本文へ移動
ワインガイド Vinotier マイリスト
日本のワイナリー

カンティーナ・リエゾー

cantina-riezo / 創業 2015年
産地
長野県上高井郡高山村
訪問
見学ツアー・試飲・ショップ
代表銘柄
Ciao Ciao ROSSO(メルロー)・Ciao Ciao BIANCO(バルベーラ)
どんなワイナリー?

カンティーナ・リエゾーは、長野県上高井郡高山村で、ぶどう畑と小さな醸造所を家族で営むワイン農家です。観光情報サイトによれば2015年に開業した村で最初のワイナリーで、造り手は湯本康之氏。北アルプスと善光寺平を望む傾斜地でシャルドネ、メルロー、バルベーラ、ドルチェットを育て、公式サイトによれば温度管理や濾過をせずに瓶詰めしています。2023年に新設したラウンジでワインを販売し、予約制の有料見学も行っています。

この記事の目次

高山村で最初のワイナリー

カンティーナ・リエゾーは、長野県北部、上高井郡高山村にあるワイナリーです。公式サイトは自らを「信州・高山村のワイン農家」と名乗り、北アルプスと善光寺平を望むしだれ桜の里で、ぶどう畑と小さな醸造所を家族で営んでいると紹介しています。所在地は高山村大字高井4217です。

長野県の観光情報サイト「Go NAGANO」(2025年9月更新)によれば、村内のワイナリーのうち最初に開設されたのがカンティーナ・リエゾーで、開設は2015年。同じ記事では、湯本さん夫妻が自宅に隣接するりんご畑を借り受け、2007年からワイン用ぶどうに植え替えたと紹介されています。2018年の雑誌記事は、畑を「標高約600mの西斜面」に広がる小さな畑と描き、栽培から醸造までをオーナーの湯本康之氏がひとりで手がけていると伝えました。

湯本氏は、飯綱町のサンクゼールのワイン部門で働いたのちに独立し、資金の一部をクラウドファンディングで集めてワイナリーを立ち上げたと報じられています(2019年の雑誌記事)。ワイナリーの名前は、苦労をともにしてきた奥様の理絵さんに由来するとされます。高山村は、村のワイン用ぶどう栽培が1990年代に始まった新しい産地で、いまは信州たかやまワイナリーをはじめ複数の造り手が集まっています。その最初の一軒が、この家族のワイナリーでした。

機械を入れない畑と、4つの品種

公式サイトが挙げる栽培品種は、シャルドネ、メルロー、そしてバルベーラとドルチェットです。後の2つはイタリア北西部ピエモンテを代表する黒ぶどうで、日本で育てる造り手はまだ多くありません。公式サイトでは「この地の未来を託した」品種と位置づけています。ピエモンテでの役割は第48講 北イタリア完全編で解説しています。ワイナリー名の「カンティーナ」もイタリア語で醸造所を指す言葉で、イタリアへの思い入れがうかがえます。

畑づくりの方針も特徴的です。公式サイトによれば、土を締め固めないよう乗用の草刈機やスピードスプレヤー(薬剤散布機)は使わず、すべての作業を人が歩いて手で行っています。また、除草剤や殺虫剤に頼らない畑にしていると説明しています。手間はかかりますが、傾斜地の小さな畑だからこそ選べるやり方といえそうです。

温度管理も濾過もしない醸造

醸造について、公式サイトは「操作しない、待つしごと」と表現しています。畑と醸造所が近いことを生かし、収穫したぶどうをすぐに醸造所へ運ぶ「キロメトロゼロ(距離ゼロ)」の考え方を大切にしているそうです。醸造所の気温や空気そのものもテロワールの一部ととらえ、人為的な温度管理や炭酸ガスの使用はせず、最後も濾過をせずに瓶詰めすると説明しています。

このため、白ワインにはかすかな濁りが見られるものもあります。公式サイトに載る代表的な銘柄は次の3本です(ヴィンテージは掲載時点のもの)。

  • Ciao Ciao ROSSO 2023 MERLOT ── メルローの赤。ラズベリーやプルーン、バラの香りに、若々しい酸と細やかなタンニンが続くと紹介されています。温度で表情が変わる赤とされます。
  • Ciao Ciao BIANCO 2023 Barbera ── 黒ぶどうのバルベーラから造る白。麦わら色で、ほどよいボリュームと細かくビターなタンニンがあるとされます。
  • RIEZO BIANCO 2025 CHARDONNAY ── シャルドネの白。青梅や白桃、文旦の香り、和柑橘のような苦みがアクセントと紹介されています。

