本文へ移動
ワインガイド Vinotier マイリスト
日本のワイナリー

のらのらふぁーむ&ワイナリー

noranora-farm / 創業 2011年
産地
長野県東御市
訪問
見学ツアー・試飲・ショップ
代表銘柄
シャルドネ・龍眼 Dragon Eyes
どんなワイナリー?

のらのらふぁーむ&ワイナリーは、長野県東御市祢津にある小さなワイナリーです。前身は「はすみふぁーむ」。公式サイトによれば、荒れた土地を開墾して2005年にぶどう1,000本を植え、2011年に酒造免許を取得しました。2022年6月に飯綱町ののらリゾート合同会社と合併し、株式会社のらのらふぁーむとなっています。ワイナリーは土日祝の営業で、見学と試飲は予約制・有料です。

この記事の目次

開墾から始まった、祢津の小さなワイナリー

のらのらふぁーむ&ワイナリーは、長野県東御市祢津413にあるワイナリーです。2022年まで「はすみふぁーむ」の名前で知られていました。長野県の観光サイト「Go NAGANO」は、袮津地区にはリュードヴァンとはすみふぁーむが道を挟んで建っていると紹介しており、東御のワイナリー巡りでは隣り合う2軒として訪ねやすい場所です。

公式サイトによれば、創業者はNick Y. Hasumi(ニック・Y・蓮見)氏。株式会社はすみふぁーむとして新規就農し、荒れた土地を開墾して2005年にぶどう1,000本を植えたのが始まりです。2009年にファーストヴィンテージを迎え、2011年に酒造免許を取得しました。長野県の「里親ワイナリー名簿」(令和8年度)にも「2011年より醸造を開始」と記されています。公式サイトのトップでは、かつて「日本一小さいワイナリー」と呼ばれたこともあると紹介されています。

はすみふぁーむから、のらのらふぁーむへ

転機は2010年代半ばにありました。公式サイトによれば、2014年に高野珠美氏がりんご農家を引き継ぎ、シードルとワインの造りに取り組み始めます。合併相手となるのらのら側は、農林水産省の資料によれば平成29年度から飯綱町でりんご栽培と古民家の農家民宿「古民家のらのら」を営んでいました。

そして2022年6月1日、はすみふぁーむは飯綱町ののらリゾート合同会社と合併し、株式会社のらのらふぁーむになりました。代表取締役社長は高野珠美氏です。農林水産省の「ディスカバー農山漁村の宝」の紹介資料(2024年3月作成)では、令和4年度に東御市のワイナリーと合併したことをきっかけに、ぶどう畑やりんご畑での作業体験、古民家でのメーカーズディナーなど、東信から北信にまたがるワインツーリズムに取り組んでいると紹介されています。なお、この資料では団体名が「株式会社はすみふぁーむ」と記されており、公式サイトの社名とは表記が異なります。

現在の会社は、東御市のワイナリーのほか、上田市柳町のワインショップ&カフェ、飯綱町・信濃町・高山村の宿泊施設を運営しています。収穫ボランティアの募集や、「信州収穫祭」の日帰りバスツアーなども公式サイトで告知されています。

2.6haの畑と、造りの考え方

公式サイトによれば、自社畑は2.6ヘクタールで、7品種のぶどうを育てています。始まりの品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、甲州の3つ。荒れた畑や人の手が入らなくなった土地を開墾しながら、少しずつ畑を広げてきました。7品種の全体の内訳は、公式サイトでは示されていません。

東御市は晴天率が高く、雨の少ない土地として知られます。公式サイトでは、この気候を生かし、醸造では余計な手を加えず、土地の持つ力を引き出すことを心がけていると説明しています。長野県の名簿では、ミッションとして「良質な商品と上質な体験を、手の届く価格で」を掲げ、栽培から販売までを一貫して行う6次産業のワイナリーと紹介されています。合併後も、ワインとシードルの両方を造っています。

