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ワインガイド Vinotier マイリスト
日本のワイナリー

東晨洋酒

toshin-yoshu / 創業 1963年
産地
山梨県山梨市
訪問
見学ツアー・試飲・ショップ
代表銘柄
サンリバー
どんなワイナリー?

東晨洋酒は、山梨県山梨市歌田にある東晨洋酒株式会社のワイナリーです。山梨県公式観光サイトによれば昭和38年(1963年)の創業で、地元・日川高校の卒業生の葡萄農家が集まって立ち上げたのが始まり。代表取締役で醸造責任者の田草川和仁さんが、地元の農家が育てたぶどうでワインを造ります。代表銘柄は『サンリバー』、試飲は有料・予約制です。

この記事の目次

日川の地の、葡萄農家の蔵

東晨洋酒は、山梨市歌田にある小さなワイナリーです。山梨県公式観光サイト「富士の国やまなし観光ネット」の特集(2019年)によれば、創業は昭和38年(1963年)。いまの代表、田草川和仁さんのお父様の時代に、地元の日川高校の卒業生が数名集まって立ち上げたのが前身です。それぞれが葡萄農家で、自分たちで育てたぶどうで好きなワインを造り、みんなで飲めればいい——そういう思いから始まったとされています。

代が変わっても、その考えは残っています。特集によれば、いまも田草川さんの高校の恩師や地元の同級生、世話になっている農家が育てたぶどうでワインを造っているとのこと。公式サイトのトップには、朝陽が降り注ぐ日川の地で、地元の果樹農家が育てたぶどうを、その年の特徴を引き出すようにじっくり発酵させ、のんびり貯蔵していると書かれています。

掲げるコピーは「決してスマートではない 武骨な男の造る 武骨な葡萄酒たち」。田草川さんは代表取締役で醸造責任者、日川高校ラグビー部出身です。特集の中で田草川さんは、ワインを「農産物の最終形態」と呼び、造りたいワインを先に決めるのではなく、その年にできたぶどうがどういうワインになるか、という考えで仕込んでいると話しています。

酒石を残し、赤は無添加で

特集が伝える東晨洋酒の造りには、いくつかはっきりした特徴があります。

ひとつは酒石。一般的にはワインを冷やして酒石を取り除いてから瓶詰めしますが、東晨洋酒では冷却処理をせず、酒石が入ったまま瓶に詰めています。酒石は、ぶどう由来の酒石酸とカリウムが結びついてできる結晶で、目で見てわかるほどの澱としてボトルの中に残ります。

もうひとつは、赤ワインに酸化防止剤を加えないこと。白ワインは色が変わるため完全な無添加は難しいものの、赤は酸化防止剤を入れずに造っていると紹介されています。田草川さんによれば、抜栓して3日ほど置いたほうが香りが立ち、酸が丸くなるとのこと。また、ほとんどのワインは辛口に仕上げ、アルコール度数を下げてまで甘口にはしないそうです。

使うぶどうについては、特集で甲州の仕込みの様子が紹介され、今後はマスカット・ベーリーAの可能性をもっと引き出すワインを造りたいと語られています。甲州とマスカット・ベーリーAの新酒は「山梨ヌーボー」として11月3日の解禁に合わせて出されます。

サンリバーと一升瓶、オリジナルラベル

山梨県公式観光サイトの施設ページでは、代表銘柄は『サンリバー』。写真には「湯のみで気軽に1升瓶」という添え書きがあり、特集は、山梨の「葡萄酒」が一升瓶に入れて湯呑で飲む、日常に根差したお酒だったことにも触れています。その年のぶどうの個性で仕込むため、ほとんどの銘柄はその時にしか味わえないもので、名前も畑仕事をしながら思いつくことが多いそうです。銘柄ごとの品種や価格は公式サイトに一覧がないため、ここでは書いていません。

公式サイトのもうひとつの柱がオリジナルラベルです。1本から受け付け、納期は1週間ほど。写真や絵などスキャナーに入るものなら原稿にでき、メールで送ってもかまいません。形は四角形のみ、一升瓶や360mlにも対応し、価格は枚数とデザインによって相談。作成例として、誕生記念の足型ラベル、披露宴の引き出物、出産内祝いのラベルが載っています。

訪ねる——試飲は有料・予約制

公式サイトの営業案内によれば、試飲は有料で、予約した人のみです。保健所の指導を受け、試飲のために飲食店営業の許可を取ったと説明されています。公式サイトのカレンダーに予定が入っている日は試飲・販売が休み。予定がない日でも、収穫や配達で留守にすることが多いので、必ず連絡してから訪ねるよう書かれています。イベントや農作業で臨時休業することもあります。

山梨県公式観光サイト(2022年10月27日時点の情報)では、見学可・試飲可(いずれも要問い合わせ)・ショップ購入可、営業時間8:00〜17:00、不定休、普通車20台の駐車場ありとされています。ワイナリーは観光ぶどう園「千秋園」の敷地内にあり、桃狩り・ぶどう狩りの果樹園が併設されています。公式サイトの道案内は、中央自動車道勝沼ICから約4km(柏尾の信号を左折して約10分)、JR中央線山梨市駅からタクシーで約10分。電話は0553-22-5681です。条件は変わることがあります。出かける前に電話かメールで確かめてください。

山梨市の造り手の中で

山梨市には、山梨県ワイン酒造組合の一覧で十数軒のワイナリーが並びます。万力には、夫婦で栽培から醸造までを手がける金井醸造場(キャネーワイン)、上神内川にはサントネージュワイン、小原東には旭洋酒ソレイユワイン。地元の仲間のぶどうを、その年の顔のままワインにする東晨洋酒は、山梨の「葡萄酒」の日常に近いところにいる蔵です。山梨全体の産地像は産地:山梨と第70講 山梨完全編に、ワイナリーを訪ねる準備は第51講にまとめています。

東晨洋酒のよくある質問

東晨洋酒はいつできたワイナリー?
山梨県公式観光サイトの特集によれば、昭和38年(1963年)の創業です。現在の代表・田草川和仁さんのお父様の時代に、地元の日川高校の卒業生の葡萄農家が数名集まって立ち上げたのが前身とされています。
試飲はできる?予約は必要?
公式サイトによれば、試飲は有料で、予約した人のみ受け付けています。収穫や配達で留守にしていることが多いため、必ず電話(0553-22-5681)かメールで連絡してから訪ねてください。公式サイトのカレンダーに予定が入っている日は試飲・販売が休みです。
オリジナルラベルのワインは作れる?
公式サイトによれば、オリジナルラベルは1本から受け付け、納期は1週間ほど。写真や絵などスキャナーに入る原稿ならラベルにでき、一升瓶や360mlにも対応します。形は四角形のみで、価格は枚数・デザインによって相談です。
どこにある?
山梨市歌田66、観光ぶどう園「千秋園」の敷地内です。公式サイトでは、中央自動車道勝沼ICから約4km、JR中央線山梨市駅からタクシーで約10分と案内しています。

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最終更新: 2026-11-01 / 編集: Vinotier編集部