単一畑 クロ・サン・テューヌは、アルザスの名門トリンバックが、ユナヴィール村の特級ロザケールの中腹にある1.67ヘクタールの畑から造る辛口のリースリングです。生産は年におよそ7,000本と少なく、公式は少なくとも10年待ってから飲むことを勧めています。
この記事の目次
どんなワインか
クロ・サン・テューヌは、アルザスのリボーヴィレに本拠を置くメゾン・トリンバックの単一畑のリースリングです。公式サイトによると、トリンバックは1626年からワインを造り、13世代にわたって続く家族経営のメゾンです。クロ・サン・テューヌの畑は、トリンバック家が200年以上所有してきました。公式は、今と同じデザインのラベルが1919年のものから見つかっていると紹介しています。
名前は、飢饉の年に村の泉の水をワインに変えたという聖女フナの伝説に由来すると公式は説明しています。造りは辛口で、遅摘み(ヴァンダンジュ・タルディヴ)として出したのは1983年と1989年の2回だけです。
畑と造り
畑は1.67ヘクタール。ユナヴィール村にある特級ロザケール(全26.1ヘクタール)の中腹で、ユナヴィールとリボーヴィレの間の盆地にあり、南から南東を向く緩やかな斜面です。土壌は深く重い泥灰石灰質で、石灰質やドロマイトの小石を含み、母岩はムッシェルカルクとレッテンコールです。公式によると、近くのヴォージュ山脈の影響で涼しく乾いた気候になり、ほかの特級より収穫が遅くなります。
リースリングの樹は平均樹齢60年以上で、もっとも古い樹は80年以上前に植えられました。収量は最大で1ヘクタールあたり55ヘクトリットルで、年によってはもっと少なくなります。2008年からは有機栽培です。発酵は古い大樽か、年によってステンレスタンクで行い、細かい澱の上で熟成させます。収穫翌年の春に瓶詰めし、数年セラーで寝かせてから出荷されます。生産はおよそ年7,000本です。
特級の中にある畑ですが、ラベルに「グラン・クリュ」とは書かれていません。公式は、グラン・クリュを申請したことがないためAOPに分類されていると説明しています。
飲み頃と楽しみ方
公式は、飲むまで少なくとも10年、あるいはそれ以上待つことを勧めています。冷やしすぎず、時間をかけて香りの開きを楽しみたいワインです。アルザスの特級の仕組みはアルザス・グラン・クリュ、産地全体は第20講 アルザス完全編で学べます。
※収量・生産量は年によって変わります。最新の情報は生産者の公式サイトでご確認ください。
トリンバック リースリング クロ・サン・テューヌの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
トリンバック リースリング クロ・サン・テューヌの
ワイン情報
| 名称 | トリンバック リースリング クロ・サン・テューヌTrimbach Riesling Clos Sainte Hune |
| 生産者 | メゾン・トリンバック |
| 位置づけ | 単一畑 |
| 種類 | 白 |
| 国・地域 | フランス/アルザス/オー・ラン・ユナヴィール村 |
| 原産地呼称 | AOPアルザス(特級ロザケール内の畑だが、グラン・クリュは名乗らない) |
| 主な品種 | リースリング |
| 畑 | 1.67ha。特級ロザケール(全26.1ha)の中腹、ユナヴィールとリボーヴィレの間の盆地にある南〜南東向きの緩斜面(公式) |
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| 所有 | トリンバック家が200年以上所有(公式) |
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| 土壌 | 深く重い泥灰石灰質で、石灰質・ドロマイトの小石を含む。母岩はムッシェルカルクとレッテンコール(公式) |
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| 樹齢と収量 | 平均樹齢60年以上、最古の樹は80年以上前の植え付け。収量は最大55hl/ha(公式) |
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| 生産量 | 通常およそ7,000本(年による)(公式) |
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| 造りと出荷 | 古い大樽、年によりステンレスタンクで18〜20℃前後で数週間発酵。細かい澱の上で熟成し、収穫翌年の春に瓶詰め、数年セラーで寝かせてから出荷(公式) |
| 飲み頃の温度 | 10〜12℃前後(一般的な目安。冷やしすぎない) |
| グラス | 白ワイン用の中〜大ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は少なくとも10年、あるいはそれ以上待つことを勧めている |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
特級畑にあるのに、なぜラベルに「グラン・クリュ」と書かれていないのですか?
公式によると、クロ・サン・テューヌは特級ロザケールの中にある畑ですが、グラン・クリュとして申請したことがないため、AOPとして分類されています。畑の名前そのものが銘柄として知られているため、特級の名を名乗らない選択をしてきたワインです。
甘口のワインですか?
いいえ、辛口のリースリングです。公式によると、遅摘み(ヴァンダンジュ・タルディヴ)として出したのは1983年と1989年だけです。公式は少なくとも10年待つことを勧め、1971・1976・1979年といった偉大な年が今まさに飲み頃だとしています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-19 / 編集: Vinotier編集部