ワインのラインナップ

公式オンラインショップ(2026年10月時点)に並ぶ主な銘柄は次のとおりです。価格は750mlの税込表示で、品ぞろえは時期によって変わります。

  • シャルドネ 2023(2,900円)、シャルドネ・ヌーヴォー 2026(2,000円)
  • 龍眼 Dragon Eyes 2025(2,000円)── 長野で古くから育てられてきた「善光寺ぶどう」とも呼ばれる白ぶどう。ショップでは「OIV国際品種登録記念」と銘打たれています。
  • コンコード・ドライ(2,000円)、コンコード・ドライ・ヌーヴォー 2026(1,800円)── 長野で多く育てられるアメリカ系のぶどうコンコードを、辛口に仕上げたもの。
  • proto type series(3,500〜4,500円)── ワイナリー直販限定の新シリーズ。#2はシャルドネのスパークリング(エクストラ・ブリュット)、#3はソーヴィニヨン・ブラン。

上田のカフェのメニューには、甲州、メルロー、ブラッククイーン、龍眼、シャルドネ、シードルが並んでいます。それぞれの銘柄が自社畑のぶどうか買いぶどうかは、公式サイトでは銘柄ごとには示されていません。ワイン以外では、りんごジュースやジャム、クラフトアップルコーラ、限定醸造のビールも扱っています。

訪ねる前に

ワイナリーの営業は土・日・祝日の10:00〜17:00で、平日と年末年始は休みです。ただし事前に予約すれば平日も対応してもらえると公式サイトにあります。

見学と試飲は予約制です。2026年8月28日のお知らせによれば、2026年9月1日から、これまで無料だった見学が、畑の案内とグラスワイン2杯(おすすめの赤・白各1杯)を組み合わせた有料プラン(1人1,500円・税込)に変わりました。醸造が立て込んでいなければ醸造設備も案内されます。未成年と運転する人にはソフトドリンクが用意されます。予約は公式サイトのGoogleフォームから。作業体験も予約制で受け付けています。

アクセスは、しなの鉄道の田中駅から車で約10分。駐車場は4台です。高速道路のICからの所要時間は公式で確認できませんでした。試飲をするなら、運転しない人を決めるか、タクシーを使いましょう。訪問の心得は第51講 ワイナリー訪問へ。

平日に訪ねるなら、上田市中央4-7-34の「ワインショップ&カフェ@上田柳町」が便利です。旧北国街道の面影が残る柳町の一角にあり、上田駅から歩いて約10分。営業は10:00〜17:00で、火・水曜休みです。甲州のテイスティングは400円、グラスは700円など、ワインやシードルを少量から試せます。

東御のワイナリーと合わせて

東御市は、2008年に長野県で初めてワイン特区に認定された、小規模ワイナリーの集まる町です。道の向かいのリュードヴァンのほか、玉村豊男氏のヴィラデストワイナリー、造り手を育てるアルカンヴィーニュ、ドメーヌ・ナカジマなど、個性の違う造り手が近くにそろいます。長野の産地全体は産地:長野と第72講 長野完全編で整理しています。

よくある質問

はすみふぁーむとのらのらふぁーむは同じワイナリー?
同じです。公式サイトによれば、はすみふぁーむは2022年6月1日に飯綱町ののらリゾート合同会社と合併し、株式会社のらのらふぁーむとなりました。代表取締役社長は高野珠美氏です。ワイナリーの所在地は、はすみふぁーむ時代と同じ東御市祢津413です。
見学や試飲はできる?
予約制でできます。2026年9月1日から、見学は畑の案内とグラスワイン2杯(おすすめの赤・白各1杯)を組み合わせた有料プランになり、料金は1人1,500円(税込)です。醸造が忙しくなければ醸造設備も案内されます。予約は公式サイトのGoogleフォームから。未成年と運転する人にはソフトドリンクが用意されます。
営業日と行き方は?
ワイナリーは土・日・祝日の10:00〜17:00に営業し、平日と年末年始は休みです(平日も事前予約で対応可)。しなの鉄道の田中駅から車で約10分で、駐車場は4台分です。平日に訪ねるなら、上田駅から歩いて約10分の柳町にある「ワインショップ&カフェ」(火・水曜休み)が便利です。

同じ産地のワイナリー

最終更新: 2026-10-20 / 編集: Vinotier編集部