グラン・ヴァン セーニャは、チリのエドゥアルド・チャドウィックとナパのロバート・モンダヴィが1995年に始めた合弁から生まれた、「チリ初のアイコン・ワイン」です。アコンカグア・ヴァレーの斜面の畑で、ビオディナミの考え方に沿ってぶどうを育て、カベルネ・ソーヴィニヨン主体のボルドー・スタイルに、カルメネールで「チリの魂」を添えます。
- カベルネ主体
- ボルドー・スタイル
- 精緻なタンニン
- 長期熟成型
この記事の目次
どんなワインか
セーニャは、チリのアコンカグア・ヴァレーで造られる赤ワインです。公式によれば、1991年、家業のビーニャ・エラスリスにいたエドゥアルド・チャドウィックが、ロバート・モンダヴィ夫妻を1週間かけてチリの産地に案内したことがきっかけでした。2人はチリにかつてのカリフォルニアと同じ可能性があると確信し、1995年に合弁を始めます。最初のヴィンテージ(1995年)は1997年に発売され、「チリ初のアイコン・ワイン」と呼ばれました。
名前はスペイン語で「しるし」。チリが世界水準のワインを造れることを示す「しるし」という意味を込めています。スタイルはカベルネ・ソーヴィニヨンを主体にしたボルドー・スタイルのブレンドで、公式は、カルメネールがこのワインをチリと結びつけ、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルドが全体を整えると説明しています。
畑と造り
畑探しには4年をかけ、ティム・モンダヴィとエドゥアルド・チャドウィックがアコンカグア・ヴァレーを東から西まで調べました。選ばれたのは、谷の中ほどのオコア。太平洋から40kmの場所で、2つの急な山にはさまれた谷間にあり、まわりを自然の森が囲んでいます。42haの斜面の畑は1998年に植えられました。火山岩、斜面を下った崩積土、川が運んだ沖積土の3つの基盤があり、水はけのよい砂利と岩まじりの土が広がります。
畑は当初から持続可能な農法と有機栽培を前提に計画され、いまはビオディナミで育てています。ほかの農地から影響を受けにくい、まとまった土地を選んだことも、そのためだったと公式は説明しています。
2023年は、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、マルベック19%、カルメネール15%、プティ・ヴェルド6%。暖かい年だったため収穫を7日早めました。熟成は18ヶ月で、90%をフレンチオーク樽、10%をフードル(大樽)で行っています。比率は年によって大きく変わります。
楽しみ方
2004年、チャドウィックはパリスの審判にならって、ベルリンでブラインド・テイスティングを開きました。16本のうち2位にセーニャ2001年が入り、チリワインの評価を大きく変えるきっかけになったと公式は紹介しています。
開けるなら16〜18℃前後で、ボルドー型の大きなグラスに注ぐのが目安です。若いうちはデキャンタで空気に触れさせると香りが開きやすくなります。同じチリで、ボルドーの名門と組んだアルマヴィーヴァと飲み比べると、マイポとアコンカグアの違いが見えてきます(第22講 チリ&アルゼンチン完全編)。
セーニャの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
セーニャの
ヴィンテージ
| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン60%、マルベック19%、カルメネール15%、プティ・ヴェルド6%。暖かい年で収穫を7日早め、マルベックの3月7日からカルメネールの5月11日まで。アルコール13.5%(公式の技術資料) |
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| 2001 | 2004年のベルリン・テイスティングで、16本のワインのなかで2位に選ばれた(1位は同じチャドウィックのビニェード・チャドウィック2000年) |
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セーニャの
ワイン情報
| 名称 | セーニャSeña |
| 生産者 | セーニャ(エドゥアルド・チャドウィック) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | チリ/アコンカグア・ヴァレー/オコア |
| 原産地呼称 | アコンカグア・ヴァレー |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック、カルメネール、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン |
| 始まり | 1995年、エドゥアルド・チャドウィックとロバート・モンダヴィの合弁として誕生。最初のヴィンテージ(1995年)を1997年に発売 |
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| 畑 | アコンカグア・ヴァレー中部のオコア、太平洋から40km。42haの斜面の畑で、1998年に植樹 |
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| 土壌 | 火山岩(安山岩など)、斜面を下った崩積土、川が運んだ沖積土の3つの基盤。水はけのよい砂利・岩まじりの土 |
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| 栽培 | ビオディナミ(自家製のプレパラシオン、羊による除草など) |
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| 品種構成(2023年) | カベルネ・ソーヴィニヨン60%、マルベック19%、カルメネール15%、プティ・ヴェルド6%(年によって変わる) |
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| 熟成(2023年) | 18ヶ月。90%をフレンチオーク樽、10%をフードル(大樽)で |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後 |
| グラス | ボルドー型の大ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は熟成のポテンシャルが高いと説明。若いうちはデキャンタで空気に触れさせると開きやすい |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「セーニャ」とはどういう意味ですか?
スペイン語で「しるし(サイン)」の意味です。公式によれば、チリが世界水準のワインを造れることを世界に示す「しるし」として名づけられました。
ベルリン・テイスティングとは何ですか?
2004年1月23日、エドゥアルド・チャドウィックがスティーヴン・スパリュアに依頼し、ベルリンで開いたブラインド・テイスティングです。チリの上位ワインを、ボルドーやスーパー・タスカンの名品と並べて評価しました。16本のうち1位がビニェード・チャドウィック2000年、2位がセーニャ2001年だったと公式は紹介しています。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部