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ワインガイド Vinotier
日本のワイナリー

甲斐ワイナリー

kai winery / 創業 1986年
産地
山梨県甲州市塩山
訪問
見学ツアー・試飲・ショップ・レストラン・カフェ
代表銘柄
かざま甲州辛口・キュベかざま甲州辛口
どんなワイナリー?

甲斐ワイナリーは、山梨県甲州市の塩山駅から歩いて行けるワイナリーです。公式サイトによれば、風間家は1834(天保5)年に酒造業を始め、1986(昭和61)年に蔵屋敷で甲斐ワイナリー株式会社を設立しました。ブランドは「かざま」。甲州・メルロー・バルベーラなどを育て、生産量は年間約3万本と小さな蔵です。主屋や貯蔵庫など4棟が国登録有形文化財で、土蔵を改装したカフェ「古壺(ここ)」もあります。

この記事の目次

酒蔵の家から生まれたワイナリー

甲斐ワイナリーは、山梨県甲州市塩山下於曽(しもおそ)にあるワイナリーです。正式な社名は甲斐ワイナリー株式会社。JR中央本線の塩山駅から歩いて行ける距離にあり、勝沼の中心部とは少し離れた、塩山の町なかに蔵を構えています。

公式サイトの「知る」のページは、造り手である風間家の歩みを次のように紹介しています。家には1543(天文12)年に武田家から授かった御朱印状が伝わり、1834(天保5)年に風間懐慧が酒造業を始めました。そして1986(昭和61)年、歴史を残す蔵屋敷で甲斐ワイナリー株式会社を設立しています。日本酒の蔵の家が、ぶどうの産地・甲州市でワインへと軸足を移した、という成り立ちです。公式のInstagramのアカウント名にも設立年の「1986」が入っています。

代表者は風間敬夫さん。栽培と醸造の責任者は風間聡一郎さんで、公式サイトによれば2005年に入社し、山梨大学の認定ワイン科学士の資格を持っています。ほかに3人の醸造スタッフが加わり、少人数でワインを造っています。

国登録有形文化財の蔵屋敷

甲斐ワイナリーを訪ねていちばん印象に残るのは、建物でしょう。公式サイトによれば、敷地の4棟が国登録有形文化財です。

  • 主屋──築150年。売店として使われている
  • ワイン貯蔵庫──築150年
  • 書庫──築150年
  • カフェの建物──築200年の土蔵
「指定」と「登録」は別の制度。 一部の観光サイトには「国指定有形文化財」とする記載もありますが、公式サイトの表記は「国登録有形文化財」です。登録有形文化財は、建物を活用しながら残していくための制度で、甲州市では原茂ワインの店舗兼主屋なども登録されています。

畑と品種、「かざま」のワイン

公式サイトと山梨県の紹介記事によれば、甲斐ワイナリーは甲州市内に自社畑を持ち、甲州、メルロー、そしてイタリア・ピエモンテなどで知られる黒ぶどうバルベーラを育てています。樹齢の高い甲州の畑もあり、ツアーでは醸造場の隣の畑を歩きます。畑の面積は公表されていません。生産量は年間約3万本で、公式サイトも県の記事も「小さな蔵」と紹介しています。

ワインのブランドは、家の名からとった「かざま」です。公式のオンラインショップには、次のような銘柄が並んでいます。

  • かざま甲州辛口──定番の甲州の辛口。山梨県の「美酒美県やまなし」の記事でもおすすめに挙げられている
  • キュベかざま甲州辛口──「キュベ」の名を冠した甲州の辛口
  • キュベかざまメルロー──自社のメルローによる赤
  • かざまロゼ──ロゼ
  • かざま甲州やや甘口──甲州のやや甘口。新酒(ヌーボー)も出る
  • SurLie──澱(おり)とともに寝かせるシュール・リーの白
  • デラオレンジ──2026年3月に定番の銘柄として発売

