アルザスの白品種を合わせた定番の白「ジャンティ」 ジャンティは、1639年からアルザスのリクヴィルでワインを造るファミーユ・ヒューゲルが、ゲヴュルツトラミネール、リースリング、ピノ・ブランなど6つの白品種を合わせて造る辛口の白です。生産者は、高貴品種を合わせたワインを「ジャンティ」と呼んだアルザスの古い習わしを復活させたワインと説明しています。2025年の資料では残糖3.2g/Lの辛口です。
この記事の目次
どんなワインか
ヒューゲル ジャンティは、フランス東部アルザスの造り手ファミーユ・ヒューゲルが、白品種を合わせて造る辛口の白です。黄色いラベルで知られ、国内でも酒販店や通販で広く扱われています。生産者は「アルザスのワインへの理想的な入口」と紹介しています。点心や春巻きを並べた夜に、乾杯から食事まで通せる一本です。
ヒューゲル家は1639年から、中世の町並みが残るリクヴィルでワインを造ってきました。公式によると、自社畑は30ヘクタールで、その多くがグラン・クリュに格付けされた区画です。契約農家から約100ヘクタール分のぶどうも買い、年に約6万ケースを造って、その90%を100か国以上へ輸出しています。16世紀の建物の下にある蔵には、1715年の大樽「サント・カトリーヌ」が今も使われています。アルザスの遅摘みワイン「ヴァンダンジュ・タルディヴ」と「セレクション・ド・グラン・ノーブル」の生産条件づくりにも関わった一家です。
畑と造り
ぶどうは、リクヴィルとその周辺の十数か所の区画から手摘みで集めます。畑は粘土石灰質が中心です。2025年の構成は、ゲヴュルツトラミネール29%、リースリング25%、ピノ・ブラン20%、シルヴァネール15%、ピノ・グリ7%、ミュスカ4%でした。比率は年によって変わります。
摘んだぶどうは小さな容器で運び、ポンプを使わずに重力でプレスへ入れます。果汁は数時間おいて澄ませ、温度管理したタンクで18〜24℃で発酵させます。澱引きは1回だけで、冬のあいだに自然に澄ませ、翌春に軽くろ過して瓶詰めします。樽の香りや甘さを加えず、品種の個性を出すのがヒューゲルの方針です。
合う料理と飲み方
公式は、黄色いプラムやバラ、マルメロ、柑橘の皮の香りに、しなやかで繊細な余韻が続くと説明しています。生産者はアルザスのワインを西洋の料理にもアジアの料理にも合うとしており、中華料理や香草を使った料理と合わせる楽しみ方があります。温度は8〜10℃ほどが一般的な目安です。
アルザスの畑と品種は第20講 アルザス完全編、格付けの畑はアルザス・グラン・クリュで紹介しています。
ヒューゲル ジャンティの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ヒューゲル ジャンティの
ヴィンテージ
| 2025 | 公式資料によると、暖かい春と開花期の乾燥のあと、8月半ばの好天で生育が一気に進み、収穫は9月8日と今世紀でも指折りの早さで始まった。収量は半分ほどに落ち、アルザスではこの50年でも特に少ない年のひとつになった。 |
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ヒューゲル ジャンティの
ワイン情報
| 名称 | ヒューゲル ジャンティFamille Hugel Gentil |
| 生産者 | ファミーユ・ヒューゲル |
| 位置づけ | アルザスの白品種を合わせた定番の白「ジャンティ」 |
| 種類 | 白 |
| 国・地域 | フランス/アルザス/リクヴィル周辺 |
| 原産地呼称 | AOCアルザス |
| 主な品種 | ゲヴュルツトラミネール、リースリング、ピノ・ブラン、シルヴァネール、ピノ・グリ、ミュスカ |
| 畑 | リクヴィルとその周辺の十数か所の区画。粘土石灰質の畑が中心。2025年の資料では平均樹齢31年、収量60hL/ha |
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| 造り | 手摘みしたぶどうを小さな容器で運び、ポンプを使わず重力でプレスへ。温度管理したタンクで18〜24℃で発酵し、澱引きは1回。冬のあいだに自然に澄ませ、春に軽くろ過して瓶詰め(公式) |
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| アルコール度数 | 12.9%。残糖3.2g/L、酒石酸換算の酸5.55g/L、pH3.37(2025年の資料) |
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| 栓 | 全量をDIAMのコルクで打栓(公式) |
| 飲み頃の温度 | 8〜10℃(香りのある辛口の白の一般的な目安) |
| グラス | 白ワイン用の中ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 買ってすぐ、若いうちに楽しめる |
| 価格帯の目安 | 〜3,000円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「ジャンティ」とはどういう意味ですか?
生産者によると、アルザスには高貴品種を合わせて造ったワインを「ジャンティ」と呼ぶ古い習わしがあり、このワインはそれを復活させたものです。ゲヴュルツトラミネールのスパイス、ピノ・グリのボディ、リースリングの繊細さ、ミュスカのぶどうらしさ、ピノ・ブランとシルヴァネールの爽やかさを合わせると説明しています。
甘口ですか?
辛口です。2025年の資料では残糖3.2g/Lです。生産者は、香りが高く食前酒にもなりながら、辛口で食事に合わせられるのが理想のジャンティだと説明しています。
出典・確認日
4件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-30 / 編集: Vinotier編集部