2025年11月には「CHARDONNAY BEL VEDERE 2024」もリリースされました。少量生産のため、品ぞろえは時期によって変わります。最新は公式のオンラインショップで確認してください。

2023年新設のラウンジを訪ねる

公式サイトによれば、2023年に新設したラウンジで、ワインの販売と有料の施設見学を行っています。見学はぶどう畑と醸造所の見学に、ラウンジでの3種テイスティングが付く内容で、所要時間は約1時間30分〜2時間。料金はひとり1,980円(税込)、運転などで飲まない人は990円(税込)です。テイスティングのワインは指定できません。

注意したいのは予約の扱いです。見学は前日までの予約制で、買い物だけの来店でも予約をお願いしています(造り手が畑に出ていて不在の場合があるため)。予約は公式サイトの来店予約フォームから行い、返信メールで可否が伝えられます。また、収穫と仕込みの繁忙期は休みになります。2026年は9月12日〜11月1日の見学&テイスティングを休止すると告知されており、2024年・2025年も9〜10月はラウンジ営業を基本的に休んでいました。大型連休やお盆には、グラスワインの提供など特別営業が告知されたこともあります。訪問の心得は第51講 ワイナリー訪問完全編も参考にしてください。

なお、公式サイトのイベント告知ではラウンジの所在地を「高山村大字高井4210-1」と記しており、醸造所の番地(4217)と表記が異なります。カーナビなどで向かう際は、予約時に確認すると安心です。

アクセスと、高山村の巡り方

公式サイトによれば、車なら上信越自動車道・須坂長野東ICから約20分。電車ならJR長野駅から長野電鉄線で須坂駅まで行き、タクシーで約15分です。Go NAGANOでは、路線バスの「役場前」バス停から徒歩15分ほどとも案内していますが、本数が少ないため事前の確認がすすめられています。試飲をするなら、運転は避けて計画しましょう。

同じ村の信州たかやまワイナリーはすぐ近くで、公式の告知では徒歩10分、Go NAGANOの記事では徒歩15分とされています。カンティーナ・リエゾーは他の造り手のワインの委託醸造も引き受けており、2026年4月には自社と委託先5者のワインを楽しめるワインフェス「Riezo itto 2026」を開きました。公式の告知によれば、春に咲く「黒部のエドヒガンザクラ」までは徒歩8分ほどです。須坂の楠わいなりーや小布施の小布施ワイナリーも同じ長野北部です。千曲川沿いに広がる産地の全体像は第72講 長野完全編で紹介しています。

よくある質問

カンティーナ・リエゾーはどんなワイナリー?
長野県高山村で、ぶどう畑と小さな醸造所を家族で営むワイン農家です。長野県の観光情報サイトでは、2015年に開設された村で最初のワイナリーと紹介されています。造り手の湯本康之氏は、飯綱町のサンクゼールのワイン部門で働いたのちに独立したと報じられています。名前は奥様の理絵さんに由来するとされます。
どんなぶどうを育てている?
公式サイトでは、シャルドネ、メルロー、バルベーラ、ドルチェットを挙げています。バルベーラとドルチェットはイタリア北西部ピエモンテを代表する黒ぶどうで、日本ではまだ珍しい品種です。畑には乗用の機械を入れず、除草剤や殺虫剤に頼らない栽培をしていると説明されています。
見学や試飲はできる?
畑と醸造所の見学に3種のテイスティングが付く有料プログラム(1,980円、飲まない人は990円)があり、前日までの予約制です。ただし2026年は9月12日〜11月1日を収穫・仕込みの繁忙期として休止すると告知されています。ワインの購入だけでも予約を求めているので、訪問前に公式サイトで営業日を確認してください。
アクセスは?
公式サイトによれば、車なら上信越自動車道・須坂長野東ICから約20分、電車なら長野駅から長野電鉄線で須坂駅へ行き、タクシーで約15分です。試飲をするなら運転は避けましょう。
近くにほかのワイナリーはある?
同じ高山村の信州たかやまワイナリーが近く、公式の告知では徒歩10分、長野県の観光情報サイトでは徒歩15分とされています。カンティーナ・リエゾーは他の造り手のワインの委託醸造も手がけており、2026年4月には5者のワインが集まるワインフェスを開きました。

同じ産地のワイナリー

最終更新: 2026-10-19 / 編集: Vinotier編集部