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ワインガイド Vinotier マイリスト
日本のワイナリー

千歳ワイナリー(北海道中央葡萄酒)

chitose / 創業 1988年
産地
北海道千歳市
訪問
見学ツアー・試飲・ショップ
代表銘柄
北ワイン ピノノワール・北ワイン ピノノワール プライベートリザーブ
どんなワイナリー?

千歳ワイナリーは、北海道千歳市高台にある北海道中央葡萄酒株式会社のワイナリーです。公式サイトによれば、1988年に山梨の中央葡萄酒(グレイスワイン)の第二のワイナリーとして千歳で生産を始め、2011年4月5日に分社・独立して現在の社名になりました。代表は三澤計史さん。醸造所は札幌軟石の石蔵で、自社畑は持たず、余市町登地区の木村農園と契約してピノ・ノワールとケルナーの『北ワイン』を造ります。千歳特産のハスカップのワインも柱です。直営ショップは9:00〜17:00、見学ツアー(有料・試飲付き)は前日までの予約制です。

この記事の目次

千歳駅のそば、札幌軟石の石蔵

千歳ワイナリーは、北海道千歳市高台1丁目7番地にあるワイナリーです。運営は北海道中央葡萄酒株式会社。北海道の観光公式サイトは、市の中心部の高台に建つ、札幌軟石を使った石蔵のワイナリーと紹介しています。札幌軟石で造られた米蔵を再生した建物とされ、なかには樽や醸造の設備が並びます。JR千歳駅から歩いて約10分、新千歳空港からも車で約15分。北海道に着いたその日、あるいは帰る前の数時間で立ち寄れる距離にあります。

山梨・中央葡萄酒の、北の醸造所

公式サイトの会社概要によれば、千歳ワイナリーは1988年、山梨県勝沼の中央葡萄酒の第二のワイナリーとして千歳で生産を始めました。中央葡萄酒は、甲州の『キュヴェ三澤 明野甲州』で知られるグレイスワインの造り手です。2011年4月5日に千歳の事業が分社・独立し、北海道中央葡萄酒株式会社・千歳ワイナリーとなりました。代表は三澤計史さん、従業員は6名(公式サイト)。小さな所帯で、醸造からショップの応対までを担っています。

北海道庁の「北海道内のワイナリー紹介」(2026年2月現在)は、千歳ワイナリーの始まりを千歳市特産のハスカップのワインだったと書いています。ぶどうのワインはその後に始まりました。

木村農園と、ピノ・ノワールの二人三脚

道の資料によれば、世界に通用するピノ・ノワールを北海道で造りたいという当時の社長の思いから、同じくピノ・ノワールに可能性を感じていた余市町登地区の木村農園のぶどうを使い、1995年にピノ・ノワールとケルナーのワイン造りが始まりました。いまはワイナリーも農園も代替わりしましたが、ぶどうとワインを二人三脚で造る関係は受け継がれている、と道の資料は記しています。

千歳ワイナリーは自社の畑を持ちません(道の資料では栽培面積「なし(余市町木村農園と契約栽培)」)。そのぶん、ひとつの農園との長い付き合いがワインの土台になっています。2025年8月には札幌で、木村農園の園主とワイナリーの代表が両者の歩みを語る食事会も開かれました。木村農園のピノ・ノワールは、岩見沢の10R Wineryの『上幌ワイン』にも使われており、余市のピノ・ノワールを語るときに名前の挙がる畑のひとつです。

『北ワイン』とハスカップのワイン

主力のシリーズは『北ワイン』です。公式サイトのワイン一覧から、主なものを挙げます(価格は税抜)。

  • 『北ワイン ピノノワール』2024(赤、750ml・4,400円、完売) ── 2025ヴィンテージは2026年11月12日に発売予定と告知されています。
  • 『北ワイン ピノノワール プライベートリザーブ』2023(赤、オープン価格)
  • 『北ワイン ピノノワールロゼ』2025(ロゼ、3,600円、完売)
  • 『北ワイン ケルナー』2025(白、750ml・2,900円、360ml・1,600円)
  • 『北ワイン ケルナー レイトハーベスト』2021(750ml・3,960円、375ml・2,200円) ── 収穫を遅らせたケルナーの一本。
  • 『北ワイン ケルナー スパークリング』(4,800円)
  • 『キムラヴィンヤード SHIRO』2022(オープン価格、完売)

