単一畑 ル・オー・リューは、ロワールのヴーヴレを代表する造り手ドメーヌ・ユエが、1928年に手に入れた創業の畑から造るシュナン・ブランです。畑はヴーヴレの台地の上にあり、いまは15ヘクタール。公式は、深い褐色の粘土から生まれる果実味とみずみずしさをこの畑の持ち味としています。
この記事の目次
どんなワインか
ル・オー・リューは、ロワール地方トゥレーヌのヴーヴレに本拠を置くドメーヌ・ユエの単一畑のワインです。公式サイトによると、1928年にヴーヴレを訪れたユエ家がこの地所に惚れ込み、同じ年に手に入れました。当時のぶどう畑は5ヘクタール。これがドメーヌの始まりで、ル・オー・リューは「歴史の畑」と位置づけられています。
ドメーヌはその後、1953年にクロ・デュ・ブール、1957年にル・モンを加え、いまは三つの畑で約30ヘクタールのシュナン・ブランを育てています。Wikipediaによると、2002年にガストン・ユエが亡くなったあと、2003年にファン家が所有者になりました。ガストンの娘婿ノエル・パンゲは2012年2月まで醸造を担いました。
畑と造り
ル・オー・リューはヴーヴレの台地の上にあり、いまは15ヘクタールです。土壌はとても深い褐色の粘土で、公式はこの畑のワインを、果実味とみずみずしさで魅了すると説明しています。ドメーヌはフランスでビオディナミに早くから取り組んだ一軒で、公式は1988年の出会いを「啓示」だったと書いています。
収穫は手で、畑を何度も回って熟したぶどうだけを摘みます。三つの畑は別々に醸造し、房を潰さずにやさしく搾ります。24時間置いて澱を沈めたあと、果汁をタンクと古い樽に分け、土着の酵母で発酵させます。約6か月置いて4月に瓶詰めし、トゥファの地下の回廊で、およそ13℃の一定の温度のもと寝かせます。
ル・オー・リューは、年によってセック、ドゥミ・セック、モワルーとして出されます。英国の評論家クリス・キサック(The Wine Doctor)は、2009年はドゥミ・セックがル・オー・リューからだけ造られ、この畑の甘口はモワルーまでだったと伝えています。どの表示で出すかは、その年の出来しだいです。
飲み頃と楽しみ方
公式は、どのキュヴェも11℃前後で飲むことを勧めています。ドゥミ・セックは若いうちの果実味も楽しめ、待つ人には少しずつ表情を見せるとされます。モワルーは長く寝かせて楽しむワインです。ロワール全体での位置づけは第18講 ロワール完全編で学べます。
※甘さの表示と生産量は年によって変わります。価格の目安はセック・ドゥミ・セックの新しいヴィンテージのもので、モワルーはこれより高めです。
ドメーヌ・ユエ ヴーヴレ ル・オー・リューの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ドメーヌ・ユエ ヴーヴレ ル・オー・リューの
ワイン情報
| 名称 | ドメーヌ・ユエ ヴーヴレ ル・オー・リューDomaine Huet Vouvray Le Haut-Lieu |
| 生産者 | ドメーヌ・ユエ |
| 位置づけ | 単一畑 |
| 種類 | 白 |
| 国・地域 | フランス/ロワール/トゥレーヌ・ヴーヴレ |
| 原産地呼称 | AOCヴーヴレ |
| 主な品種 | シュナン・ブラン |
| 畑 | 15ha。ヴーヴレの台地の上にあり、土壌はとても深い褐色の粘土(公式) |
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| 歴史 | 1928年、ヴィクトール・ユエと息子ガストンが、当時5haだったこの地所を手に入れた。ドメーヌ創業の畑(公式) |
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| 栽培 | 1988年にビオディナミと出会い、以来取り組んでいる(公式) |
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| 造り | 三つの畑を別々に醸造。房ごと潰さずに搾り、24時間の澱下げのあと、タンクと古い樽に分けて土着の酵母で発酵。約6か月置いて4月に瓶詰め(公式) |
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| 熟成庫 | トゥファ(白亜)の地下の長い回廊で、年間およそ13℃(公式) |
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| 表示 | 年の出来により、セック(辛口)・ドゥミ・セック(やや甘口)・モワルー(甘口)として瓶詰めされる |
| 飲み頃の温度 | 11℃前後(公式が全キュヴェに勧める温度) |
| グラス | 白ワイン用の中ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は、ドゥミ・セックは若いうちから楽しめ、待てば少しずつ表情を見せると説明。モワルーは長期熟成の象徴とされる |
| 価格帯の目安 | 〜1万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ル・オー・リューは辛口ですか、甘口ですか?
年によって変わります。ユエは同じ畑のぶどうを、その年の熟し具合に応じてセック(辛口)、ドゥミ・セック(やや甘口)、モワルー(甘口)に造り分けます。ラベルに書かれた表示で甘さを確かめてから選ぶのが確実です。
ユエの三つの畑はどう違うのですか?
公式によると、ル・オー・リューは深い褐色の粘土で果実味とみずみずしさ、ル・モンは火打ち石まじりの石の多い土と緑の粘土で張りのある酸、クロ・デュ・ブールはトゥファの上の薄い粘土石灰で厚みと深みが持ち味です。三つは別々に醸造され、別々に瓶詰めされます。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-20 / 編集: Vinotier編集部