公式サイトのお知らせによれば、2026年8月には香りの豊かな新しい白も発売されました。秋には新酒の予約も受け付けています。甲州のシュール・リーなど山梨のワインの造り方は、第70講 山梨完全編で解説しています。受賞歴は、公式サイトや主なコンクールの結果で確認できなかったため、ここでは挙げません。

ワイナリーツアーと試飲

公式サイトによれば、ワイナリーツアーの条件は次のとおりです。

  • 時間:11:00と13:00の1日2回(団体は相談)
  • 所要:約30分
  • 内容:隣の畑、醸造場の見学、ワインのテイスティング
  • 料金:1人1,000円
  • 予約:前日までに、問い合わせフォームか電話(0553-32-2032)で
  • 休止:木曜(定休日)、年末年始、そして収穫と仕込みにあたる9月から10月中旬

ワイナリー自体の営業は9:00〜18:00、毎週木曜定休(祝日は営業)です。年末年始は見学・試飲・販売とも休みで、2025年度は12月29日から1月4日まででした。観光サイトには「10名以上は要予約」とする案内もありますが、公式サイトではツアーは人数にかかわらず予約制です。秋に訪ねる場合は、ツアーが休止期間に入っていないかを先に確かめましょう。運転する人と20歳未満は試飲できません。

土蔵のカフェ「古壺」

敷地には、築200年の土蔵を改装した「Wine & Cafe 古壺(ここ)」があります。公式サイトによれば、甲斐ワイナリーの全銘柄をここで味わえます。

  • 営業:平日10:30〜15:00(ラストオーダー)、土日祝10:30〜17:00(ラストオーダー)。時間外は予約制
  • 定休:水曜・木曜(祝日は営業)
  • 特別ランチコース:予約制、3,500円から

ワイナリーの定休日は木曜だけですが、カフェは水曜も休みです。カフェも目当てにする場合は曜日に気をつけてください。

アクセス

公式サイトによれば、JR中央本線の塩山駅から歩いて約12分(タクシーなら約1分)、中央自動車道の勝沼ICから車で約10分です。やまなし観光推進機構のサイトは、徒歩15分・車15分としています。同サイトによれば駐車場は普通車15台・バス2台で、バスは予約が必要です。

電車で行けて、飲んだあとも駅まで歩いて戻れるのは、ワイナリー巡りでは大きな利点です。塩山には機山洋酒工業など、ほかにも訪ねられる造り手があります。歴史ある蔵屋敷の中で、家の名を冠した甲州を味わう——甲斐ワイナリーは、甲州市のワイナリー巡りに「町の蔵」という表情を加えてくれる一軒です。産地の全体像は産地:山梨で、訪問の心得は第51講 ワイナリー訪問完全編でどうぞ。

よくある質問

甲斐ワイナリーはどんなワイナリー?
山梨県甲州市塩山にある、年間約3万本を造る小さなワイナリーです。公式サイトによれば、風間家が1834(天保5)年に酒造業を始め、1986(昭和61)年に甲斐ワイナリー株式会社を設立しました。ブランドは「かざま」で、甲州・メルロー・バルベーラなどを自社畑で育てています。
ワイナリーツアーはある?
あります。公式サイトによれば、11:00と13:00の1日2回、所要約30分・1人1,000円で、隣の畑と醸造場の見学、テイスティングが含まれます。前日までに電話か問い合わせフォームで予約が必要です。9月から10月中旬は収穫と仕込みのため休止し、木曜(定休日)と年末年始も行いません。
電車で行ける?
行けます。公式サイトによれば、JR中央本線の塩山駅から歩いて約12分(タクシーなら約1分)です。車の場合は中央自動車道の勝沼ICから約10分。観光サイトでは徒歩15分・車15分とする案内もあるので、時間には余裕をみてください。

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最終更新: 2026-10-07 / 編集: Vinotier編集部