特別キュヴェ(古木) キュヴェ・デ・カデットは、1560年の記録までさかのぼるシャトー・ラ・ネルトが、領地でいちばん古い樹のグルナッシュ、シラー、ムールヴェードルを組み合わせて造る赤です。公式によると、19世紀のフィロキセラのあとに最初に植え直された区画に由来する一本。畑は1998年から有機栽培です。
- 古木
- 3品種の組み合わせ
- ムールヴェードルの骨格
- 有機栽培
この記事の目次
どんなワインか
キュヴェ・デ・カデットは、シャトーヌフ・デュ・パプのシャトー・ラ・ネルトが造る赤の特別キュヴェです。公式によると、このワインは「領地でいちばん古い樹」のグルナッシュ、シラー、ムールヴェードルを組み合わせたもの。由来は19世紀にさかのぼり、フィロキセラが畑を荒らしたあと、当時の持ち主ジョゼフ・デュコが最初に植え直した区画だと公式は説明しています。
ラ・ネルトの歴史は長く、最初の記録は1560年、テュル・ド・ヴィルフランシュ家がこの地を手に入れたときです。18世紀に城の建設が始まり、公式は1776年に瓶詰めでワインを送り出したことを、この地域で初めての試みとして紹介しています。1877年にデュコが荒れた領地を買い、1985年4月からはリシャール家が所有しています。
畑と造り
公式によると、畑は90ヘクタール・57区画で、13の品種が植えられています。1991年に隣のラ・クロー台地の区画を加え、60ヘクタールから現在の広さになりました。ラ・クローには丸い小石(ガレ・ルレ)と深い粘土があり、グルナッシュが中心。ムールヴェードルはラ・クローの南側と粘土が地表に出るエスコンデュード、シラーは石の多いカンソーやラ・ネルトの砂地に植えられています。
ドメーヌ全体は1998年から有機栽培で、エコセールの認証を受け、収穫はすべて手摘みです。キュヴェ・デ・カデットの品種の比率や熟成の期間は、公式のページには示されていません。
飲み頃と楽しみ方
公式は2022年ヴィンテージについて、濃い赤に紫がかった色、黒く熟したさくらんぼとこしょうの香りを挙げ、ムールヴェードルの多さが力強さと密度、そして新鮮さをもたらすと説明しています。熟成は10年以上できるとしています。
合わせる料理として公式が挙げるのは、ジビエや熟成肉。冬の夜、時間をかけて焼いた肉と大ぶりのグラスで開けたい一本です。同じラ・クロー台地を名に持つヴュー・テレグラフと並べると、造り手による違いがよくわかります。
※味わいと熟成の説明は公式サイトの2022年ヴィンテージのページによるもので、年により変わります。品種の比率と熟成の詳細は公式で確認できなかったため載せていません。
シャトー・ラ・ネルト シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・デ・カデットの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・ラ・ネルト シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・デ・カデットの
ヴィンテージ
| 2022 | 公式は、黒く熟したさくらんぼとこしょうの香り、ムールヴェードルの多さがもたらす力強さと密度、グルナッシュのブルーベリーやキルシュのような果実を挙げ、10年以上の熟成ができると説明している。 |
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シャトー・ラ・ネルト シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・デ・カデットのワイン情報
| 名称 | シャトー・ラ・ネルト シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・デ・カデットChâteau La Nerthe Châteauneuf-du-Pape Cuvée des Cadettes |
| 生産者 | シャトー・ラ・ネルト |
| 位置づけ | 特別キュヴェ(古木) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ローヌ/南ローヌ(シャトーヌフ・デュ・パプ) |
| 原産地呼称 | AOCシャトーヌフ・デュ・パプ |
| 主な品種 | グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー |
| 由来 | フィロキセラのあと最初に植え直された区画。19世紀の持ち主ジョゼフ・デュコが植えた(公式) |
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| ドメーヌの畑 | 90ha・57区画、13品種。1991年に隣のラ・クローの区画を加えて60haから90haに(公式) |
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| 有機栽培 | 1998年からドメーヌ全体を有機栽培に転換し、エコセール認証。収穫はすべて手摘み(公式) |
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| 所有の歴史 | 1560年にテュル・ド・ヴィルフランシュ家が取得した記録が最初。1877年にジョゼフ・デュコ、1985年4月にリシャール家が取得(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(南ローヌの赤の一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型など大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は2022年について「10年以上の熟成ができる」と説明している |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
シャトー・ラ・ネルト シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・デ・カデットのよくある質問
毎年造られていますか?
公式サイトのこのキュヴェのページに並んでいるのは2022年・2017年・2016年・2013年のヴィンテージです。毎年造るかどうかを公式は明記していないため、このページでは断定しません。
普通の「シャトー・ラ・ネルト」とは何が違いますか?
公式によると、キュヴェ・デ・カデットは領地でいちばん古い樹のグルナッシュ、シラー、ムールヴェードルを組み合わせたものです。ドメーヌにはほかに、グルナッシュ100%の区画レ・クラヴェルから造る赤や、ルーサンヌ主体の白クロ・ド・ボーヴニールがあり、どれも同じ90haの畑から区画を選んで造られています。
出典・確認日
3件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-11-02 / 編集: Vinotier編集部