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ダン・ヴィンヤーズ ハウエル・マウンテン カベルネ・ソーヴィニヨン

Dunn Vineyards Howell Mountain Cabernet Sauvignon / ダン・ヴィンヤーズ(ダン家)
代表銘柄(ハウエル・マウンテンの自社畑のカベルネ・ソーヴィニヨン)

ダン・ヴィンヤーズ ハウエル・マウンテン カベルネ・ソーヴィニヨンは、ナパ・ヴァレーを見下ろすハウエル・マウンテンの自社畑42エーカーのぶどうだけで造る赤です。ランディとロリのダン夫妻が1979年に最初の一本を造り、今もカベルネ・ソーヴィニヨン100%、フランス産の新樽で32か月という造りを守っています。公式は、力強く、旨みとミネラルを感じさせるワインと説明しています。

  • カベルネ100%
  • 山の畑
  • 骨格のあるタンニン
  • 長期熟成型
この記事の目次

どんなワインか

ダン・ヴィンヤーズ ハウエル・マウンテン カベルネ・ソーヴィニヨンは、ナパ・ヴァレーの北東、谷を見下ろすハウエル・マウンテンの山の上で造られる赤ワインです。公式によると、1978年に谷底でワインを造っていたランディ・ダンと妻ロリが、カベルネ・ソーヴィニヨンが植わった14エーカーの土地を購入。翌1979年、この銘柄だけを660ケース造り、1981年にニュースレターで売り出したのが始まりでした。

公式サイトは、創業から今まで「ほとんど何も変わっていない」と書きます。最新の設備を並べる近隣のワイナリーとは対照的に、昔ながらのやり方を「ダン流」として守ってきた造り手です。家族経営は3代目に入り、2023年からはテッド・キザーが醸造責任者を務めています。

畑と造り

畑は標高1,850〜2,100フィート(約560〜640m)、霧の上にあります。公式によると、谷底より気温は低い一方で日照時間は長く、風も強いため、粒は小さく皮が厚くなり、骨格のしっかりしたワインになります。やせた浅い土で、収量は谷底の平均の半分ほどです。

造りはカベルネ・ソーヴィニヨン100%、フランス産オークの新樽で32か月。熟成は1989年に山を掘って造ったカーヴで行い、ランディ・ダンがこだわったアルコール度数14%未満を保つ助けにもなっているといいます。公式はこのワインを、力強く、旨みとミネラルがあり、クミンやコリアンダーのようなスパイスの香りが特徴だと説明しています。

飲み頃と楽しみ方

タンニンのしっかりした長期熟成型とされ、公式も1979年からの古いヴィンテージの記録を公開しています。若い年を開けるなら、早めに抜栓してデキャンタで空気に触れさせ、大ぶりのボルドー型グラスで時間をかけて変化を追うのがよさそうです。

ナパの谷底で造られる柔らかなカベルネと飲み比べると、山の畑の個性がよくわかります。カリフォルニアの産地は第12講 カリフォルニア完全編で紹介しています。

※畑の面積・熟成・造り手の体制は公式サイトの記載時点の情報です。

ダン・ヴィンヤーズ ハウエル・マウンテン カベルネ・ソーヴィニヨンの

味わいの目安

ボディ
軽やか重厚
酸味
穏やか生き生き
タンニン
柔らかしっかり
甘辛
辛口甘口

公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。

ダン・ヴィンヤーズ ハウエル・マウンテン カベルネ・ソーヴィニヨンの

ヴィンテージ

2023公式によると、ハウエル・マウンテンは記録的な降雪と60インチの雨のあと、とても涼しい春と初夏の暑さを経た年。前年のような霜の被害はなく、収量はやや少なめ。収穫は10月9日〜11月2日。
2022公式は、若いうちからなめらかさと深みがあり、この銘柄の特徴であるクミンの香りやスレートのようなミネラル感が表れていると説明。難しい生育期を表現しつつ力強さを損なわないよう、厳しく選んでブレンドしたとしている。

ダン・ヴィンヤーズ ハウエル・マウンテン カベルネ・ソーヴィニヨンの

ワイン情報

名称ダン・ヴィンヤーズ ハウエル・マウンテン カベルネ・ソーヴィニヨンDunn Vineyards Howell Mountain Cabernet Sauvignon
生産者ダン・ヴィンヤーズ(ダン家)
位置づけ代表銘柄(ハウエル・マウンテンの自社畑のカベルネ・ソーヴィニヨン)
種類赤
国・地域アメリカ/カリフォルニア/ナパ・ヴァレー(ハウエル・マウンテン)
原産地呼称ハウエル・マウンテン(ナパ・ヴァレー)
主な品種カベルネ・ソーヴィニヨン
創業と初ヴィンテージ1978年にランディとロリのダン夫妻がハウエル・マウンテンに14エーカーの土地を購入。最初の1979年は、このハウエル・マウンテン カベルネ・ソーヴィニヨン1本だけを9リットル換算で660ケース造り、1981年にニュースレターで販売した(公式)
畑ハウエル・マウンテンの自社畑42エーカー(約17ha)。標高1,850〜2,100フィート(約560〜640m)で、多くが東向き。収量は谷底の畑の平均5割ほど(公式。エル・カミーノの紹介文には43エーカーとの記載もある)
品種と熟成カベルネ・ソーヴィニヨン100%。フランス産オークの新樽で32か月熟成。ナパ・ヴァレーの銘柄も同じ造り(公式)
セラー1989年に山を掘ってカーヴを造った。年間を通して13℃前後(56°F)・湿度98%に保たれ、長い熟成でもアルコール度数を抑えられるという(公式)
AVAランディ・ダンは近隣の造り手とともに、1983年に標高1,400フィート以上をハウエル・マウンテンAVAとして定めた(公式)
栽培と造り手2016年から有機の手法で病害虫に対処し、現在はリジェネラティブ農業に力を入れる。2020年からテッド・キザーがセラーを担い、2023年から醸造責任者(公式)
飲み頃の温度16〜18℃前後(フルボディの赤の一般的な目安)
グラスボルドー型の大ぶりなグラス
飲み頃の目安公式は具体的な飲み頃の年を示していない。タンニンのしっかりした長期熟成型とされ、若い年はデキャンタで空気に触れさせるのが無難

品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。

よくある質問

「ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン」とは何が違いますか?
公式によると、造り方は同じで、どちらもカベルネ・ソーヴィニヨン100%をフランス産の新樽で32か月熟成させます。違いはぶどうの出どころです。ハウエル・マウンテンは山の上の自社畑42エーカーのぶどうだけ。1982年に始まったナパ・ヴァレーは、谷底の買いぶどうと、ハウエル・マウンテンの若い木や早く熟す区画のぶどうを合わせることが多く、より親しみやすい果実味の一本とされています。
「エル・カミーノ」はどんなワインですか?
畑でいちばん古い区画を称えて、年が許すときだけ造るリザーヴです。公式では2017年・2018年・2021年に造られたとされ、ハウエル・マウンテン銘柄の品質を下げない場合にのみ造ると説明しています。名前は、創業者ランディ・ダンが創業当初のニュースレターで毎年近況を書いていた、1969年型の愛車エル・カミーノに由来します。

出典・確認日

2件

生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。

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最終更新: 2026-10-31 / 編集: Vinotier編集部