2026年春には、東京・前橋・高崎の試飲会や食事会で「木村ヴィンヤード オールドヴァイン」のピノ・ノワールも注がれました。ケルナーはドイツ生まれの白ぶどうで、寒さに強く、北海道で多く育てられている品種です。辛口から遅摘みの甘口、泡まで、ひとつの品種を造り分けているのがこのワイナリーの品ぞろえの特徴といえます(甘辛の考え方は辛口・甘口の項に)。

もうひとつの柱が、千歳のハスカップを使ったフルーツワインです。スイート、セミドライ、プレミアムスイート、スパークリングがあり、2026年11月1日からは『ハスカップ スイート』が2,020円、『ハスカップ スパークリング』が3,550円(いずれも税込)に改定されます。道の資料が「主なラインナップ」に『北ワイン ピノノワール』『北ワイン ケルナー』と並べて『ハスカップスイート』を挙げているように、ハスカップのワインはいまも看板の一本です。ぶどう以外の果実で造るワインについては第91講 シードルとフルーツワイン完全編でまとめています。

見学ツアーとショップ

公式サイトの見学案内によれば、工場見学ツアーは1人500円(税込)・約30分。開始は9:30/10:30/11:30/14:30/15:30の1日5回で、1〜15名まで。3か月前から前日の17時までに予約します。毎週水曜は休止です。ツアーでは『北ワイン ケルナー』など2種を試飲できます。20歳未満と運転する人にはワインを出さず、ソフトドリンクの用意はありません。試飲しない大人も料金がかかります。4種を飲む「プレミアムテイスティングツアー」(2,000円・約60分)は休止中とされています。

直営ショップの営業は9:00〜17:00で、休みは年末年始(大雪などで臨時休業することもあります)。期間限定でピノ・ノワールの有料試飲を再開したとの案内がありますが、料金は書かれておらず、予告なく休止することがあるとされています。見学案内の更新は2023年ごろなので、出かける前に電話で確かめるのが確実です。レストランや宿泊施設はありません。

行き方

JR千歳駅から歩いて約10分。バスなら千歳市立病院行き(12番)で約3分、「高台1丁目」で降りてすぐです。車では道央自動車道 千歳ICから約15分、道東自動車道 千歳東ICから約20分、新千歳空港から約15分。無料駐車場があり、大型車も停められます(観光公式サイトでは10台)。試飲をするなら、鉄道とバスで向かう計画が安心です。

石蔵の千歳と、ぶどうの育つ余市。ふたつの土地を結ぶワインの背景は、第68講 北海道完全編でたどれます。

よくある質問

千歳ワイナリーはどんなワイナリー?
北海道千歳市高台にある、北海道中央葡萄酒株式会社のワイナリーです。公式サイトによれば、1988年に山梨の中央葡萄酒(グレイスワイン)の第二のワイナリーとして千歳で生産を始め、2011年4月5日に分社・独立しました。代表は三澤計史さん。札幌軟石で造られた米蔵を再生した石蔵が醸造所で、自社畑は持たず、余市町の木村農園と契約して北海道産のピノ・ノワールとケルナーでワインを造っています。
見学や試飲はできる?
公式サイトの見学案内では、工場見学ツアーが1人500円(税込)・約30分で、ケルナーなど2種の試飲付きです。開始は9:30/10:30/11:30/14:30/15:30の1日5回、3か月前から前日17時までの予約制で、毎週水曜は休止。ショップは9:00〜17:00に開き、期間限定でピノ・ノワールの有料試飲を再開したとされます。案内の更新は2023年ごろなので、最新の条件は電話(0123-27-2460)で確かめてください。
どんなワインがある?どこで買える?
主力は『北ワイン』です。木村農園のピノ・ノワールで造る赤とロゼ、ケルナーの白・レイトハーベスト・スパークリングなどがあり、公式サイトの価格は『北ワイン ケルナー』2025が2,900円(税抜)、『北ワイン ピノノワール』2024が4,400円(税抜・完売)。千歳のハスカップのワインもそろい、2026年11月1日からは『ハスカップ スイート』が2,020円(税込)になります。ワイナリー直営ショップ、公式オンラインショップ、取扱酒販店で買えます。

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最終更新: 2026-10-30 / 編集: Vinotier編集部