木の盆に並べた薄切りの肉 / Photo: Luna Wang / Unsplash 結論 しゃぶしゃぶには ピノ・ノワールのような軽い赤 か 酸のある辛口の白・泡 が合わせやすい選択です。ただ、決め手は肉よりも たれ です。ポン酢で食べるのか、ごまだれで食べるのか。そこで向く一本ははっきり分かれます。
ピノ・ノワール(ブルゴーニュ、日本、ニュージーランド)
渋みが穏やかで、湯にくぐらせた牛肉の繊細さを覆わない。ごまだれのコクにも、ポン酢の酸にも寄り添いやすい赤。
甲州(山梨ほか)
穏やかな香りと柑橘を思わせる酸。ポン酢や薬味、野菜のやさしい味と同じ方向を向く白。
辛口のスパークリング(瓶内二次発酵)
泡と酸が口の中の脂を流し、豚でも牛でも、たれが変わっても最初から締めまで通しやすい。
樽を控えたシャルドネ
まろやかな厚みが、ごまだれの香ばしさとコクを受け止める。豚肉のしゃぶしゃぶに向く白。
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この記事の目次
しゃぶしゃぶは、たれで決まる
すき焼きが甘辛い割り下で味を決める料理なら、しゃぶしゃぶは逆です。肉も野菜も昆布だしの湯にくぐらせるだけで、味の輪郭はつけだれが作ります。だからワインも、肉の種類より先に、たれから考えるとうまくいきます。
もうひとつの目安は渋みです。湯にくぐらせた肉は焼いた肉のように香ばしさがなく、脂も落ちています。タンニンの強いフルボディの赤を合わせると、ワインの渋みだけが浮きがちです。選ぶなら、赤でも軽いものです。
ポン酢には、酸のある白と泡
ポン酢は柑橘の酸と醤油でできています。ここに酸の穏やかなワインを合わせると、ワインのほうがぼやけてしまいます。甲州、ソーヴィニヨン・ブラン、辛口のスパークリングのように、酸に芯のあるものを選びましょう。
薬味のもみじおろしや青ねぎにも、爽やかな白が寄り添います。白菜や春菊、豆腐、きのこと、鍋に入る野菜のやさしい味とも喧嘩しません。
ごまだれには、コクで返す
ごまだれは、香ばしさと油分のコクが主役です。酸で切るより、厚みで受け止める組み合わせが向きます。樽を控えたシャルドネ、あるいは軽い赤のピノ・ノワールです。ピノ・ノワールの赤い果実の香りは、牛の脂の甘みとごまの香ばしさのあいだをつなぎます。
牛か、豚か
- 牛のしゃぶしゃぶ — 霜降りの肉ほど脂の甘みがあるので、軽い赤が入り込む余地があります。ごまだれならピノ・ノワール、日本のマスカット・ベーリーAも候補です
- 豚のしゃぶしゃぶ — 脂の甘みがやさしく、さっぱりと食べる料理です。白か泡、辛口のロゼが中心で、ポン酢とよく合います
- 魚のしゃぶしゃぶ(鰤・鯛など) — 甲州や辛口の泡を。赤は魚の香りを強めることがあるので避けたほうが無難です
締めまで一本で通すなら
鍋を囲む席では、途中でボトルを替えにくいものです。一本で通すなら、辛口のスパークリングが選びやすいでしょう。泡が口の中を流し、たれが変わっても味がぶつかりません。締めのうどんや雑炊の、だしの味にも重なります。
二本開けるなら、前半の野菜とポン酢に白、後半の肉とごまだれに軽い赤。席の流れに沿った順番です。赤を選ぶときは、少し冷やし気味に始めると、湯気の立つ卓でも軽やかに飲めます。同じ鍋でも味の濃いものはすき焼き、鍋全般の選び方は鍋料理とワインにまとめています。
しゃぶしゃぶに合うワインのよくある質問
しゃぶしゃぶに合うワインは赤?白?
どちらも合わせられます。牛肉をごまだれで食べるなら軽い赤のピノ・ノワール、ポン酢や豚肉なら酸のある辛口の白や泡が中心です。迷ったら、辛口のスパークリングが一本で通しやすい選択です。
しゃぶしゃぶに合うお酒は?
日本酒やビールの定番に加えて、ワインなら辛口の白と泡、軽い赤です。タンニンの強い赤より、酸のあるものを選ぶと、だしと薬味の味を邪魔しません。
ごまだれに合うワインは?
ごまのコクと香ばしさには、まろやかな厚みのあるものが向きます。樽を控えたシャルドネ、ピノ・ノワール、熟成感のある泡が候補です。
ポン酢に合うワインは?
ポン酢の酸に負けないよう、酸のある白を選びます。甲州、ソーヴィニヨン・ブラン、辛口のスパークリングが合わせやすく、もみじおろしの辛みにも寄り添います。
豚しゃぶと牛しゃぶで変える?
牛はうま味が濃いので軽い赤まで選べます。豚は脂の甘みがやさしいので、白か泡、ロゼが中心です。
最終更新: 2026-11-07 / 編集: Vinotier編集部