689年にピエール・ド・ローザンが興し、1694年からピション・ロングヴィル家のものになりました。その後、領地は子どもたちに分けられ、ヴィルジニー・ド・ピション・ロングヴィル(ラランド伯爵夫人)と姉妹が受け継いだのが、いまのピション・コンテスです。1855年の格付けで第2級に選ばれ、20世紀にはミアイユ家、そして現在はシャンパーニュのルイ・ロデレールが所有しています。公式サイトはロデレールを「3世紀で3番目の一族」と位置づけています。

畑と造り

畑は102ヘクタールで、100を超える区画に分かれます。ポイヤック・アペラシオンの南部、ジロンド河口からほど近い場所にあり、公式サイトは2017年4月の霜でも河口近くの畑は被害を免れたと書いています。主役はカベルネ・ソーヴィニヨンで、2025年の紹介では栽培面積の約70%を占めるとされています。メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドも植えられています。

シャトーの技術資料(2020年)では、ブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨン77%・メルロー17%・カベルネ・フラン6%。区画ごとに醸造し、重力で発酵槽に送り、樽で18か月(新樽60%)熟成したのち、卵白で清澄しています。2010年からは畑の再編を進め、環境認証HVEの最高段階を取得、2021年には畑全体の有機栽培への転換を始めました。

飲み頃と楽しみ方

長期熟成型の赤ですが、しなやかな作風から、比較的早くから楽しめる年もあるとされます。2025年の紹介で公式は「抽出は控えめに、マセラシオンを長く」という近年の方針にふれ、力で押すのではなく凝縮感と均衡を大切にしていると説明しています。若いヴィンテージを開けるときは、早めにデキャンタに移して空気に触れさせるのがおすすめです。熟成の考え方は第29講 ヴィンテージと熟成完全編もあわせてどうぞ。

※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの

味わいの目安

ボディ
軽やか重厚
酸味
穏やか生き生き
タンニン
柔らかしっかり
甘辛
辛口甘口

公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの

ヴィンテージ

2025収穫は8月28日〜9月23日。収量はメルローで約30hl/ha、カベルネで約20hl/haと少なかった(公式のヴィンテージ紹介)
2020カベルネ・ソーヴィニヨン77%・メルロー17%・カベルネ・フラン6%。収量30hl/ha、樽熟成18か月・新樽60%(技術資料)

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの

ワイン情報

名称シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドChâteau Pichon Longueville Comtesse de Lalande
生産者シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(ルイ・ロデレール)
位置づけグラン・ヴァン
種類赤
国・地域フランス/ボルドー/メドック
原産地呼称AOCポイヤック
格付け1855年メドック格付け 第2級
主な品種カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
畑102ha、100を超える区画。ポイヤック・アペラシオンの南部、ジロンド河口のすぐ近く
熟成(2020年の例)樽で18か月、新樽60%。卵白で清澄(シャトーの技術資料)
所有ルイ・ロデレール(公式サイトの年表では2007年)。ロデレールはこのシャトーにとって3世紀で3番目の一族と説明されている
栽培環境認証HVE(最高段階)を取得。2021年に畑全体の有機栽培への転換を開始
飲み頃の温度16〜18℃前後(一般的な目安)
グラスボルドー型の大ぶりなグラス
飲み頃の目安長期熟成型とされる。若いうちから香りが開きやすいと評されることもあるが、年による差が大きい
価格帯の目安約3万円前後(ヴィンテージで変動)

品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。

よくある質問

ピション・バロンとは何が違うのですか?
もとは一つの「ピション・ロングヴィル」の領地で、1850年に分割されました。男爵ラウル側がピション・バロン、その3人の姉妹側がこのピション・コンテスになりました。同じポイヤック南部にあり道を挟んで向かい合いますが、所有者もチームも別で、作風はピション・コンテスがしなやかで香り高く、バロンが力強いと対比して語られることが多いです。
「コンテス・ド・ラランド」とは誰のことですか?
領地を受け継いだ姉妹の一人、ヴィルジニー・ド・ピション・ロングヴィルのことです。ラランド伯爵夫人となった彼女が、自分の名を冠した城館を建てたと公式サイトは紹介しています。20世紀にはミアイユ家が所有し、1980年代以降はメイ=エリアーヌ・ド・ランクザン氏のもとで世界的な評価を高めました。

出典・確認日

生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。

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最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部