グラン・ヴァン アルマヴィーヴァは、ボルドーのバロン・フィリップ・ド・ロートシルト社とチリのコンチャ・イ・トロが1997年に提携して生んだ、仏智合作の赤です。マイポ・ヴァレーのプエンテ・アルトの畑から、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にカルメネールなどを加えて造ります。チリで初めて、ボルドーの「シャトー」の考え方で造られたワインと公式は説明しています。
- カベルネ主体
- カルメネールの個性
- 磨かれたタンニン
- 長期熟成型
この記事の目次
どんなワインか
アルマヴィーヴァは、チリのマイポ・ヴァレーで造られる赤ワインです。公式によれば、1997年、シャトー・ムートン・ロートシルトを擁するバロン・フィリップ・ド・ロートシルト社のフィリピーヌ・ド・ロートシルト男爵夫人と、チリのビーニャ・コンチャ・イ・トロのエドゥアルド・ギリサスティ会長が提携を結び、両社の技術陣が共同で手がけるワインとして生まれました。最初のヴィンテージは1998年に発売されています。
公式は、アルマヴィーヴァをチリで初めてボルドーの「シャトー」の考え方で造られたワインだと説明しています。特別な畑、専用の醸造所、専任の技術チームの3つを、ただひとつのワインのためにそろえるという考え方です。チリが土と気候と畑を、フランスが醸造の知恵と伝統を持ち寄った一本と言えます。
畑と造り
畑は、マイポ・ヴァレーの最も高い場所にあたるプエンテ・アルトにあります。マイポ川の北岸、アンデス山脈のふもとの標高650mで、65haがアルマヴィーヴァ専用です。最も古い木は1978年の植樹。地表から50cmほどは粘土まじりのロームで、その下に砂、砂利、石が続く、水はけのよいやせた土壌です。アンデスから吹き下ろす冷たい風が昼夜の寒暖差を生み、ゆっくりと均一に熟したぶどうになると公式は説明しています。
ブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨンが主体で、チリを象徴するカルメネールが2割前後を占める年が多いのが特徴です。房と粒は手で選別し、発酵後は新しいフレンチオーク樽に移します。「グラン・シェ」で約10ヶ月、2年目のセラーでさらに6〜8ヶ月熟成させ、卵白で清澄してから瓶詰めします。2024年はフレンチオークで18ヶ月、新樽比率は76%でした。瓶詰めしたワインは、ボルドーのネゴシアンを通じて世界に届けられます。
飲み頃と楽しみ方
若いうちは果実もタンニンも豊かなので、デキャンタで空気に触れさせ、16〜18℃前後でボルドー型の大きなグラスに注ぐのが目安です。公式は長い熟成のポテンシャルを持つと説明しており、セラーで寝かせる楽しみもあります。牛肉のグリルや煮込みなど、旨みのある肉料理と合わせやすいワインです。
同じロートシルト家のシャトー・ムートン・ロートシルトや、ナパでの合弁ワインオーパス・ワンと並べて読むと、旧世界の名門が新世界で何を目指したかが見えてきます(第22講 チリ&アルゼンチン完全編)。
アルマヴィーヴァの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
アルマヴィーヴァの
ヴィンテージ
| 2024 | カベルネ・ソーヴィニヨン70%、カルメネール24%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド2%。フレンチオーク18ヶ月(新樽76%) |
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| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン74%、カルメネール19%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド2%。フレンチオーク20ヶ月(新樽73%)。公式は「とりわけ暑い年」と説明 |
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| 2022 | カベルネ・ソーヴィニヨン72%、カルメネール23%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド1%。フレンチオーク20ヶ月(新樽70%)。極めて乾燥した年 |
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アルマヴィーヴァの
ワイン情報
| 名称 | アルマヴィーヴァAlmaviva |
| 生産者 | アルマヴィーヴァ(バロン・フィリップ・ド・ロートシルト社とコンチャ・イ・トロの合弁) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | チリ/マイポ・ヴァレー/プエンテ・アルト |
| 原産地呼称 | プエンテ・アルト(マイポ・ヴァレー) |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、メルロー |
| 設立 | 1997年、バロン・フィリップ・ド・ロートシルト社とビーニャ・コンチャ・イ・トロが提携。最初のヴィンテージは1998年に発売 |
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| 畑 | マイポ・ヴァレー上部のプエンテ・アルト。マイポ川北岸の標高650m、アルマヴィーヴァ専用の65ha。最も古い木は1978年植樹 |
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| 品種構成(近年の例) | 2024年はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、カルメネール24%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド2%(年によって変わる) |
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| 熟成 | 新樽比率の高いフレンチオーク樽で18〜20ヶ月(2024年は18ヶ月・新樽76%、2023年は20ヶ月・新樽73%) |
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| ワイナリー | チリの建築家マルティン・ウルタド設計。1998年着工、2000年に落成 |
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| 販売 | ボルドーのネゴシアンを通じて世界に流通 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後 |
| グラス | ボルドー型の大ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 若いうちはデキャンタで空気に触れさせると開きやすい。公式は長い熟成のポテンシャルを持つと説明している |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「アルマヴィーヴァ」という名前の由来は?
公式によれば、ボーマルシェの戯曲『フィガロの結婚』(のちにモーツァルトがオペラ化)の主人公、アルマヴィーヴァ伯爵にちなみます。ラベルの「Almaviva」はボーマルシェ自身の筆跡で、チリ先住民の世界観を表す図柄が3つ描かれています。
どんな品種で造られていますか?
カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、カルメネール、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドなどを組み合わせたボルドー品種のブレンドです。畑にはこの4品種とメルローの5品種が植えられています。2024年はカベルネ・ソーヴィニヨン70%、カルメネール24%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド2%でした。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部