フラッグシップ(ドメーヌを代表するアイコン・ワイン) クロ・アパルタは、リキュール「グラン・マルニエ」で知られるマルニエ・ラポストール家が、チリ・コルチャグア・ヴァレーのアパルタで造る赤です。公式は1997年に一族のチリでのアイコン・ワインとして生まれたと説明しています。カルメネールを主体にカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを合わせ、地下に7層を重ねた重力式の醸造所で仕込みます。
この記事の目次
どんなワインか
クロ・アパルタは、チリ中部コルチャグア・ヴァレーのアパルタで造られる赤ワインです。造り手は、オレンジのリキュール「グラン・マルニエ」で知られるマルニエ・ラポストール家。公式の歴史によると、一族は1827年にヴェルサイユ近郊で果実リキュールの蒸留所を始め、1880年にグラン・マルニエを生みました。1994年、創業者のひ孫にあたるアレクサンドラ・マルニエ・ラポストールがチリで新しい挑戦を始め、1997年にクロ・アパルタが一族のアイコン・ワインとして誕生したと公式は説明しています。2013年からは、7代目のシャルル=アンリ・ド・ブルネ・マルニエ・ラポストールが率いています。
公式は2023年について、ブラックチェリーやプラムなど熟した黒い果実、よく溶け込んだ樽とスパイスの香り、ビロードのようなタンニンと長い余韻を挙げています。
畑と造り
畑はサンティアゴの南西およそ170km、サンタ・クルスの町に近いアパルタ・ヴァレーの入り口にあり、丘とティンギリリカ川に囲まれて円形劇場のように広がっています。標高は150〜300mです。最も古い区画は1915〜1920年に植えられたもので、19世紀末にフランスから持ち込まれた苗に由来し、40haが接ぎ木をしない樹だと公式は紹介しています。
醸造所は1999年から2005年まで6年をかけて建てられました。岩盤を掘り下げた地下35m・7層の構造で、ぶどうとワインを上の階から下の階へ重力だけで移します。75hlの発酵槽21基で区画ごとに仕込めるのも特徴です。
2023年はカルメネール66%・カベルネ・ソーヴィニヨン21%・メルロー13%。85%をフレンチオークの発酵槽、15%を樽で発酵させ、手作業で果帽を沈めます。その後、**新樽70%**のフレンチオーク樽で19か月熟成させました。
飲み頃と楽しみ方
カルメネール主体で凝縮感があり、新樽の比率も高い造りのため、若いうちは時間をかけて香りを開かせると楽しみやすいとされます。抜栓を早めにするかデキャンタに移し、16〜18℃前後で大ぶりのグラスに注ぐのが目安です。牛肉の煮込みやグリルした赤身肉など、しっかりした料理と合わせやすいでしょう。同じチリのアイコン・ワインとしては、マイポ・ヴァレーのアルマヴィーヴァや、アコンカグアのセーニャと比べてみるのもおすすめです。チリの産地の全体像は第22講 チリ&アルゼンチン完全編で整理しています。
クロ・アパルタの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
クロ・アパルタの
ヴィンテージ
| 2023 | 早く暑い年。公式は、熟すのが速く不ぞろいだったため区画ごとに素早く収穫して酸と果実を守ったと説明。カルメネール66%・カベルネ・ソーヴィニヨン21%・メルロー13%、新樽70%で19か月熟成 |
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クロ・アパルタの
ワイン情報
| 名称 | クロ・アパルタClos Apalta |
| 生産者 | ドメーヌ・ブルネ=ラポストール(クロ・アパルタ) |
| 位置づけ | フラッグシップ(ドメーヌを代表するアイコン・ワイン) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | チリ/コルチャグア・ヴァレー/アパルタ |
| 原産地呼称 | アパルタ(コルチャグア・ヴァレー) |
| 主な品種 | カルメネール、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー |
| 誕生 | 1997年、ドメーヌ・ブルネ=ラポストールのチリでのアイコン・ワインとして(公式技術資料)。一族のチリでの挑戦は1994年に始まった(公式の歴史) |
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| 畑 | アパルタ・ヴァレーの入り口に円形劇場のように広がる畑。最も古い区画は1915〜1920年の植樹で、接ぎ木をしない樹(ピエ・フラン)が40ha(公式の畑紹介) |
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| 品種構成(2023年) | カルメネール66%・カベルネ・ソーヴィニヨン21%・メルロー13%(年によって変わる) |
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| 醸造・熟成(2023年) | 85%をフレンチオークの発酵槽、15%をフレンチオーク樽で発酵。手作業で果帽を沈める。フレンチオーク樽(新樽70%)で19か月熟成 |
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| 醸造所 | 1999〜2005年の6年がかりで建設。地下35m・7層の100%重力式。設計はチリの建築家ロベルト・ベナベンテ・リケルメ(公式) |
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| 現在の当主 | 2013年から、一族の7代目シャルル=アンリ・ド・ブルネ・マルニエ・ラポストール(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的なフルボディの赤の目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 若いうちはデキャンタで空気に触れさせると開きやすいとされる。長い熟成にも耐えるタイプとされる(ヴィンテージによる) |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
カルメネールとはどんな品種ですか?
もともとボルドーで栽培されていた品種で、現在はチリを代表する赤ワイン用品種のひとつとして知られます。クロ・アパルタではブレンドの主体で、2023年はカルメネールが66%、残りをカベルネ・ソーヴィニヨン21%とメルロー13%が占めました。比率は年によって変わります。
買ってすぐに飲んでも大丈夫ですか?
飲めないわけではありませんが、新樽の比率が高く凝縮した造りのため、若いうちはタンニンや樽の風味が前に出やすいタイプとされます。早めに開けるなら、1〜2時間前に抜栓するかデキャンタに移し、16〜18℃前後で大ぶりのグラスに注ぐとよいでしょう。数年寝かせて変化を見るのも楽しみ方のひとつです。
出典・確認日
6件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-27 / 編集: Vinotier編集部